オルタ137号を読んで

【オルタのこだま】

オルタ137号を読んで

豊間根 龍兒


■【沖縄の地鳴り】
・翁長知事が「首相と官房長官と会談させていただいて国民の反対が10%ほど上回った。」と言っている。そう、これに係わる報道で国民全体が知ったのだと思う。知ればさらに反対運動は盛り上がる。東国原を引き合いに出したくはないが、沖縄と中央だけでなく、つらいと思うけれど、全国行脚して沖縄の苦境を訴えて欲しい。
・沖縄から見た東アジア:東南アジア友好協力条約は理想郷の建設に見える。が、南沙諸島問題などが平和裏に解決できないようであれば前途多難だな。
・砂川闘争60年:立川基地内測量阻止行動に、「罪にならない。」という伊達判決がよく出たものだ。辺野古ではどうなんだろう。

■ウクライナ紛争、誰が正しいのだろうか?
言わんとしていることは分かります。でも、目の前で起こっている紛争について、「どちらが正しくどちらが間違っていると決めつけることは出来ない。」で済まされると女子学生と同じく不満顔になる。紛争をお刺身のように料理して見せて欲しいな。此処までは已む得なかったとか、これはやり過ぎとか。捕虜をとらえて虐殺などというのは誰が考えてみても正しくないでしょう。「居場所を与えろ」というのはどうだろうか。

■アジアインフラ投資銀行設立の世界的意義
■AIIBの外交失敗をTPPで取り戻さんとするオバマ政権
・アジアの日本なのにどうしてこのようになってしまったのであろうか。メリットがないと言って船に乗らないでいるが、アメリカの顔を見てばかり、独自の情報ルートを持たないからではないの。今頃、あわててアジア開発銀行の手直しやっている。世界はどんどん変わっている。中国はやはり言葉の国、構想・表現力が素晴らしい!
・TPPこそ中身がさっぱり分からない。日本のいいところを骨抜きにされるような気がする。

■地理的にタイが有利なAEC
国境の関門がないと、このようなことになるのは自然の成り行きでしょうね。そのうち、競争激化してきて、工場の省人化が進み、労働への真剣さに欠けるタイ人がはみ出され、ミャンマー人排斥運動がおこり、工場はミャンマーに移ってゆくのだろうな。摩擦のないようにうまくやって欲しい。

■『原発を並べて自衛戦争は出来ない』
小泉元首相、相変わらず、一点集中、人気取りの名人だ。「いやさ、一年半以上も原発ゼロでやっておるわい。」大原雄ではないけれど、「いよぅ、小泉屋!」。
「原発で『同時多発テロ』のようなことが起こってみぃ、日本列島にはだれも住めなくなる。」「じゃぁ、中国も攻めてこないな。これぞ最高の防止力。」

■【コラム】
1.海外論潮短評(92)いつあってもおかしくない巨大火山爆発の危険
読んでいる時に口永良部島が噴火した。全員整然と屋久島に避難したという。日頃の訓練の賜物という。東京も地震で山手線など止まって待たされた。他人ごとではない。最後に外人観光客のことに触れられていたが、日本人だって知らない土地では逃げ惑うだろう。地球がだんだん冷えて地震や噴火が減ってこないかな。そうなっても困るけれど、その頃は人類は居ないか。

2.宗教・民族から見た同時代世界
成程、中東の抱える問題の根源を要領よく教えて頂いた。これで見ると、悪いことしたイギリスは何と言っているのだろう。「慰安婦問題」で日本は攻められているが、イギリスなどの罪はそれどころではないはずだ。仲間同士で血を流しあっているが、なぜ、争いの根源を作った国と交渉をしないのだろう。

3.落穂拾記(43)ゆるやかなカーブはどこに向かうか
言われている危惧を私も持つ。だからこそ「オルタ」の存在意義もあるように思う。ネットでの呼びかけは、海外でも民衆に呼びかける強力な方法になっていると聞く。「オルタ」以外でも、このような呼びかけは無数にあるのではないか。それらを紹介してもらい、横の繋がりを強化すれば、より強力な声を形成できるのではないか。
若者を目覚めさせるのは、姑息な手段かもしれないが「徴兵制」だろう。でも、単なる脅しではないと思う。このまま行けば当然たどり着く道だと思う。ここまで言えば若者も、自分のこととして真剣に考えるのではなかろうか。

4.中国単信(21)中絶費用無料化提案
「中絶」に至る過程を整備せずに、出来てしまった結果処理費用を無料にするというのは、確かに行為そのものを煽っているようなものだ。まずは家庭レベルからの教育、禁ずる法の整備、関連インフラなどから手を付けるべきだろう。

5.風と土のカルテ(16)誰が研修医に「世の中」を教えるのか
確かに町医者が地域のことを知らなければ困りものだ。患者の顔も見ないでパソコンばかり打っている町医者が居て顰蹙を買っている。総合診療専門医は、「扱う問題の広さと多様性を持て」と言われて大変だと思うが、患者の置かれている環境も知って欲しい。でないと適切なアドバイスも出来ないと思う。「そういう教育は医師だけでは担えまい。」とあったが、こうなると、より親密感が湧き、相談に載ってもらえると期待がふくれる。

