(旧)教育基本法全文

≪小特集;教育基本法≫
■資料
(旧)教育基本法全文(施行 昭和22年3月31日)
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編集部が今回安倍内閣によって改悪される前の「教育基本法」全文を、あえて
資料として掲載しましたのは、この法律が昭和22年3月31日に施行されて以
来、憲法に準ずる重要な法律として、平和憲法とともに戦後60年にわたり不戦
国家日本の根幹をささえてきたものであり、これを改悪することが何を意味する
かを読者に深くご考察願いたかったからです。

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(旧)教育基本法全文(施行 昭和22年3月31日)
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 われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、
世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、
根本において教育の力にまつべきものである。
 われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期すると
ともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を徹底しなけ
ればならない。
 ここに日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の
基本を確立するため、この法律を制定する。

第一条(教育の目的)教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形
成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたっとび、勤労と責任を重んじ、
自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければなら
ない。
第二条(教育の方針)教育の目的は、あらゆる機会に、あらゆる場所において実
現されなければならない。この目的を達成するためには、学問の自由を尊重し、
実際生活に即し、自発的精神を養い、自他の敬愛と協力によって、文化の創造
と発展に貢献するよう努めなければならない。
第三条 (教育の機会均等)
(1)すべて国民は、ひとしく、その能力に応ずる教育を受ける機会を与えられ
なければならないものであって、人種、信条、性別、社会的身分、経済的
地位又は門地によって、教育上差別されない。
(2)国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって
修学困難な者に対して、奨学の方法を講じなければならない。
第四条 (義務教育)
(1)国民は、その保護する子女に、九年の普通教育を受けさせる義務を負う。
(2)国又は地方公共団体の設置する学校における義務教育については、授業料は、
これを徴収しない。
第五条(男女共学)男女は、互に敬重し、協力し合わなければならないもので
あって、教育上男女の共学は、認められなければならない。
第六条 (学校教育)
(1)法律に定める学校は、公の性質をもつものであって、国又は地方公共団体
の外、法律に定める法人のみが、これを設置することができる。
(2)法律に定める学校の教員は、全体の奉仕者であって、自己の使命を自覚し、
その職責の遂行に努めなければならない。このためには、教員の身分は、
尊重され、その待遇の適正が、期せられなければならない。
第七条 (社会教育)
(1)家庭教育及び勤労の場所その他社会において行われる教育は、国及び地方
公共団体によって奨励されなければならない。
(2)国及び地方公共団体は、図書館、博物館、公民館等の施設の設置、学校の
施設の利用その他適当な方法によって教育の目的の実現に努めなければな
らない。
第八条 (政治教育)
(1)良識ある公民たるに必要な政治的教養は、教育上これを尊重しなければな
らない。
(2)法律に定める学校は、特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政
治教育その他政治的活動をしてはならない。
第九条(宗教教育)
(1)宗教に関する寛容の態度及び宗教の社会生活における地位は、教育上これ
を尊重しなければならない。
(2)国及び地方公共団体が設置する学校は特定の宗教のための宗教教育その他
宗教的活動をしてはならない。
第十条(教育行政)
(1)教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対する直接に責任を負
って行われるべきものである。
(2)教育行政は、この自覚のもとに、教育の目的を遂行するに必要な諸条件の
整備確立を目標として行われなければならない。
第十一条 (補則)
 この法律に掲げる諸条項を実施するために必要がある場合には、適当な法令が
制定されなければならない。

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