オルタ144号を読んで

【オルタのこだま】

オルタ144号を読んで

豊間根 龍兒


◆【オルタの視点】
1.もう一つのイスラーム・インドネシア:AEC発足を控えて/中村 光男
アジアにもこんなイスラーム国があったのだ。インドネシアのイスラームは、宗教的文化的多元主義を標榜し、中東とはえらく違うようだ。折から、サウジとイランの紛争が始まったが見習ってほしい。その前に、インドネシアは自らのイスラームを全世界にPRしてほしい。

2.法の国フランス/鈴木 宏昌
フランスと英国で法に対する考え方が違うとは面白い。解雇についての条文が日本では1条なのにフランスでは100以上あるとはえらい差だ。この違いはよく分からないが、働きやすい、また、分かりやすい条文にして欲しい。

3.NHKテレビは、いわゆる「戦争法案」をいかに伝えたか(2)/大原 雄
前号に引き続き詳しい説明でよくわかった。わたくしはNHKを攻めるより、「籾井はやめろ」「報道への介入はやめろ」のシュプレヒコールに賛同する。では、どのニュースを見ればよいか。記載のホームページで見たところ、テレ朝「報道ステーション」とTBS「NEWS23」がNHKの対極をなすらしい。注意して見比べてみたい。

◆【オルタ・オープンセミナーから】
1.蠢く新植民地主義 — 甘え生む親日幻想 — /岡田 充
正直、親日であることはうれしいが、これは中国を刺激するものである。台湾にも日本に痛めつけられた人々の子孫も多くいることだし、一部の甘い言葉に乗せられず、過去に思いを致し節度を持って接する必要があろう。

2.ヘイトスピーチに代表される差別煽動は近代日本の土壌に根拠がある/有田 芳生
法務委員会に6月24日に付託されほっとしたとあるが、その後どうなったのでしょう。安保法案は、あっという間に通ったのに、こちらは遅々として進まない。言われるように土壌の問題ですかね。

◆【沖縄の地鳴り】
1.米軍捕虜収容所で作られた屋嘉節
当時の悲惨さを思い出させ、涙無くしては歌えない歌なんでしょうね

2.辺野古裁判傍聴記/平良 知二
「唯一、辺野古の根拠は別の地を探す面倒をしたくないということに過ぎない。」であれば、元鳩山首相が候補地に打診した経過を公表すればいい。そんなに面倒でなく、これによって後の論文にもあるように、新たな切り口が見えてくるのではなかろうか。

3.辺野古埋め立て代執行訴訟 翁長知事・意見陳述要旨
口頭弁論はこれでもいいと思う。が、本土国民に訴えるには更なる知恵がいると思う。私は最近行っていないので分からないが、沖縄に旅した人、みんな楽しかった話ばかりする。沖縄が苦しんでいることや、県民所得最下位になかなか結び付かない。観光産業との兼ね合いがあるので難しいが知恵が欲しいところだ。

4.「オール沖縄会議」発足に1300人/琉球新報
全国集会への働きかけに期待したい。

5.札束とブルドーザーの安倍政権〜選挙対策のディズニーランド/仲井 富
6.芸人たちもディズニー誘致批判 「偽ニンジンで誘導してる」/沖縄タイムス
本当にあくどいやり方。世の中、これで動いてゆくから嫌になる。これほどの条件出せば本土で手を挙げるところないであろうか。沖縄タイムスだけ報じているのであろうか。

7.米退役軍人団体ベテランズ・フォー・ピースが辺野古座り込み
8.米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する島ぐるみ会議訪米団報告
APALAがどのくらい力になってくれるのか分からないが、アメリカにも沖縄出身者が多いと思う。沖縄県人会、さらには日本人会への働きかけはしているのであろうか。行く行くは韓国のあの精力的な慰安婦問題売り込みを見習って、基地問題もロビー活動などで盛り上げて欲しい。

9.沖米軍基地を引き取り運動の提案/歌野 敬
このような声が上がってくるまで沖縄の窮状が分かってきた。うれしいことだ。上に述べたようなことで更なる後押しを望みたい。

10.環境と分権の時代の法の運用— 市民からみた国の訴状の決定的矛盾(1)/国際法市民研究会
土地収用法の適用範囲やら、国防・外交問題、最後は環境問題と地方分権と論争は続く。大立ち回りだな。行司も大変だ。しっかり、矛盾を見て欲しい。

◆【コラム】
1.海外論潮短評(99)開発の陰に放置された子どもたち/初岡 昌一郎
戦後の日本を思い出すが、被害を被っている子どもの数の多さに驚く。政府もこの問題に必死に取り組んでいるというが、一人のソウシャルワーカーが200〜1000人の子どもを担当というから道は遠い。親は居なくても子は育つというが、どう育つかも心配。上海の小学校が世界のトップクラスという。その格差にも驚く。なるほど、教員の問題もあるなあ。

2.宗教・民族から見た同時代世界〜自治区成立50周年式典を巡るチベットの状況/荒木 重雄
チベットの現況よくわかりました。自治区と言いながらこのような状態ですか。でも、チベットの財政の95%を中央が負担というのでは物量で圧倒されてしまうな。ダライ・ラマXデーでどうなるか。台湾なども今後チベットがどのようになるか注視しているでしょうね。

3.落穂拾記(47)中学生の「安定」志向をどう見るか/羽原 清雅
面白い記録。子どもは鋭い。不安定な今の親の後ろ姿見ているように思う。子どもの前では言動に注意したい。外国籍の子供たちはどんな夢持っているのであろうか。地域差も興味がある。

