アメリカ大統領選挙候補の人々1

【オルタの視点】

アメリカ大統領選挙候補の人々

武田 尚子


 いまなお世界に強大な影響力をもつ米国の次期大統領に誰がなるのか。世界は2月1日から始まる予備選挙を前に固唾を呑んでいる。
 本稿では本名といわれるクリントン氏以外の比較的情報が少ない民主・共和両党の有力候補について紹介した

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  民 主 党
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●民主党の2016年大統領選立候補者

 民主党の候補者は次の3名。

ヒラリー・クリントン
バーニー・サンダース
マーチン・オマリー

 今回はサンダース、オマリーの2名を紹介する。ヒラリー・クリントンについては次の機会に。

◆◆ バーニー・サンダース

 2007年以来、彼はアメリカの上院議員である。それ以前は、16年間、下院議員をつとめた。
 現在は上院予算委員会の幹部であり、べテラン問題委員会の議長を2年間つとめている。
 専門的に言うなら、サンダースはインディペンデントであり民主主義的社会主義者を自称している。今回の大統領選挙の候補者中もっともリベラルなメンバーであり、長年の間、個人支払いの健康保険、社会保障制度の拡張、TPPへの反対などを行ってきた。

 国民所得の54%以上が、1%に満たない最高所得者に独占されている現状を憂い、それが現在のアメリカの社会悪の原因の大半を作っているという。したがって、収入の格差の減少を最重要の政策目標にしている。

・国民全員へのメデイケアを通して個人支払による健康保険システムを作り上げること。
・金融取引に課税することによって、大学の授業料を無料にすること。
・給与支払い、財産、会社収入への税金は値上げすること。

 サンダースは「TRUTH TELLER」(真実を語る人)の異名通り、一身上または政治的な目的のために妥協をすることのまれな人だと言われている。ヒラリーと同席した討論で、ベンガジ大使館の襲撃で大使が射殺されたのは彼女の管理不足のせいだと、いつまでもしつこく繰り返す共和党の論者に対して、『もうその問題は終わったではないか。アメリカ人は二度と再び聞きたくもない』と応酬して、キャンペーンのライバルであるヒラリーを助けた時、彼女の口にした感謝の言葉と、広がった微笑は、テレビを見ていた私たちには一服の清涼剤であった。サンダースの面目が輝いていた。

 NYの街路を歩いて、彼をメディアで見知る人、握手を求める人々に声をかけるでもない、“この人は支持者の赤ん坊を抱いてさえみせない”という記事が乗ったくらいだ。その脳裏には本当に最優先すべき重要な問題が詰まっているのだろう。支持者として、TRUTH TELLER の強靭な戦いを願う一人である。

年齢:選挙当日に75歳
学歴:シカゴ大学
家族:既婚、子供は4人
出生地:NY、ブルックリン
現住所:ヴァーモント州、バーリントン
宗教:ユダヤ教

◆◆ マーチン・オマリー

 民主党3人の立候補者の最後の一人、マーチン・オマリーとはどんな人物だろう?
 彼は2015年1月までメリーランド州の知事を8年間勤め、現在はジョンズホプキンス大学の政府学の教授をしている。知事になるまでは7年間、バルチモアの市長であった。
 知事職を離れてからずっと、彼は同性結婚、最低賃金を時給15ドルに値上げするなど、リベラルの優先政策を説いてきた。ガン襲撃による被害者の蔓延と、気候変化、つまり一酸化炭素の空中放出への強力な警戒心を、政策に具体化させようと努力をつづけている。

 総選挙日に53歳という若さと、市長、知事職、大学教授の経験と知性に恵まれた青年政治家の颯爽としたイメージに、たとえ今期の大統領選挙でなくとも、遠からずアメリカの将来を背負って立つ有力な政治家の一人のイメージを重ねてみる人は少なくないだろう。彼の政策の要点は次の通り。

