NPO法人・地の塩食菜くらぶ

■【NPO紹介】「NPO法人・地の塩食菜くらぶ」             杉本 美樹枝

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<NPO法人地の塩食菜くらぶ>はどんなグループか。
 
  このNPO法人は『食』に関する情報を共有し日本の『食』が少しでも望ましい
方向に進んでいくことに役に立ち、同じ感覚をもった方々と共に学び、日本の食
を考える存在になることを目標としています。 『食』の課題は広く、限りなく
テーマがありますが、人間として生を受け、命を全うするために『食』は必須で
あり、他のいのち、すなわち人間が食糧としていただいている動物植物など、他
のいのちをいただくことに感謝しなければならないのです。

◇【テーマは3つ】
  <地の塩食菜くらぶ>は、次のことを具体的に実行したいと考えています。
「日本の食を考えましょう」というテーマの基に;
1.情報を共有し、共に学ぶ
2.日本の『食』を支えている誠実な生産者や産物を応援する
3.作る人と食べる人を結びつける
  この3つのことを創めるのに、ホームページをつくりました。そして会員を募
り、会費を運営に充てています。
 
  情報は一方的ではいけないと思います。会員になっていただいた方からも情報
や課題をいただき、また、みんなで実際に体験し、参加しながら改良改善進歩を
目指します。そのために『食』の現場に出掛け、ナマの声、ナマの状況を見聞き
し、作り手や生産者との交流の場を作るなど、会員みんなが体験し感じることを
大切にします。講演会や交流会なども活発に企画し、『食』全体を理解すること
に努め、そのような機会が、会員相互の情報交換の場としての機能をもてればと
考えております。

◇【素人の目線と専門家の知識】
  ある高名な料理研究家にお会いしたことがありました。厳しいけど迎合しない
姿勢が好きで、このNPO法人を立ち上げる時にアドバイスをいただきに伺った時
に、次のように言われたのです。「今は情報が溢れ、うるさいのよ、情報が多す
ぎて困るのよ」と。プロの編集者でもない人が何をいまさらということでした。

「貴女の熱心な態度と情熱を評価するから会ってあげたのだけど、情熱だけでは
ダメ、専門家が要ります!」と言われました。 この示唆で私にとっては、もや
もやと考えていたことがストンと決まりでした。 素人の目線と必要と思う課題
を専門家から教わるという姿勢、これがスタンスです。正しい、専門的な情報
を、わかりやすくお届けしたいと思っています。

◇【原点を忘れない】
  結局自分の目で見、肌で感じ、それを自分の生き方や行動に反映させていくと
いうことが大切ではないか思います。人間は動物ですから、これはという勘があ
る筈です。その勘を磨き、生きていく。それを磨くために信じられる情報を自分
で集め、自分で考え、自分の大切な人に伝えていきたい、そのような情報を提供
することを心掛けたいと考えています。

 限りなく広い『食』の課題ですが、タイムリーにまさに素人の目線で、必要な
情報を専門家から学び、最初の思いを風化させないことが大切だと思っていま
す。 1人では何もできません。正直に申し上げれば、自分の思いと行いたいこ
とは多すぎて、できることはほんの僅かです。いい情報を判断することはできま
すが、それを集めることがいかに大変かということを日々感じております。我々
は小さなケシ粒のような組織ですが、興味をもってくださる方、同志が増え、
いっしょに運動して下さる輪が大きくなり、存在意義が出てくるように育てられ
たらと願っています。
 
  この「NPO法人・地の塩食菜くらぶ」の名称は河上民雄先生に命名していただ
きました。最初にご相談した時に、原点を忘れないようにと言われ、俳人・中村
草田男の「勇気こそ地の塩なれや梅真白」の句を書いてくださり、このような名
前になりました。 原点を忘れない、何故このNPO法人を作ったかということを
肝に銘じ、微力ではありますが努力したいと存じます。
           
  (筆者は NPO法人地の塩食菜くらぶ代表)  

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