俳句47

■俳句                 富田 昌宏

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 不器用に生きて喜寿たり栗御飯

 晩年の設計図なし秋更くる

 稲刈っていま長生きの途中かな

 行く秋や仏の膝に触れもして

 実石榴は黙秘の構へ爆せざる

 式部の実色濃し雨の昨日今日

 潮に挑む利根の真水や鰯雲

 喜々として落ち合う川や紅葉散る

 古書街に閉店の札文化の日

 蛸の脚かじる屋台や文化の日

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