オルタ136号を読んで

【オルタのこだま】

オルタ136号を読んで

豊間根 龍兒


 オルタ136号読ませていただきました。何時もニュースや世の中の見方教えられます。有難うございました。

■【沖縄の地鳴り】
翁長沖縄県知事、いいこと言っている。0.6%の土地に74%の米軍施設があるなんて知らなかった。本当に日本全体で考えなくてはいけないことと思う。辺野古が唯一の解決策とどうして言えるのだろう。その理由を聞いた覚えがない。

■脱原発—反原発運動の展望
言われるように原発の問題というより、既得権益と独占の問題なのだろうな。そこでいかに甘い汁を吸おうとしているかを暴き、世論を盛り上げなくては突破できないのかもしれない。そうして、言われるように「原発電力は使わない。」運動につなげたい。

■世界初の原発メーカー訴訟
前の論文の甘い汁を吸う仕組みの一つがこれですか。たとえ失敗しても、電力会社に対してしか損害賠償請求ができない、それも賠償額が1200億円超えたら国が肩代わりする。ここまで保護してくれるならば、誰でもどんどん事業を拡大するでしょう。メーカーも甘い汁吸おうと群がるでしょう。憲法を無視するこんな法律を誰が作り、許したの?

■日本はインドに原発を売るな
ここでも「原子力損害の補完的な補償に関する条約」という相互に甘い汁吸える仕組みの条約を結んで、輸出を図ろうとしている。後の論文で言われているように、武器輸出をしようとしているようなものだ。核兵器不拡散条約の範疇に入れたらいい。

■ニュークリア・リラプス
自然エネルギー普及のための「差額決済型固定価格買い取り契約」、どのようにして価格を決めるのか分からないが、適切に決められるのであれば、あってしかるべき制度と思う。

■『原発を並べて自衛戦争は出来ない』
前の論文の感想でも引用したが、原発に対する武力攻撃は守れないと思う。したがって、原発は「仮想敵国が引き金を握った核兵器」とは言い得て妙。今の日本は平和志向しか選択肢はない。インドに武器輸出などとんでもない。

■【資料】高浜原発運転差止仮処分決定要旨全文
三上氏の言われる「原発の問題」を本当に論じている。「既得権益」におもねっていない判決だ。すばらしい。

■【オルタ短信】外国人特派員協会が「報道の自由促進賞」を創設
報道の自由度が180国中61位で先進国では最低という。それも安倍内閣になってからのことだという。後の論文でも指摘されていたが、政府がかなり干渉してきているようだなあ。菅官房長官、そつなくうまくやっていると思っていたが、そういうことか。5月3日に受賞発表があるそうだが、どのような報道が受賞されるか楽しみだ。後藤健二さんが受賞した。しかし、5日現在、毎日新聞では見つけられない。そんな程度の関心事なのか情けない。

■【コラム】
1.海外論潮短評
キリバス共和国で、水位上昇で人が住めなくなってきているという悲惨な状況報告があり、サイクロンの話も出て、環境難民認めれば大変なことになるという。先進国と企業が加害者責任を問われ、日本は3年間で600億円を援助するという。成程と思っていたら、一転、援助貴族の話になった。ここでも甘い汁を吸うやつらが居たか。

2.宗教・民族から見た同時代世界
イスラム教徒の生活、断片的には聞いていたが、系統だてて教わったのは初めてだ。いいこと教わった。それにしても信じられないくらい厳しい暮らしの基本だ。自堕落に暮らしている私なぞ一日として五行は守れない。それにしても「アッサラーム・アライクム(あなたに平和を)」と挨拶するのとイスラム国の残忍さとは結びつかないなぁ。

3.中国単信
おっしゃるように、この頃、モンスター人間が増えているようですね。駅やお店で土下座して謝らさせたりしているというのをTVでもやっていました。競争社会、格差拡大、みんな余裕がなくなってきている。そんな家庭に育ってきた子供、またまた、切れる子になってしまう。早くみんな暖かく包み込むような社会にしたいですね。

4.風と土のカルテ
「家事ハラ」か、私が、そのものだから述べる資格ないが、私の眼から見れば若者はよくやっている。でもさらに徹底させるには、やはり教育だろう。それには合宿訓練で体験させることではないだろうか。介護報酬の問題、これも個人ナンバー制度で余裕のある人から頂くことで、ある程度は平準化できるのではなかろうか。

5.日中の不理解に挑む
おっしゃるように、もういくら背伸びしたって中国にかなわないことは明白。今は虎の威を借る狐を見習おうとしているところ。でも、こんなことで競争してはいけない。較べてはいけない。意味がない。もともとが同じではないのだから。自分のいいところを伸ばしてゆけばいい。いいところが軍事力?その時の戦略は「提示する価値観、社会像と世界像の違い」と李さんはおっしゃっている。無知な私にはよく分からないが、私は「世界を相手にすることになるよ。」と言うくらいだ。

6.大原雄の『流儀』
石橋湛山の先読みはすごい。大原氏は山梨出身を強調しておられる。それはよく分からないが挙げられた偉人三人とも、山梨から東京に出て、外遊してきたときと同じように、見えないものが見えたのではないかと思う。湛山の構想の、「英米が邪魔するなら、・・」を「中国が邪魔するなら・・」と置き換えて、李氏論文の感想の最後に、「我が国が盟主となり、背後にアジア・世界を擁し立ち向かう。」と使わせていただこう。

