■ 俳句                 富田 昌宏

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「初日記」

  竹林の風金色や初日の出

  福藁や百姓人生五十年

  足るを知る暮らしの松を飾りけり

  白髪も禿げも生きざま初鏡

  初日の出この頃日本騒しく

  生きるとは汚れることよ初日記

  ひもじさに耐へし戦後や七日粥

  闇空へ火の鳥翔(か)くるどんどかな

  老化とは乾くことかも玉子酒

  足るを知る齢となりぬふかし藷

        (俳句結社「渋柿」同人代表)

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