編集後記7

■編集後記

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◎今回はアテネ・オリンピックに合わせて、スポーツ特集です。ア テネ・オリンピックでの日本選手の活躍は大変喜ばしいことです が、オリンピック報道が過熱するあまり、その他のニュースがあま り取り上げられなかったことが残念です。その一つが、沖縄国際大 学に米軍ヘリが墜落した事件ですが、この事件について話し合うた め、上京した稲嶺沖縄県知事に対して小泉首相は「夏休みだから」 という理由で会うのを拒絶したそうです。このような我らが宰相の 愚かしい発言をまたしても耳にすると、オリンピックではなやいだ 気持ちも吹き飛んでしまいます。(I.O.)

◎オルタ7号はお届けする先から2人のリストを削った。一人はオル タ5号に「天国と地獄の視察報告」を寄稿してくれた早房長信氏と 消費者運動と密接な関係を保つ特異な化粧品会社ハイムを創った葛 生正治氏が9月に入り、あいついで死去されたからだ。2人とも私とは40年を越えて、心を通い合わせあった仲だから淋 しい限りである。
 早房君の寄稿は入院先からのものだったから絶筆となった。彼は 究極の『音』を探り求めつつ、「麺」の製造・販売にこだわり、最 後は革新的な製パン機の発明に取り組むという天才肌の人物であっ た。まことに悔しい。葛生氏は1960年安保闘争のあと、当時の社会 党機関紙「社会新報」の呼びかけに応じ、100円化粧品ハイムを 作ったのである。消費者と共にあろうとするその創業者精神は終生 変わらなかった。メールマガジン『オルタ』は良き読者・執筆者・ 理解者を失ったのである。心から弔意を表したい。

◎オリンピック特集となったが歴史資料には改憲論議のざわめきに 憲法制定時の担当大臣金森徳次郎氏の心の内を伝えるエッセーを載 せた。これは河上民雄先生から送っていただいたものである。

◎なお、今号から今井正敏氏による前号の批評文を毎号載せること になった。いよいよ内容の充実に努めないと厳しい叱声をいただく ことになる。(N/K)