・ガンコントロール:1台のガンの販売ごとに行なう背景チェックをよほど厳重にする。さらに全米銃砲登録所を設立して、販売後のガンのコントロールを強化する。
・アラスカと沖合のオイルのドリリングのためにはこれ以上、新しい許可証を発行しない。つまり気候変化への対策を重要と見る。
・同性結婚には賛成。
・最低賃金は時給15ドルにする
・学生援助をペルグラントの支払いの倍増と、連邦政府の労働−勉強プログラムの3倍増で賄う。

・銀行とウォール街:商業銀行と投資銀行を大恐慌時代のグラス・スティーガル法に習って分離する。
・金融犯罪者に対する罰金を増大する。
・予算:消費削減と税金増加をミックスする。年金計画を再構築する。
 メリーランドの法律で均衡予算を求められていたオマリーは、17億ドルの赤字を政府の資金供給と税金の引き上げで解決しようとした。ボンド市場から金も借り、州の年金プログラムの再建も役立てた。

・気候変化:オマリーは気候変化(地球温暖化)を信じ、人為による脅威と区別して、これは自然の脅威だ、政府は一酸化炭素の放出を規制するべきだと言っている。知事だった2007年には、2050年を目標に一酸化炭素の放出を80%抑制する法案を、キャップ・アンド・トレード(国内排出量取引制度)に署名した。知事として彼は風力エネルギー会社に補助金を出し、濃い緑の、つまり、より毒性の低いガスの放出を要求した。

・ガン対策:ガンは既述の配慮以上に、コントロールしなくてはならない。何ダースもの連発銃を禁止せよ。銃の火薬庫のサイズを小さくせよ。ピストルの買い手からは指紋をとれ。
 民主党員は大半が全米ライフル協会(NRA)に批判的であり、ガンコントロールの支持者である。歴史的に愛国者の誉れ高いメリーランドの知事として、オマリーは45種類の連発銃弾倉の留め金を10弾に限り、ピストルの購買者は皆指紋をとってデータベースに入れることにきめた。

・移民問題:不法滞在の移民には市民への道を用意する。ドリーム法案を議会で通したが、これは正規の書類のない学生に、州内のより低廉な学費率で公立大学や総合大学の学費を払わせることを認めたものである。

・オバマケア(アフォーダブル):アフォーダブルケア法は拡張すべきだというオマリーは、アフォーダブルケアの立法以前にメリーランドの健康保険の拡大を支持していた。彼の任期の間に、アフォーダブルケアを実行する上で、メリーランドのオンラインの保険は何度も問題に見舞われたが、それらは2014年に精査された。オマリーはこのユニークなメリーランドのメディケアを擁護しているが、それは全米で唯一の、全てを患者が払うシステムである。医療コストは州が定め、病院の請求額にはキャップを設ける。オマリーはこのシステムが全米のモデルになることを望んでいる。

・同性結婚:知事であったとき、彼はメリーランドが同性結婚を認める立法のスポンサーとなった。カソリック信者ではあるが、この立場は、彼の信仰の説く、人間の尊厳を重んじることに通じるからだという。

・堕胎への態度として自分はプロチョイスだという。つまり、当人の選択に任せるというものだ。1992年のメリーランドの国民投票では、堕胎はは合法であるべきで、胎児が体外に出て生きられるようになるまでは、政府はなんら介入しない。堕胎は必要なとき、受けられる道が必要である。という案を支持した。 

・税金と賃金:税金を増額したら、政府のプログラムにその金を回す。最低賃金を値上げせよ。組合の交渉力を強化せよ。

・死刑:2013年以来死刑はメリーランドでは行わない。2014年12月、彼はメリーランドに残っていた4名の死刑囚に減刑を与えた。

・収入格差への反対として、オマリーはメリーランド州の最低賃金を段階的に、時給10ドルにするよう署名をした。それ以来彼は時給15ドルも可能ではないかと考慮している。さらに、時間超過給システムの見直しと、集団交渉の強化を考慮中。

・TPPは当初、オバマ政府と議会の共和党に支持されたが、ミドルクラスを傷つけるからと反対している。

年齢:総選挙日に53歳
学歴:アメリカ・カソリック大学(政治科学)、メリーランド大学(J.D)
家族:既婚、4児あり
出生地:ワシントンD.C.
宗教:ローマカソリック

