俳句18

■俳句            富田 昌宏

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 八月や玉音聞きし耳も老ゆ

 吹けば飛ぶ一銭アルミ貨敗戦日

 詔勅を蘇らすや蝉時雨

 水かけて血を濃ゆくせり茄子の馬

 秋立つやどこか心に句読点

 秋灯や人間だけにある文字

 かなかなや少し熱めの朝の風

 風生まる木槿の花の高さより