■催し案内

「安東自由大学のご案内」


友人の皆さんへ

 70歳定年で昨年大学を退職してから、何かまだ新しいことをしたいと思って
おりましたが、ご案内のようなことをはじめました。これまで12年間継続して
きたソーシャルアジア・フォーラムの仲間とそのネットワークを活用したもので
す。
 自由大学と銘打っておりますが、草の根交流的性格の”ソーシャルツーリズム”
といってもよいでしょう。東アジア的な規模での仲間作りを目指すもので、理
解、和解、協力、連帯をキーワードとしています。
 韓国側のパートナーである権重東は、私たちの長年にわたる親しい友人で、韓
国で逓信労組を結成、その委員長をした後は大変な苦労を重ね、一時は獄中にも
ありました。しかし、初代労働長官を務めた後、現在も韓国ILO協会会長とし
て、労働界の重鎮となっています。
 開催地の慶尚北道安東市は韓国における学都として有名で、学者文人と両班と
いわれる上級官僚を多く輩出してきました。また、独立運動や労働運動でも人材
をたくさん生んでおります。
 安東出身者のなかでも歴史的にとりわけ有名な柳成龍は、多くの安東学塾の中
で最高峰に位置する李退渓(陶山書院)門下生で、豊臣秀吉による朝鮮侵略時の
総理大臣でした。彼が抵抗を排して登用したのが、日本水軍を破った名将、李舜
臣です。こうしたことは韓国では誰でも知っている歴史の一部ですが、われわれ
はこれまでこうした歴史の一面を日本側から見ていたに過ぎません。”歴史まみ
れの韓国”と揶揄されるこの国でも、安東の占める位置は特別なもので、その歴
史的遺産と文化はわれわれを魅了します。
 この安東が、われわれの権さんの出身地であり、彼は名門安東中学(現在は高
校)同窓会長を長く務めていたので、地元で広い人脈を持っています。去る1
月に、私を含む6人の先遣組が権さんと共に安東を訪問して、市長をはじめとす
る関係者の協力を得ております。
 自由大学の自由とは、自由人権や解放を意味すると同時に、自由な参加と自由
な交流を目指すものです。こうした市民的な交流の輪を、中国や台湾、その他の
東アジア地域に広げる夢を抱いての出発に、長年の友人の皆さんの御支持やお力
添えを御願いします。また、ご参加も歓迎します。
 私が理事の末席に連なっている、(財)日本中国国際教育交流協会が、このプ
ロジェクトを後援していますので、教育コースには、現役およびOBの教員一定
数の参加を見込んでおります。他方、文化教養コースにはすでに何人かの旧友た
ちが参加の意を示してくれました。初回参加者の平均年齢はかなり高くなりそう
です。
 PTTIで一緒に仕事をしていた藤沢初江さんが、ボランティアとして事務局を
担当してくれております。多くの参加者を募ることよりも、まず内容的に充実し
たものになることを重視しております。周囲に関心を持たれる方があれば、ご連
絡ください。

2007年6月
                      
初岡 昌一郎
〒240-0053 横浜市保土ヶ谷区新井町14-8
Tel & Fax : 045-383-3549
E-mail : sho70_m.10.15_a.2.25@w3.dion.ne.jp

安東自由大学プログラム(課程内容)

■第1日目(9月6日・木曜日)
 開講式次第
 1)開会挨拶 (初岡昌一郎・安東自由大学準備委員長)
 2)主催者挨拶(権 重東 安東自由大学名誉学長) 
 3)歓迎挨拶 (金 暉東 安東市長)
 4)日程説明、スタッフ紹介(事務局) 
講座1)安東とはどんなところか
講師: 崔 ジョンスプ(安東祝祭観光組織委員会)
講座2)安東に暮らして
講師: 緒方恵子(安東市庁)
講座3)韓国の歴史における安東の位置と役割
講師: 金 美榮(韓国国学振興院研究員)
パネル・ディスカッション: 東アジア市民社会と草の根交流
 パネリスト:梁世勲(ジャーナリスト、元韓国ノルウェイ大使)
 段躍中(日本僑報社主筆)
 日本から1名

第2日目(9月7日・金曜日)
1. 教育コース - 教育交流 
 イ)小学校訪問・安東西部小学校(授業参観、作品交流、教職員との懇談) 
 ロ)中学校訪問・安東中学校(授業参観、教職員との交流)
2. 文化教養コース ? 文化的交流プログラム(作成中)

第3日目(9月8日・土曜日)
 史跡、博物館など参観。
 特別講座: 歴史からみる安東の人々の暮し方 
講師:権 寧漢(民俗博物館館長)
 閉講式次第 
 1)講評/ 2)終了証授与/ 3)記念品贈呈/
 4)受講生まとめ(意見、提案など各人5分程度のスピーチ) 
 5)閉会挨拶
以上
                                     
2007.6.2
安東自由大学(2007年9月5日-9日)
参加申込み

1.参加希望者は、申込書に記入の上、該当する申込み先にご送付ください
(定員25名)。
(締切り:グループ(A)/6月30日、グループ(B),(C)/7月31日)

その後、2週間以内に70000円(安東自由大学参加費20000円+現地滞在費
50000円)を納入してください。振込み銀行口座は、後日連絡いたします。

2.前記の費用は、9月5日(水)夕食より9日(日)朝食まで(4泊5日)の滞
在宿泊食費とプログラムへの参加費をカバーします(5,6,7日 / 通常二人部屋、
8日 / 民宿体験)。
この他に、日本‐安東間の往復旅費を負担して頂くことになります。
航空券は原則、各自で手配をお願いします。また、旅行保険への加入も同様です。

3.直接、安東市で合流することも可能ですが、一般的には以下の旅行方法を提案
します。
(1) グループ(A)の教育コース参加者とソウル-安東間の往復を共にする(バス代
負担8000円/現地徴収)。その場合、以下のいずれかの方法を選択する。
イ. 教育コース参加者と同じ大韓航空往復便(5日/12:05羽田発KE6707、
11日/15:50金浦空港発6709)予約し、航空券を購入する。
ロ. 独自にソウルに行き、金浦空港で教育コース参加者と合流する。
(2) グループ(B)(権重東名誉学長および初岡準備委員長が同行)
安東行前日の9月4日(火)までにソウルに入り、5日、集合の上(時間、場所
等は後日)、高速バスで安東市に行く(約3時間)。帰路も、9日(日)午前中に
安東市を高速バスで出発し、ソウルへ。
事務局を通じてのソウル宿泊の予約を希望する場合には、以下のホテルに手配し
ます(割引料金 / 1室料金は1名でも2名利用でも同一 )。
・クラウン・ホテル(李泰院または仁寺洞地区)1泊1室 約8500円(W66000)

(3)グループ(C)(事務局より同行者あり)
・釜山経由プラン(下記JL便利用)で、帰路、慶州に2泊。
・空港/安東および安東/慶州間のバスは、参加人数により料金分担によるマイク
ロバス手配に変更の可能性を検討する。
9/5(水)11:00成田発 / 13:05釜山・金海空港着 (JL957便)
市内ターミナルから高速バスで安東へ(約3時間)
9/9(日)安東から慶州に移動(高速バスで約3時間)
宿泊:(未定)
     9/11(火) 慶州から釜山・金海空港へ(バス1時間半)
14:00釜山発 / 16:00成田着 (JL958便)
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