■ 「福島原発 暴発阻止行動 プロジェクト」結成へむけて(投稿・転載)

                           中村 光男
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 福島第一原子力発電所の現状についてはいまさら説明するまでもありません。
しかし確認しておかなければならないことは、次の事実です。
1)暴発を防ぐためには、ホースによる散水のような一時的な処置ではなく、 10
年の単位の時間安定して作動する冷却設備を設置し、これを故障することなく保
守・運転し続けなければならない。 2)この冷却設備の建設・保守・運転は、す
でに高度に放射能汚染された環境下で行わざるを得ない。 3)もし、安定した冷
却設備を建設・保守・運転できなければ、 3000万人もの人口を抱える首都圏を
も含めた広範な汚染が発生する可能性がある。

 このような最悪のシナリオを避けるためには、どのような設備を作ることが必
要か、放射能汚染を減らすためにどうしたらよいか、などなど、数多くの技術的
課題があることはもちろんです。この点についても日本の最高の頭脳を結集した
体制ができていないことは大きな問題です。

 さらにもう一方では、最終的に汚染された環境下での設備建設・保守・運転の
ためには、数千人の訓練された有能な作業者を用意することが必要です。現在の
ような下請け・孫請けによる場当たり的な作業員集めで、数分間の仕事をして戻
ってくるというようなことでできる仕事ではありません。

 身体の面でも生活の面でも最も放射能被曝の害が少なくて済み、しかもこれま
で現場での作業や技術の能力を蓄積してきた退役者たちが力を振り絞って、次の
世代に負の遺産を残さないために働くことができるのではないでしょうか。
  まず、私たち自身がこの仕事を担当する意志のあることを表明し、長期にわた
る国の体制として退役した元技能者・技術者のボランティアによる行動隊を作る
ことを提案し要求していきたいと思います。

当面次のことを提案します。
1. この行動隊に参加していただける方を募集します。原則として 60歳以上、現
場作業に耐える体力・経験を有すること
2. この行動隊を作ることに賛同し、応援していただける方を募集します。これ
らの方々は、次ページにご記入いただき E-mail、FAXあるいは郵便でお送りくだ
さい。
3. なお、このプロジェクトは直接的には国会や政府に対する働きかけと、広く
人々にこの行動隊が必要であることを訴えることを活動の中心とします。状況が
流動的なこともあり、進展に応じて様々な面への活動を広げていくこともありう
ると考えます。また、この提案文を多くの方に転送していただくことをお願いし
ます。
            2011年 4月

     山田恭暉 134-0083 東京都江戸川区中葛西 5-11-25-707
     電話&FAX 03-5659-3063携帯電話 090-3210-9056    
     メール bouhatsusoshi@aj.wakwak.com

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