俳句34

■俳句                   富田 昌宏

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田仕舞の叩く農衣や小鳥来る

ブランデー滴らし紅茶や朝寒く

寄ればまたはじまる世評梨をむく

空蝉のすがる裏木戸押し開く

肩書きの取れて田に座す豊の秋

コンバイン御して国盗りゆく如し

夜ぞ長しパズルの鍵に惑わされ

文机も吾も古りけり深む秋

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