オルタ135号を読んで

【オルタのこだま】

オルタ135号を読んで

豊間根 龍兒


○菅原文太: 沖縄でこんなことを言っていましたか。本当に戦争は嫌ですねえ。

○格差固定型身分社会: 貴重なデータを見せて頂いた。親の責任を感じるが時すでに遅し。北欧を見習ってほしい。トヨタが先鞭をつけてくれた賃上げムード、多くの企業に普遍して欲しいが、どうやら、物価上昇にも追いつけないで終わりそうだ。

○不平等と貧困: 不安要素をいっぱいあげて頂いた。では、どうすればいいのだろう。4番の「空洞化を回避し社会自治の力を高める。」と纏めて頂いたと読み取った。私も家庭崩壊がすべての出発点と思うから、大賛成である。良くも悪くも家庭が担っていたものをすべて、放り投げてしまったのだから少なくとも何処かにそれに代わるものを作らなくてはならなくなったと思う。それを差し置いて先を目指しても始まらない。

○非正規雇用を: かなりややこしい雇用問題の歴史を解説していただいた。労働組合が「お互いよりそって助け合うという互助共済組織であり組合自体が一つの社会基盤」というのはその通りであって欲しいと思う。今、あり方を批判されているが、機構としては農協のようなものを頭に浮かべた。

○オランダの公教育: 私学に対しても公立と全く同等の教育費を支払い、入試で振り落されることもない、14歳未満の人口の7割近くが移民で、しかも数十ヵ国の国籍を持つ子供たちに同じような教育機会を与えているとは全く驚く。そして宿題もないとは天国だなあ。「痛みは痛みを受ける余裕のある層の人々が受けるもの」とは恐れ入る。

○フランスの格差問題: どうやら日本と同じく格差問題解決に苦慮しているようですね。フランスではあまりピケティを大きくは取り上げていないのは、選挙でうまく扱えないと思ったからですか。Gini 係数は低くても、トップは立派な城を持っている。これを治すのはやはり税制のようですが、どのレベルが力を持っているかで決まりますね。革命を起こしたフランスの意外な姿を見させていただいた。

○大富豪に共通する: 大変刺激の強い面白い読み物だ。「泥棒貴族に対するバックラッシュは大企業と民主主義の間の緊張関係という、もう一つの持続的な課題を提起した。」そうして「大きな事の罪を自己救済する方法はあるのだろうか。」と問うている。大きくしたのは誰か。乗せられたかもしれないけれど、それは人民だよね。罪の一端は負うべきなのかな。「自由競争を原則とする資本主義経済において、成功するには『競争排除』と『独占』がベストというが、これはパラドックスであるだけでなく最高の欺瞞である。」と言っている。が、これは勝ち残ったイメージだと思う。

○人質事件: 丁寧に説明いただいたが、知れば知るほど複雑だ。ヨルダンを引き出したイスラム国は、交渉術において日本より一枚も二枚も上手だ。世界各地で闘いの火の手が上がるこの時、平和憲法かざし調整にあたる安倍首相を見たいが、世界情勢に疎い日本では情けないけれど無理と言わざるを得ない。

○子供たちの犯罪: これについても、先に「不平等と貧困」で述べたように、家庭の崩壊が大本の原因と言いたかったが、大正5年の事例を出され、封じられてしまった。大正5年から連綿と続いているのであろうか。山谷があると思うが、そこから何か読み取れはしないか。解決は確かに教育だけでは出来ないと思う。「子と向き合えない貧しさ」「校内ですら連携を欠く社会」を変えなければなるまい。が、先のオランダの教育への取り組み方のように本腰入れて根本から教育を変えれば社会まで変えられると思う。

○中国単信: なるほど、「爆買」は中国国内での値段設定の反発とは教えられた。販売政策をしっかりと見直さなくてはいけないな。韓国や台湾にも押しかけていると聞いているが、そちらの状況も知りたいな。

○プロボフォール: 「術前の説明が不十分だった。」として東京女子医大を刑事告訴したという。「万一の場合は死ぬかもしれないが、手術するにはこれしかない。」と言われれば投与に同意してしまうだろうな。
生命に関することだから、犯罪捜査の尋問より重要な気がする。すべてとは言わないが録音が必要なのではないか。

○大原雄の: 今の歌舞伎は随分お年寄りの方が支えているんだなあ。お元気なのに驚くとともに、確かに先行き心配になる。途絶えてはどうしようもないので少し早めに伝承してゆくようにすべきでしょう。「リアルタイムで見ることが出来るのは何と観客冥利なこと」どちらも、お達者で!