4.中国単信(28)日・中両国にある物、ない物/趙 慶春
どちらも「損得勘定」で動いているが執着度が違うようだ。けれど、それも言われるように経済環境で基準が変わってきましょう。一方で何でも金で解決。代理花嫁には参った。でも、日本でも地方の施設に親を預ける、などが始まっている。考えることは同じ気もする。

5.風と土のカルテ(23)常軌を逸した薬の値付け/色平 哲郎
もともと薬の値段ほど分からぬものはないと言われていた。それがTPPでどう変わるのだろうか。
「日米二国間交渉で切り崩される」とはどういうことであろうか。変に変われば他国が黙っていないだろう。「双方不満ながら、妥当な線で決る」のではなかろうか。

6.日中の不理解に挑む(22)思わぬところで中国と・・・/棚田 由紀子
こんなレベルで交流が出来るとは素晴らしい! あらためて情報が世界を駆け巡っていることを実感する。今度は「中国流仕事のやり方」教室を、やるなり、斡旋するなりしてください。

7.大原雄の『流儀』映画批評;『アンブロークン 不屈の男』/大原 雄
本当にすごい男だ。こんな男が長野冬季オリンピックの聖火ランナーだったとは知らなかった。映画そのものはすざまじいもののようだ。私の心臓持つかどうか。各地に収容所があったんだ。今どうなっているのだろう。世界遺産候補ではないか。最後に触れているNHKへのコメント全面的に賛成。

8.槿と桜(16)えごまをご存じですか/延 恩株
名前は知っているが、意識して食べたことはない。連れ合いに聞いたら、高級品だと言っていた。
この流れだと私の口には入りそうもない。

9.酔生夢死〜理念と実利/岡田 充
「テロが生まれたのは自由や民主主義を押し付けたから・・。空爆はテロを・・。彼らの土地を・・テロは止まらない。」その通りだと思う。とりあえず、土地を与えたらどうだ。もとはと言えば追い出したのだから。与える対象者が決まらないのかもしれないな。

◆【北から南から】
1.ミャンマー通信(34)平和的で着実な政権委譲で民主的政権樹立を/中嶋 滋
スーチー氏による訓示は傑作。議員になることをお願いしたのは5人も居ないのか。前途多難だな。言われるように国軍を味方につける知恵者が欲しい。国連などで応援できないのかな。

2.フィリピンから(11)折り紙、書道、浴衣・・・日本を体験/麻生 雍一郎
海外青年協力隊頑張っているなあ。両国の懸け橋になれば素晴らしい。フィリッピン関連ではアメリカ基地撤退後の状況なども知りたい。

◆【自由へのひろば】古田武彦追悼/室伏 志畔
古田氏の衝撃的デビューをよく覚えている。その後の変遷に驚く。「畿内説論者4000人をのさばらせない。」その意気たるやよし。共に頑張れ!

◆【「労働映画」のリアル】労働映画のスターたち・邦画編(3)/清水 浩之
安倍首相を問い詰める山本太郎、印象深かった。労働映画、覗きに行くかな。

◆【書評】
1.『官僚階級論 霞が関といかに闘うか』/三上 治
階級的存在と公共性を含む内的矛盾を突くと言っている。どう突き崩すのだろうか。興味あるが難しそう。

2.『ヘイト・スピーチとは何か』/岡田 一郎
「在特会」やら「しばき隊」などいろいろあるのだな。言われるようにどっちもどっちの行動してはマイナスだ。漫画・アニメも絡んで規制もなかなか複雑なのだな。法の成立を待ちたい。今度の日韓国交正常化で好転してほしい。

◆【原発を考える】原子力発電技術の歴史に観る電気技術者の社会的責任/荒川 文生
原子村の一員であるとかないとかの議論から抜け出し、電気学会で倫理綱領と行動規範を纏めたのは貴重だ。最後に記されているように、ぜひ、実践に繋げてほしい。

◆【投稿】「あなたより知識がある」と思い込んでいるジャーナリストという危機/高橋 孝治
言われれば成程と思ってしまう私にとっては、言われる方々の論争は勉強になる。より理解が深まる。いや常に正しいことを伝えてください。お願いします。ところで、長谷川氏の論文はどこに載っているのでしょう。

◆【読者日記——マスコミ同時代史】(24)2015年11〜12月/田中 良太
・現代の「魔女狩り」:一言で首、でも今までも多くあったはず。不気味だでは済まされない。国民全体が洗脳されてしまう。
・軽減税率:首相の懇談を受けないでも新聞一社だけ税率を変えるとは考えられないでしょう。でもみんな応じるのは、他でも虐められるからでしょうね。それとも一社応じないばかりに新聞全部10%と脅されているのだろうか。ならば、シャルリ・エブド社の勇気を見倣い、舞台裏を明かし一大キャンペーン張ればいい。人気急騰しよう。

◆【旅と人と】母と息子のインド・ブータン「コア」な旅(18)/坪野 和子
こういうお方の注文受ける代理店もナビゲーターも大変だろうな。でも、一旦馴染みになると友達関係のように楽しい旅になるのでしょうね。話は飛ぶ、飛ぶ。ルンルン気分ですね。

◆【川柳】/横風人
私に最もしっくりきた句: クイ打てど 届かぬ成果 政治にも

 (筆者は稲城市在住・元団体役員)


最新号トップ掲載号トップ直前のページへ戻るページのトップバックナンバー執筆者一覧