7.槿と桜
「姦通罪」、女にとってあった方が有利なような気もしますが、女の住む環境・考えも変わってきている証しでしょうね。今後は自己責任ですべてを律してゆくことになりますね。

8.酔生夢死
「ポチ」とは何かと思ったら、安倍首相かぁ。今頃、アメリカで尻尾振っている。でも、このポチの吼え方を今世界が注目している。だったら世界を救助するセントバーナードであって欲しい。安倍首相はあらぬ方向に力を入れて心配だが、今までくるくる首相が変わってどうしようもなかったのを、やっと、安定政権を頂いたのだから、本当にしっかりやって欲しいと願う。

■【運動資料】戦後70年司教団メッセージ
全文を通して素晴らしいことを言っている。こんなキリスト教徒が、イスラム国に狙われてなぜ殺されるのだろう。大学が襲われた時も、キリスト教徒を選んで殺している。先にどちらも同じ神の系統を仰いでいると教わった。アッツラーとイエス、話し合えないものだろうか。多分、何も分からないものが、トンデモナイことを言っているのだろうな。殺されちゃうかもね。

■【北から南から】
1.中国・深セン便り
ビックリのショートショート! ミシュラン三つ星のお寿司屋さんで、一度でいいから食べてみたい。ところで安倍首相の言動が、中国でどのように報じられているか教えて欲しいな。日本にも海外旅行しないと肩身が狭い学校があるのかな。ウォシュレットの話では、昔は、日本製は安かろう悪かろうの代名詞でした。同じ道ですよ。そうそ、前の初岡氏の論文では、南太平洋の島に派遣の日本人公務員も援助貴族だそうですよ。

2.ミャンマー通信
選挙に向けて虚々実々のやり取りが続いているようですね。民主化への好転を祈ります。

3.フィリピンから
国民の9割がカトリック信徒とは知らなかった。感動的な受難劇だったようですね。英雄リサールは知らないけれど、微笑みを讃えながらゴルゴタの丘への道を歩かれたのではちょっと劇としては盛り上がりませんね。史実は別としてよかったではありませんか。

■【自由へのひろば】労農派・講座派の末裔たち
筆者はワクワクしてその出版を待たれたそうですが、無学の私には残念ながら名前を聞く程度の知識しか持ち合わせてなく、それに関連が複雑なので、感想述べるのはパスします。でも、初めてスキーに行った五色沼での夜、「此処で共産党が密会やった」という話を聞いたのは強烈に覚えています。

■【書評】『国家と秘密 隠される公文書』
類書がほとんど存在しない貴重な一冊という。中味が中身だけにうなずける。取り上げている事例も興味あるものばかり。敗戦時大量に破棄されたというのは仕方のない気がする。戦後もまだ続いているというのは問題だ。読んでみたい。

■【読者日記——マスコミ同時代史】2015年3〜4月
・官邸は膨大な情報持っている、例えば新薬開発の情報まで入ってくる。それを使うから安倍政権は怖いと言っている。では、安部政権の前は入ってこなかったのであろうか。
・首相と握手を交わした万歳氏が、その二日後に辞意を表明するはずがない。それを覆した。「恐ろしい。」と言っている。「言うことを聞かないとこうなるのか」を誰が言ったかも推定している。すごい深読み。
・古賀茂明氏の発言の裏読みもしている。ここまでメディア介入が出来るんだ。驚いた。コメンテイターについて、今は「意見言う人」より「解説する人」が重宝されるというのも、なるほどと思った。だから、面白くなくなった。
・統一地方選挙の分析で、「公明」と「共産」の対決、自公共闘の効果、公明が割食っている、これらの見方も納得。
・日経平均2万円超えた。早く番号制にして平準化して欲しい。少しは分け前頂けるのではなかろうか。
・ネトウヨ:よくまあ、「天気コーナー」の後しか見ないで、人を注目させるようなことが言えるものだと、その面で感心する。ぼけっとしか見ていない私には見ていても、これくらいしか言えない。

■【旅と人と】母と息子のインド・ブータン「コア」な旅
イスラム教徒の食事の話が出てきた。先の荒木氏の論文で教わったので興味を持って読ませていただいた。酒は飲むが豚にはこだわっているみたいですね。まあ何処に行っても食事の話は話題になる。こんなところに行っても、日本人の好みを弁えている人が居るのも面白い。
国境がややこしいだけに、人種も、言語もまあややこしいことこの上ない。それを使い分けて旅しているのだから驚きだ。大分離れているようだけれど、今回の地震の影響はなかったのかな。

■【川柳】
私の最もしっくりきた句: 統一選 暮らしに響けど 依存症

■【オルタのネットワーク】現代中国を読む座標軸
凄い分析、いろいろな見方があるものだ。でも、いづれも「当分、現体制は維持される。もし起きるとすれば・・・。」という感じに読み取った。まあ、最後のジャスミン革命は前例があるから、起きるかもね。そして、軍が政権を握る。こうなれば、悲惨なことになるのではないかなあ。

 (筆者は稲城市在住・元団体役員)


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