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 なんという爽やかな、理想家で実行家の政治家であろうか。タイムマガジン他のメディアでも、褒められたり、注目されたことが何度かあるのは当然であろう。このアメリカにふさわしい大型の政治家のさらなる成長を祈りつつ。(武田)

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  共 和 党
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●共和党の2016年大統領選立候補者

 民主党側は立候補者をすべて入れても3人しか出なかった。それに比べて、共和党側には15人の候補者が立候補を表明した。しかし、何度ものテスト投票で好成績を得られない候補者が次第に脱落して、現在は下記の11名が残っている。

ジェブ・ブッシュ
ベン・カーソン
テッド・クルーズ
カーリー・フィオリーナ
クリス・クリスティ
マイク・ハッカビー
ジョン・ケーシック
ランド・ポール
マルコ・ルビオ
リック・サントラム
ドナルド・トランプ

◆◆ ジェブ・ブッシュ

 ジェブ・ブッシュは言うまでもなく、ジョージ・W・ブッシュの弟であり、父親ジョージ・H・W・ブッシュも大統領だったのだから、いかにも伝統的な共和党の品の良いマナーを受け継いだ、もの柔らかなジェントルマンと見える。
 キャンペーンの初期にはテスト投票でもかなりの成績だったが、トランプの批判通り「活力に乏しい」のか、次第に振るわなくなってしまった。未だに回復できないでいる。

 アメリカには、ずっしりと重い弟を背負ってよろけそうな兄が『重くはないよ、弟だもの』と述懐する、しゃれに似た常套句がある。それをもじって、イラク戦争を起こした兄、ジョージ・ブッシュがもちこんだ中東問題によろめく米国の現状を、ジェブ・ブッシュが「兄さんだもの、重いよ」とつぶやく情景が漫画にもなって巷を飛び回った。現在のイスラム国—アイシス—の発生は、とりもなおさずジョージ・ブッシュの誤った政策の結果であると信じるアメリカ人は少なくない。イスラム国の発生については諸説があるが、近い将来、機会があれば触れたいと思う。ジェブの妻はメキシコ人であり、彼はスペイン語に堪能である。

◇ジェブ・ブッシュの政策
・オバマのアフォーダブルケアは廃棄せよ。各自の税金支払い額をクレジットとする、新しい健康保険制度を設立すべきである。
・非合法入国の滞在移民に対しては市民への道を開くべきだ。
・気候変化に対しては対策が今すぐ必要ではない。
・イラクのクルド人に、イスラム国と対抗できるよう、より大きな力を与えたい。

年齢:選挙当日に63歳
学歴:テキサス大学(ラテンアメリカ学専攻)
出生地:テキサス州ミッドランド
宗教:ローマカソリック教

◆◆ テッド・クルーズとドナルド・トランプ

 2016年1月、アイオワの予備選挙を前にして、共和党のテッド・クルーズとトランプは熾烈な大統領指名競争を繰り広げている。

 クルーズはカナダのカルガリーで、1970年に生まれた。彼の母親はデラウェア生まれのアメリカ人であったが、父親はキューバに生まれている。クルーズが4歳の時、家族はテキサスに移動した。

 彼は2012年のプリンストンの学生時代に、全国弁論大会に優勝している。プリンストン大と、ハーバードの大学院を卒業した。共和党の討論会ではもっとも有能な弁論者とみなされている

 クルーズはテキサスの上院に選ばれ、テキサス州最初の、さらにアメリカで最初のヒスパニック系の法務長官となった。米国最高裁の判事レインクイストに仕えたのもヒスパニック系としては最初である。その上、最高裁判の法廷で、9件の訴訟事件を論じたが、実修中の弁護士としては前例を見ないという。

 クルーズは2012年のプリンストンの学生時代に、全国弁論大会に優勝している。彼はプリンストン大と、ハーバードの大学院を卒業した。共和党の討論会ではもっとも有能な弁論者とみなされている。