○韓国の教育事情: 読んでいて恐ろしい気がした。韓国は格差が大きい社会なのだろうか。「地方大学」卒では、そんなにみじめな人生になってしまうのだろうか。あるいは若者の向上心が物凄く強いのだろうか。格差を小さくする努力をするとか、高校段階で受けられる大学のレベルを決めるとかしてあげないと、受験生が可愛そうだ。「SKY」の募集を停止したって、その次のレベルの大学に群がるだけで、解決にはならないでしょう。

○「日本ホメ」: 先に「爆買い」は値段付けの問題だと教わったが、今度は日本製品を褒めることになり、「嫌中の別の表現である。」という。でも、日本人が海外で買いあさっていた時、「眉をひそめられた」かもしれないが、嫌日までは感じなかった。あまり深読みしないで国民感情改善につなげたい。

○通話料金の: 便利になったけれど、間違えれば、えらくややこしいことになりますね。中国式やり取りは面白い。中国での商売は大変だなあ。それにしても、黙って電話を止めるのはひどいですね。払込請求でも来れば、このようなことにならないでしょうに。

○ミヤンマー通信: よく分かりませんが、至る所で集会やデモ、衝突が起きているようですね。こうなったら、政府も平和行動と言いながら、万一、暴動にでもなったら大変だと弾圧に乗り出すでしょうね。もう少し、統一のとれた抗議集会なり活動にしたら政府としても容易に弾圧出来なくなるのではありませんか。

○フィリピンから: 素晴らしい国ですね。何といっても人口一億の平均年齢が23歳というのは驚き。木に譬えれば若木、日本は老木。今後が思いやられる。酷な日本語の試験を課して来日希望の研修者をふるい落とさず、介護してもらうためにも仲良くしなくては! そのうち、フィリピン移住希望介護老人の許可試験が始まるだろうな。

○不倒翁・追悼・お別れ: 10年もオルタに寄稿されていたとは頭が下がる。ただただ、ご冥福を祈る。
1年足らずの寄稿で悲鳴あげている私。それが軽い気持ちで読んでいた。反省しきり。でも、執筆者皆さんがそうなんでしょうね。考えれば、恐れ多くて筆進まず。筆じゃないからいいか。御免蒙る。

○アメリカの人種偏見: 西部劇時代と変わらぬ恐ろしいアメリカの実態を教えて頂いた。これで何で他国の人権問題に抗議できるのか不思議だ。記されている通り人種偏見は根が深い。資本主義と関係があるとかいう面はよく分からないが、「好みと態度」は確かにあるでしょう。究極の解決は混血でしょう。その前では国を分けるかどうかは別として、「黒人優先地域」というように地域を大きく分けるしかないでしょう。これはオバマの時にこそ解決すべき問題だ。

○運動報告: 難しい言葉が飛び交い、よく分からなかった。後半、具体的事例になって少しは分かった。障害者雇用の場の開拓に苦労されていることは、よく分かった。ご苦労様。

○日本占領史: 「社会党のだらしなさが目に付く。なぜ左右対立を克服出来なかったかを考察したい。」と言っている。確かにそう思う。良く言えば信念の人が多かったのかな。悪く言えば先が見えないのかな。それに比べ、自民党が党内集約に巧みなのは、広い意味で計算高いのかな。沖縄蔑視は今でも続く。これが天皇制護持に絡んでいたとは知らなかった。

○読者日記:
*人を殺したい:なるほど、記者だと「天声人語」を読んで、「これは1面トップ記事に仕立て上げるべきだ。」と考えるのだ。それで突っ込んで読み込んで行ってみたら欠陥コラムだった、という落ち。でも、このように記事を読むのかと教えられた。また、いい本を紹介された。読んでみたい。
*東京大空襲:言われるように、昔の記念日、みんな忘却の彼方になった。その時、何があったかなど、考えも及ばなかった。でも、年表にも載っていないとはひどいな。また、国民のことではなく天皇制護持ばかり考え、終戦を決めたというのもひどいな。安倍首相が何を言うかも、すごく心配。
*自公協議:言われる通り、結果が分かっている紙芝居。
*「前へ!」:読んだ被災者の気持ち、どうなんだろう。書き方によるのではないかな。暗いばかりでも堪らないと思う。

○インド・ブータン: 在住ネパール人が3万6千人で、台湾の次に多いとは驚き。ダージリンでも国境問題でイギリスが悪さしているんだなあ。扉のないバスの旅、怖いなあ。もっとも、扉があって飛行機は落ちたけれどね。交通標識面白い。日本じゃ、面白く交通標識加工して捕まった外国人がいたけれどね。日本でロングランになった映画があるとはびっくり! 外国人が大勢いるから当然かな。

○川柳・私に最もしっくりきた句: 目が覚めて 珍奇情報 多すぎる

 (筆者は稲城市在住・元団体役員)