オルタ142号を読んで

【オルタのこだま】

オルタ142号を読んで

豊間根 龍児


◆【オルタの視点】
1.NHKテレビは、いわゆる「戦争法案」をいかに伝えたか/大原雄
「集団的自衛権とは他国防衛のこと。」成程。放映時間を秒単位で測っているのは凄い。委員長席を囲んだのは自民党議員だったのか。「かまくら方式」というのを知らなかった。「よいしょ解説」というのも知らなかった。勉強になる。このような報道をしているNHKを攻めたいが、これらもすべては政府がさせているのでしょう。NHKを攻撃して改められるものだろうか。改めようとした人間はすべて首を挿げ替えられるのではないの。

2.データに基づく「中国脅威論」批判」/村田忠禧
多面的分析に恐れ入った。安倍政権の意図的解釈を粉砕するのに十分だ。問題は中国に他国侵略の意図があるかどうかでしょう。あれば、今の軍事力でも狭い国土の日本はひとたまり無くやっつけられましょう。脅威は外交手腕で除くより外ないように思います。

3.天皇の沖縄メッセージの誤った解釈を糺す/矢吹晋
正直難しい。関連文書、相互に読み込んで行かないと解けない。沖縄の処遇がアメリカの思惑の中でいろいろ動いたことが分かる。はて、これを沖縄の人はどういう気持ちで読むのだろうか。よく分からない。

4.急速に高齢化するアジア社会/田村光博
中国は一人っ子政策を解いたという。これを読むと遅かりし、の感じ。経済落ち目、これといった強みがないという。みんな同じ道辿っているなあ。戸籍制度も変えるという。若者世代では悲喜劇が起きていることだろう。でも中国ではやる時はバサッとやる。お手並み拝見、でも怖いな。

◆【沖縄の地鳴り】
1.<詩> 寂しさの歌/金子光晴
何を寂しがっているのだろう。読み進むと震えるような寂しさだった。そうだ、そうだ、今の生き方が攻められている。

2.参議院選島尻沖縄担当相の当選が安倍政権最大の課題/仲井富
島尻安以子を沖縄担当相に据え、金の力で9市長をなびかせ、背水の陣の自民党。公明党も苦しいな。どうなることやら。

3.国は私人ではない〜行政不服審査法は国民の権利救済が目的/濱秀和
ホント、防衛相が行政不服審査法を使って不服申し立てをするなんてどう考えてもおかしい。後に出てくる憲法問題と同じだ。

4.「承認取り消しが相当と判断した」〜翁長知事の記者会見・全文
どんな法律的瑕疵があったんだろう。論点が分からない。普天間をどうするのだろう。国が「県外移転先」を考えろということかな。

5.翁長知事が辺野古移設反対を訴える
外国特派員協会で、どうして「米国で受け入れてもいい。」と言っていることに言及しないのだろう。そうして応援してもらったらいいのに。次のバークレー市の話もしたらいい。
それより、国会議事堂前のデモで何故訴えないのだろう。どうも、翁長知事は琉球王朝の末裔だからか、国民に直接訴えることはしないし、どうやら独立を志向している気がする。

6.米バークレー市が「沖縄支援」決議〜辺野古新基地中止を
海外からの応援、有難いこと。フルに活用したらいい。

7.日米同盟よりも多国間協力システムを/国際法市民研究会
言われる通り、アジア諸国との連携を深めて緊張緩和に務めて欲しい。

◆【コラム】
1.海外論潮短評(97)排外的反発を越えて存在感を示すドイツとEU/初岡昌一郎
ドイツは立派!それに対して、日本はあまりにも警戒しすぎる。確かに欧米に比べ文化的落差が大きく抵抗感が大きいと思う。が、だからこそ、この際、少しづつでも受け入れ、態勢を整備し、将来のグローバル時代に備える必要があると思う。それにしても、難民を生み出す元を断つ努力にもっと力を入れて欲しい。責任の多くは石油問題で掻きまわしたアメリカにあろう。アメリカがしっかりして欲しい。大統領、変わらないとダメかな。日本は応援頼まれたらどうする。

2.宗教・民族から見た同時代世界〜ウイグル問題が国境を越えた/荒木重雄
自治区の名が泣く状況のようだ。漢民族が入り込んで、いいとこ取りされたのでは堪らない。周辺諸国は安倍首相が回った。落差への配慮あったのかな。イスラムの時と同じく逆恨みされるとかなわない。

3.落穂拾記(45)「今井素牛之日記」刊行の記/羽原清雅
激動の時期、庶民の生活が如何様であったか、興味深い。小布施のような教養豊かな土地であったからこそ、長年にわたり記すべきことを選別し、内容濃く価値の高い記録が残せたのだろうな。それにしても人生にとって旅行は何の気なしに行っているが、自分にしても振り返ってみると大きな記憶の節目になっている。

4.中国単信(26)「中国の10月」諸相/趙慶春
戯れ歌見事!日本でもまねて作ってみたい。何処の国でも同じだ。強い日本と威張れないのでラクビーで憂さ晴らしているし、何処かの学園長が学生の旅行に同行し豪遊して追放されたり、エレベーター事故は未だくすぶっているし、手抜きで建物が傾いているし、サンゴ礁を埋め立てたり、噴火やら地震やら、国民も国土も泣いている。誰もが歓喜と自信に満ちた文化の日が一日も早く日本に訪れることを願っている。