 アイオワの予備選挙がいよいよ目前に迫った今、大統領指名選挙の争いはこれまでの表向きの衣装をかなぐり捨てて、候補者が歯に衣着せない言葉で競争相手に迫る情景が見られるようになった。ドナルド・トランプの巻き込まれている場合は、メディアの反応が倍加されるために対立の溝がいや深くなり、礼儀正しいとは言えない場も何度か見られた。

 クルーズは、共和党の討論会の候補者中で最高の雄弁家だと折り紙がつけられている。その彼はトランプの提出した、クルーズには米国憲法に照らして大統領資格がないという命題に、当然ながら反対をした。オバマが大統領に選ばれた時にも騒がれた出生問題のテーマであるが、オバマはハワイの病院からの出生証明書を国民に見せた後でさえ、オバマ嫌いの保守派から何度か問題にされた。

 オバマの母親がアメリカ人であるように、クルーズの母親もアメリカ人であり父親がキューバ移民でもアメリカ国籍を持っていることは証明済みであった。しかしハーバードの一法律学者はクルーズの父親が、憲法に記されているように“自然に(アメリカで)生まれた”わけではないことが憲法に違反するものではないか、この点にははっきりした解釈が見当たらないと表明したので、両党だけでなく、多くのアメリカ人の心の一部に疑問を残した。おまけにクルーズの父親はある期間二重国籍の所有者であった。共和党は何度かこの問題を持ち出して、オバマに嫌がらせをして大統領職の剥奪を図ろうとしたが、オバマはなんとかそれを乗り越えて、職務をはたして来た。

 しかし昨年11月のパリの、国連会議の外側で130名を死なせた銃撃事件、さらにカリフォルニアのサンベルナルディーノ市での14名の射殺事件(アイシスに共鳴するイスラムのテロリスト夫婦の犯行)によるアメリカの危機は、それまでクルーズを巡っていた大統領候補の資格論議ではなく、米国がいかにイスラム過激派、アイシスと対決すべきかの論争に席をゆずった。
 そしてこれはサンダースの幸運を倍増させ、彼のテスト投票率は伸び、サンダースの、個人支払いによる政府支援の健康保険の利点への考慮を再開させた。

 共和党側では、逆のことが起こりつつある。木曜の共和党の討論会では、トランプが続けて主位を保っていたが、アイオワだけは例外で、上院議員のテッド・クルーズの後を僅差でトランプが追っているという。カナダ生まれでアメリカ人の母を持つクルーズが、憲法に照らして“自然なアメリカ人であるかどうか”が、突然国民の面前に疑問符とともに差し出されたのである。この問題にはさらなる理解の学習が必要であろう。

◇ドナルド・トランプの政策は具体性に欠ける

 だがトランプ政策は未だに神秘のとばりのかなたにある。
 大統領候補者としての2ヶ月の間、この億万長者の実業家は“自分は神が作り出された、最大の仕事を達成する大統領になるだろう”と言ってはきた。
 しかしこうした言辞や約束の全てに『如何にして』という具体案は聞かれない。フォックスニュースのインタビューで、具体案を迫られた時、彼はただ、テスト投票の数字結果を示しただけだった。
 “我々はメディアに追われて答えを用意したりはしない、その腹案はすでにできているが、しかるべき時を待って発表します”とキャンペーンマネジャーは言い、彼の知るトランプの政策の一端を知らせてくれることになった。マネジャーのルワンドースキーは、フォックスニュースのホスト、メギン・ケリーを攻撃してひどい非難を受けたトランプは、自分は女性に対しては“ものすごく(すてきな)ことをやるつもりだ”と話したと述べた。

 彼はアメリカに非合法滞在中の移民は全て本国に送還する」という。送還費は200−250億ドルかかると試算されている(進歩を求めるアメリカのリベラルセンターの推定)が、どこから出すかは明らかでない。
 1100万人の不法移民をトランプの案に従って逮捕したら、彼らをその後どう扱うかについての具体案はない。一旦非合法移民を国外に放り出しても、“本当に良い人間”だけはアメリカに帰ってくることを認め、かれらの合法化への道を開くのだそうだ。

