尖閣問題に思う

■尖閣問題に思う               高木 一

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 たしかに温家宝首相が言うように、尖閣諸島は日本が日清戦争の時、台湾をと
り、周辺の諸島を奪ったのは歴史的事実には違いないが、日本での記録の中で、
尖閣諸島がそのとき奪ったものとの記録がないこと、中国にその記録が残ってい
ない以上、日本の1895年以降のものが認められると思われる。ただ、台湾を奪っ
た時の記録として、中国に1895年の台湾内戦の記録(李光壁―台湾抗日戦争中的
除穣和劉永福―中日甲午戦争編集―1954年五十年代出版社・北京)などがあり、
中国側が尖閣諸島に及ぶ歴史的論述をして、論議は先々にまで及んでくると思わ
れます。

 小生は、今の中国政治指導層が毛沢東思想を生かして、いるとは思えませんが
毛沢東を建国の父として今なお根強く支持していると思われる一般国民に、広
く毛思想に基ずく領土観を報せて行く必要を感じます。 1964年夏、北京の人民
大会堂で日本社会党各派の報中団が勢ぞろいし、文化大革命突入直前の毛主席と
1時間50分に及ぶ接見をした。(接見内容は、小生の記録も含め64年秋に小冊子
にまとめられている)この中で主席は質問に応じ日本の北方領土は返還されるべ
きだと発言し。日本全国(ソ連にも)に大きく報じられた。

 毛主席の領土観は不法占領は当然正さねばならないという法的なものだけでな
く、領土と人の生存に関わる観点に立ったものでした。毛主席の論述の一部を紹
介すると『・・・・・・ソ連の領土は2000万平方キロほどあるが、人口は僅か2
億ほどで、日本は人口が1億余で面積は僅か37万平方キロしかない。・・・・皆
さんの千島列島については、われわれに問題はなく、皆さんに返還すべきものと
思います』と発言した。
 
  毛主席は会話の中で、日本は天然資源(石油・鉱物など)が少ないが、技術に
優れ、企業も繁栄し優れた民族で、中国の建設は日本から大くを学び、交流し貿
易を発展させなくてはならないと力説していました。小生は、資源に乏しく人力
に頼って生きている日本の実像を多くの中国人民に誠実に報せること。日中友好
と互恵を「行動をもって」示すこと。中国人民を傷つけるようなことは極力しな
いこと。尖閣諸島を日本の領土と中国人民に認めて貰い、、境界周辺の資源開発
は共同し、成果は公平に分配するという政策をとるべきと考えます。

 二度と日中戦争を起さないためには、政・財・文の各界、特にマスコミの指導
層には日中友好を推進する責任があり、21世紀日本の進路はアジア太平洋諸国と
友好共存の体制を創ることだと思います。   (津市在住)

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