5.風と土のカルテ(21)どこか見覚えのある「ボス」の座を巡る闘争/色平哲郎
“人は本当に進化しているだろうか”そりゃ、進化していると思いますよ。道具が使えます。同盟結ぼうとするときにお金やら化粧したり衣装で誘い、仲間に引き入れたりしています。

6.日中の不理解に挑む(20)絵本から見る「老百姓」の生活/棚田由紀子
日常生活のお話ですね。民族の原点が分かりやすそう。大人も読みたい。いいアイデアだ。

7.大原雄の『流儀』〜「安倍音頭戦寝刃」と「伊勢音頭恋寝刃」/大原雄
国民は安倍の寝刃にやられたか。安倍に招待状を送ったら。どういう掛け声掛けるかな。場違いな掛け声でヤジられる。「おう、一億屋!」

8.槿と桜(13)第二次中東ブーム?/延恩株
日本では「中国ブーム」だから韓国は一歩進んでいるな。観光目的も整形美容、健康とは進んでいる。でもイスラム対応は大変ですね。これも日本ではぼつぼつ話題になっている程度。頑張ってください。

9.酔生夢死〜「一億総活躍」だって/岡田充
確かに戦前を思い出す。目下、名前在って中身なし。これからチーム作って考えるとか。逆転のホームランでも打って欲しい。山田の新記録3連発でも間に合いそうもないけれど。そうか、一人ではダメなんだ。一億でなくてはね。

◆【北から南から】
1.中国・深セン便り『SARSの時のこと(4)』/佐藤美和子
いや恐ろしい話。偶々エレベーターに乗り合わせただけで感染するとは。中国人が楽天的なのではなく、これほど感染力が強いということを知らされていなかっただけだと思います。日本人だって外国人がみんな逃げだした福島に恐ろしいとは知らされず留まっていたではありませんか。

2.フランス便り(19)民主主義のないEU:根本的な批判の紹介/鈴木宏昌
成程、鋭い指摘。おぼろげながらではあるが、EU混乱の大本が分かった気がする。EU本部は優秀な人材の集まりだろうから、上の指摘を受けて早急の修正を期待したい。EUは世界の先達になると思うから。VW事件の反省も加えてね。

3.ミャンマー通信(32)終盤戦に至り激しさ増す選挙戦/中嶋滋
日本のマスコミも取り上げだした。結果に注目しましょう。

4.フィリピンから(9)セブに根付く常石造船、学校、病院、植林も/麻生 雍一郎
斜陽の造船、こんなところで頑張っているのか。地域にも貢献しているようだし頑張って欲しい。

◆【アメリカ報告】民主的社会主義者を名乗る大統領指名候補バーニー・サンダーズ/武田尚子
サンダースとクリントン、どちらが勝つのでしょう。興味深い。そしてこれは日本にどう影響するのでしょう。何処の国でも男は口で争えば負ける。

◆【原発を考える】国際関係から観た日本における原子力発電技術の歴史/荒川文生
放射性廃棄物の処分方法が確立していないことは小学生でも知っている。なのに原子力発電所を稼働させる。日本列島住めなくなるのが目に見えている。船の確保しなくては。

◆【自由へのひろば】
1.憲法9条を憲法の理念に則って解釈してみよう/高橋考治
憲法本来の機能を思い起こさせてくれた。主権在民だもんな。民に悪いこと決めるはずがない。

2.被ばく医師・肥田舜太郎が語る福島と広島(3)/山口光男
「持っているだけで人が死ぬのです。」恐ろしいことです。人間、原子で出来ているというのに。

◆【「労働映画」のリアル】第1回 労働映画のスターたち・邦画編(1)/清水浩之
言われるように、「労働映画、何それ。」となってしまう。23回も重ねているから代案出しても仕方ないけれどね。志村喬、黒沢作品に欠かせない存在だったなあ。中でも「生きる」は強く印象に残っている。

◆【運動資料】「脱原発テントといのちを守る裁判」意見陳述書/河合弘之
ご苦労様、頭が下がる。「憲法解釈の範囲を超えている」とは憲法違反ということでしょう。何故「憲法違反」と言わないのでしょう。言うのが怖いのか。こんなことで正しい判決だせるのでしょうか。3権分立までおかしくなっているのでしょうか。

◆【読者日記——マスコミ同時代史】(22)2015年9〜10月/田中良太
待機組60人以上居て人材不足とは情けない。入閣適齢期のなれば身辺を清潔にするのが当たり前だろうに、秘書任せなどと言っているから程度の低さが想像できる。秘書官にも人を得なくては国の存亡にかかわるなあ。五輪準備体制、聞けば聞くほど危なっかしい。定時制生徒の真剣さに打たれたというが、それに比べてエスカレーター生徒の授業態度にはあきれる。

◆【川柳】/横風人
私に最もしっくりきた句: 折れたのか 旧「三本の矢」 公開なし

 (筆者は稲城市在住・元団体役員)


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