 また、メキシコと米国の間にトランプが作るという1993マイルの壁の予算は20−25億ドルと見られている。もしメキシコが拒絶したら? 彼には代案はない。

 トランプは同性愛結婚には反対しない。最高裁が同性結婚を合法化したとき、トランプは自分は伝統的な結婚が良いと思うが、自分が三度結婚しているのを知っている人の中には、偽善者だと思う人もいるだろうがと加えた。

 気候変化に対しては“自分はその信者ではないといえば十分だろう”という。“地球温暖化反対などという金のかかる愚行は一切やめてしまうことだ”と強調する。

 パリの国際会議で、全世界から集まった代表者の中で、地球温暖化を認めず、その対策に反対した保守党は、アメリカの共和党だけであった。オバマに「共和党さんよ、あなた方は誠にユニークだ」と嘆息させたのはすでにご紹介したことだが、繰り返して、読者のみなさんに訴えておく。

 トランプは、今や無視できない政敵になったクルーズと、マートル市の党の毎年恒例のティーパーティのコンベンションで顔を突き合わせた。弁論の中でクルーズはトランプの名こそ出さなかったが、無視したわけではない。

 ここでは、トランプという人間が何をしようと、何を喋ろうと、ついて行くと見えるアメリカ人支持大衆の意識を極めようとしたマサチューセッツ大学の社会学者の意見をご紹介して、時間切れでお送りする本稿を終わらせていただくことにしよう。触れられなかった多くのことについては、2月1日の大統領戦序曲の報告とともに、できるだけ来月、読者にお届けする。

 前期の社会科学者によると、主要な政治候補が、2016年の選挙に向けて支持者に与えられる信頼、忠誠心は、とりわけトランプの場合、人種でも、年齢でも、収入でも、教育のためでもない、候補者の持つ“威信あるいは権威主義への衝動”のためであるという。この研究はとりわけ、政治的な思想を持たず、政策に無知であるか、24時間以内に自分の言行に矛盾したことを口外したり、行ったりするトランプには当てはまると見える。

 まず、トランプが行ったり信じたりすることは、常に問題点を外れているし、これまで常にそうだった。同様に、トランプの出現は無責任で軽薄な政府のやり方への反動であるという見方も、虚偽でしかない。いかに多くの支持者の意見であろうともたとえば移民にたいするトランプの立場も、多数の支持者が最強の候補と信じる人間に惹かれている事実を映していることにほかならない。

 それはまたトランプの、雪崩のようなでたらめや当惑させられる瞬間が積み重ねられても、トランプの支持者が彼を見捨てない理由でもある。権威主義者にとって、正しかろうと間違っていようと、権威をもつリーダーに彼らが従うことは極めて重要なのであり、彼らはリーダーを見捨てない。リーダーは権威ある人物だからこそ、支持者は従っているのだから。支持者たちには彼がなぜ今の権威を有しているかがわからないのだから、この期間に彼に反対したり攻撃したりすることは間違っている。
 だからトランプが一旦投票で彼のリードを失ったら、重大な機会が開かれることをも意味する。メディアに聞かれてトランプが、理由の代わりに投票数字を見せたのは彼が、政治問題で正しい位置にいることを立証するからである。

 この事実はまた、トランプを打ち破ることがいかに重要かを示している。自己中心の衝動に耽溺するリーダーに、より権威の増大する大統領の夢を見させることなど、国家全体にとっても、市民の自由の観点からも、世界平和の立場からも、何一つ良いことはない。トランプは、総選挙で必ず破るべきである。

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オルタの皆様:
 あけましておめでとうございます。皆様に実り多き1年をお祈りいたします。

 大きな問題であるのに、時間の調整がうまくいかず、幾つかの問題に触れられなかったのは残念です。その一つはヒラリー・クリントンと今回の選挙。もう一つは、一時はテスト投票ナンバーワンになって、有望な共和党候補として国民の注目を集めたマルコ・ルビオについて書けなかったことです。うまく行けば、来月にはと願っています。(武田 尚子)

 (筆者は**)


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