俳句70

■俳句                         富田 昌宏

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(傘寿誕生日所感二句)
辿り着く傘寿の坂や白露の日

秋麗や緩き歩幅で踏む大地

新涼や肩を廻して野良仕事

アフガンへ尾を震わせて銀河落つ

甘き香や十時に開く稲の花

(太平山)
萩咲く茶屋の焼鳥卵焼

過疎すヽむほかなき里や蕎麦の花

一駅を徒歩通勤や鰯雲

屋根職の銜え煙管や鰯雲

掃台や妻に問ひたきこと数多

           (俳句結社「渋柿」同人代表)

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