三笠宮発言と田母神論文

■ 【オルタのこだま】

三笠宮発言と田母神論文           今井 正敏

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  「我が国が侵略国家だったというのはまさに濡れ衣である」「我が国は蒋介石
により日中戦争に引きずり込まれた被害者である」と公言しはばからない者が自
衛隊トップの一人であることにあきれるとともに恐ろしさを感じた。
 
私は長い間、日本青年団運動に携わってきた者として第1回全国青年大会にお
ける三笠宮のご発言を思い起こす。(詳しくは「オルタ」創刊号『全国青年大会
での三笠宮殿下のお言葉から』(富田昌宏)・『三笠宮と日中戦争』(歴史資料
)「オルタ」2号『三笠宮発言の後日談』(今井正敏)参照)。 
三笠宮は第1回全国青年大会3000人の参加者に『私は戦争中一軍人として過っ
た戦争をした一人として、また諸君の先輩として是非すべての青年団代表にお
願いしたい。日本の青年は再び銃を取って海外に出てはならない。日本の民主
化と世界の平和のために青年団は努力して欲しい。』と発言されていた。
  田母神論文なるものは政府見解からも外れ、三笠宮の戦争体験からも遠くかけ
離れたものである。軍人の暴走が国を過やまらせた歴史を体験した世代の者とし
て、これを看過することは出来ない。是非「オルタ」でもこの問題をとりあげ論
じて欲しい。
               (元日本青年団協議会本部役員)

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