俳句107

■俳句                             富田 昌宏

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   金柑や値の駆引きの植木市

  石蕗の黄に濃淡は無し兄弟会

  七人兄弟みな健啖や石蕗の花

  不発弾掘れば近ずく開戦日

  しばらくは護憲談義やおでん酒

  小春日や皺引張って髭を剃る

  肩書の数多返上日向ぼこ

  削られて立膝のまゝ山眠る

  ふところに温泉宿(ゆやど)抱へて山眠る

  雑魚寝してふるさとの山眠りけり

         (月刊俳誌「渋柿」代表同人)

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