編集後記20

■編集後記

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◎前号は力石定一法政大学名誉教授の政策提起をオルタ19号選挙「臨時版」で9月3日に発信し好評を得たが、この20号は「9.11選挙結果特集」として定時にお送りする。ただし、予期したより入稿量が多く、嬉しい悲鳴だが、定期の連載やコラムなどを次回に廻す結果となった。ぜひ執筆者・読者の御了承をいただきたい。なお、19号選挙「臨時版」がタイムリーだったことから、月刊から月2回刊にしたらどうかという声が出てきたが執筆者などの御意向も伺いながら慎重に検討したい。

◎9.11総選挙について羽原清雅帝京大学教授に全般的な総括と問題点の指摘を、そして西村・工藤・南・木下・岡田の各氏には、それぞれの角度から鋭い御意見を頂き感謝したい。

◎「小泉劇場」のドタバタ仕掛けに気を取られているうちに、小泉政権は私達から大事なものを奪おうとしている。その最たるものは平和憲法だが、見えないものに「政治から言葉をなくした」問題がある。

「ワン・フレーズ政治」と称して国民に十分な説明をしない。質問ははぐらかす。開き直る。TVと週刊誌を見事に操つる。そして一貫して流れるのは「IQの低いものをターゲットにせよ」という大衆操作戦術である。
ヒットラーは「改革」と「反ユダヤ」を呼号し、見事に国民の熱狂を組織し成功した。ホリエモンの黒シャツ姿に不吉な予兆を感じる人は少なくない。

◎熱い政治の季節をよそに秋の冷気はしのびよってきた。秋に因むわけではないが、オルタに毎号投句を頂く共同代表富田昌宏氏が編集する俳誌「渋柿」は、1915年の創刊以来1号も欠けずに今年12月で1100号の快挙を迎える。

読者とともに祝意を表したい。

「渋柿」は「ホトトギス」に次ぐ古い歴史と伝統を誇る俳誌だが、その誌名は創始者松根東洋城が大正天皇の御下問に俳句で答えたのに由来し、題字は夏目漱石直筆のものが今でも使われている。同人の主張は「“芭蕉直結“を継承しさらに新鮮な句境を目指す」で、全国80の支部で皆さんの入会を歓迎している。

◎民主党は前原誠司氏を新党首に選んだ。第一声を聞いた限りでは自民党との違いを殆ど感じない。「改革」のスピードと経費削減の額を競うだけでは「本家」に勝てはしない。9条を積極的に変えるというなら、新憲法の下、廃墟から戦後の60年を営々として築いてきた「宝」を壊す者として国民から猛反発を受ける筈である。

◎次号は通常の編集で発信します。