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回復句200

田中 七四郎

◆ 1.名月行脚(あんぎゃ)行2018(10月23日~)

14夜おぼろに霞む月見かな

名月や無月で酌み交ふコップ酒

思考行蔵繰り返しことばに残す名月の夜

それぞれの待ち場で賞でる16夜

17夜立つ間もあらず居ながらに

座待月(いまちづき)天空にじむ18夜

19夜姿隠して待ちを諦む

更け待てど闇夜に走るちぎれ雲

強風通り曇天の見上げる21夜

◆ 2.アポト-シス、思考、行動、言語行

天皇霊万世一系伝ふアポトーシスかな

アポトーシス花びら散れども花散らじ

テロメアや片道キップのひとり特攻隊

戦争責任問題テクストで翻く夜長かな

シロをクロと言い包めることばの怖さかな

研ぎ澄ました言霊さがしの夜長かな

言霊や言の葉以上でもなく言の葉以下にもあらず

秋澄むや粗相なきやう指差喚起

うっかりをうっかり忘れて生傷絶へず

全身が眼となり見へる視界かな

来し方行く末幾億年大のSDG'sかな

SDG'sや地球大の超克かな

 烏有  (2018/09/30回復句200号記念行編)
  http://tnk7460.la.coocan.jp/kaifuku200.htm

 (河伯洞会員)

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