6.日中の不理解に挑む(15)『自由への入門』
「国家や民族の枠を超えたところで自分自身のアイデンティティを構築し、そこに自由がある」と言われると、腰が引けてしまうが、確かに旅行の思い出は深く残っている。束縛から解放され、外から自分を見つめ直しているからかなと思う。

7.大原雄の『流儀』 「襲名披露」ということ
おや、「こだま」は物理現象なので、どんなちゃちな内容にでも返ってくるのだ。ここで「演技の伝承」と「円熟味の伝承」に分けてくださったように思う。確かに、円熟味は伝承出来ないでしょうね。研鑽に次ぐ研鑽でしか生まれてこないでしょうね。そこで襲名披露となるのかな。力の入るのも当たり前。「いよぉ!待ってました。」「待ってましたとはありがてえ。」

8.槿と桜(9)韓国が直面する高齢化社会
ショックだったのは、儒教的思考が高齢者の足をひっぱっているということです。自らの子供に対する教育の結果でしょうが、変化の激しさに驚きます。少子高齢化時代に突入する速度がどこよりも早く政府の対応の遅れを危惧しておられますが、人口が少ないだけ、やるとなれば早いでしょう。日本の鏡になって欲しいものです。

9.酔生夢死 病後の我儘記
やっぱり健康だなあ。出たもの何でも旨い。だから、あれこれ料理の注文が出来ないのが情けない。

■【運動資料】 日本の歴史家を支持する声明
アジア研究協会には日本にいる日本人は含まれていないのでしょうか。署名者にそれらしい人は見当たりません。標題の日本の歴史家はどう言っているのでしょうか。「20世紀に繰り広げられた数々の戦時における性的暴力と軍隊にまつわる売春の中でも「慰安婦制度」はその規模の大きさと軍隊による組織的管理が行われたという点において特筆すべきものであります。」と言っていますが、後段では、「正確な数字が確定されることはないでしょう。しかし、最終的に如何なる数にその判断が落ち着こうとも女性たちがその尊厳を奪われたという歴史事実を変えることは出来ません。」と言っている。その通りだと思いますが、では、「20世紀に他にはこのようなことはなかったの」と言いたくなります。学者さんなら、もっと考証結果に照らして表明していただかないと頂けない気持ちです。でも、根本的に謝罪しなくてはならないことは確かです。

■【北から南から】
1.ミャンマー通信(27)ミャンマー社会の過酷な一面
先にタイへの出稼ぎの話が出ていた。出稼ぎにまで踏み切れない人は惨めな生活を余儀なくされる。最後にあった組合を結成して労働条件の改善を求めるのがいい。清掃事業がストを打てば都市機能は止まってしまう。すごい力を持っている。ここに日本の指導が入るのは素晴らしい。

2.フィリピンから(4)フィリピン史の原点、マクタンの戦い
マゼランは「マクタンの戦い」で、干潮を無視して死んだのか。何処の戦いでも情報は大切だ。ラプラプ酋長はすごい英雄だ。ここで「鶴翼の陣」が出てくるとはびっくり。

■【追悼】 松下圭一氏を悼む
多方面でご活躍、実績を残された先生のようだ。後継者が頑張っておられることを喜んでおられることでしょう。謹んでご冥福を祈る。

■【書評】 『経済政策で人は死ぬか?』
アイスランドとギリシャの例はよく分かる。本文で民主主義と社会経済政策の良否と結びつけたところに疑問を投げかけていたが、当然、金融危機の度合いも影響しているだろうから、アイスランドが優れていてギリシャが劣っているともいえないのだろうな。

■【自由へのひろば】 済州島とパラオにみる民衆の記憶
参った! ほとんど何も知らない。軽々には感想述べられない。何処の国でも過去の反省は時間が掛かっているな。

■【読者日記——マスコミ同時代史】
・日米安保条約も憲法と同列の最高法規とは驚き。集団安保2法の成立は事実上の9条改憲と同じとまで言っている。国民投票もしないでそれはあり得ない暴挙だ。これを新聞に載せたら朝日の二の舞と考え載せなかったとか、そこまで締め付けられているのか、何か戦時中を思い出す。
・憲法改正に向けての戦略、いろいろ考えているのだな。確かにアプローチの仕方によって随分変わって来るであろうことは予想される。地方紙が護憲論に傾いているという。何故だろう。何か沖縄問題と似ている感じがする。地方農民が歩兵を担わされ、後継者を失い痛めつけられたという思いがあるような気がする。都会人も爆撃だので同じ目に会っていると思うけれどね。

■【旅と人と】
『「町」と書いたが「町」と書いてもイメージが湧かない、この街道で見た「町」は世界中どこにでもありそうな「町」。過去にあったそんな「町」しかし現代でもないことはない「町」』とある。何とも言えない町なんだな。何か想像できる。
ホテルはその場で決めているけれど、トラベル社はそれを把握している。ホテルの数が知れているのかな。それともドローンで見ているのかな。

■【川柳】
私に最もしっくりきた句: アベ賛意 アメリカ議会の おもてなし

 (筆者は稲城市在住・元団体役員)


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