■【コラム】大原雄の『流儀』

偽・トランプ史②「泡沫候補」

大原 雄

 偽・トランプ史②という、シリーズタイトルは、仮のものである。
 
 以下は、カードゲーム、トランプ遊び好きな少年の物語である。間違っても、今、この地球で最も有名な某国の最高権力者などと誤認して、こちらに迷い込んでこられたのなら、そのまま、ターンをして、別の方向へ歩き出すのが、良いかも知れない。
 
 つい最近まで、世界最強の孤立主義国家アメリカ大統領選の泡沫候補と言われていた、あの偽・トランプという男は、どこへ隠れてしまったのか。
 この男の素性を暴きたい。既に宣言してきたように挑戦を続けることにしよう、と思っていたら、最近のトランプが強引にメディアの論調を引っ張り込んできたのは、なんと、薬価政策というから、驚きではないか?
 「トランプの人気の秘密」を、今後、不定期で、このコラムに掲載する見込み。
 未定の部分は、筆者の、つまり、私の想像力で補いたい、と思っているので、どこに着地するか、判らない。
 
 神出鬼没のトランプさん。次は、メディアの何処で、遭遇することやら。楽しみでもあるが、怖くもある、ということか。
 
 
 幼少期、トランプさんは、凛々しい少年であったという。青春期に残された写真を見ると、確かに賢しく育てられたような聡明な表情の少年のようである。しかし、その表情の下に別の顔も見えた。渾名は、(仮名)「トランプくん」。カード遊びの勝負運に強いので、仲間からは、トランプくんと呼ばれた。
 
 ★ 幼少期のトランプさん?
 
 1946年、6月ニューヨークの生まれ。2026年、間も無く、80歳。上半身は、がっしりした大男の体型。身長190㌢と背の高い、厳つい顔の、薄い金髪の男性である。若い頃は、やさしかったが、長ずるにつれて、狡賢くなってきたような顔つきは、ハンサムと言えたかもしれない。若い頃から、彼は厳つかったと私は思っている。それぞれの責任で判断せよ。という顔付きだったと私は思う。彼は、組織の一員となって、共同で業務を進めてきたことはないのではないか。彼の指示には、部下たちが、イエスとか、黙んまりで答えたのではないか。言葉少ない、物言わぬ人々に囲まれていたのだろう。
 
 私が彼と知り合った頃、彼は、すでに父親の不動産事業を引き継ぎ、社名に「トランプ」を付け加えて入れていたという。その後、トランプという名前は、アメリカの45代目と47代目の共和党の大統領の名前になっている。トランプは、上下関係に「弱い」人間関係の中で、自由勝手な人生を送ってきたのだろう。
 因みに、46代目は、トランプに代わって、民主党の候補が当選し、1期だけ政権交代している。だから、トランプは、ことあるごとに、46代目の悪口を言い続けている。この報告を書いている私でも、こういう性格の人物は大嫌いである。と、余計なことを書いた。
 
 ところが、凛々しい少年は、今では喧嘩も厭わない粗野で頑固な老人という印象の高齢者になっている。泡沫から権力者へ。現行、日本のメディアでは、国内向けのテレビのニュースは、各局とも、朝、昼、夜の各時間帯が、メインニュースで、「ゴールデンアワー」なのではないだろうか。露出度高いタレント独裁者。
 
 ほぼ毎日、出演するトランプは、共和党の軍師のような「下品さ」を併せ持つ政治家に「なり上がっている」ように見える。トランプ大統領は、悪評、品行の悪さなどから、彼が最初の、つまり、1回目の立候補の際は、ほかの候補者同様に「泡沫候補」として、軽視されていた。古い、資料などを読んでも、品性は現在と余り変わらないように読める。地球のあちこちで戦争状態が、終わらないという印象が私にもある。それだけに、トランプ大統領の性格からしてマスメディアに対する複雑な感情には忸怩たるものがあることは、容易に推定されることだろう。つまり、トランプという人物は、年齢に関係なく、根に持つ品性なのだろう。厄介な人柄のようだ。
 
 一方、現在の共和党の党員たちは、強い指導者として、トランプ「アメリカ」大統領を大事にして使っている。口舌を擦り減らさせないようにしている。ホワイトハウスで大統領に仕える側近たちもトランプを正に猫可愛がりするような異常な可愛がり方をしているように見える。大統領の側近たちは、トランプに対して、どう対面して来たのか。
 
 ★ ネクタイの色
 
 ところで、話題は、変わる。
 
 最近、トランプの周辺で話題になっていたのは、トランプのスーツに合わせたネクタイの色相やデザインだった、のではないか。トランプ、プーチン、習近平の世界の3首脳は、首脳会談の際に、何か、3人だけで事前に「決めごと」をしていないかという疑問である。
 
 トランプが北京に行き、イランの核所有問題を抱えて習近平との首脳会談を開いていた。この問題は、お互いのネクタイの結び方がいろいろあるようにいろいろある。まずは、基軸としているのが、ファッション本場のアメリカ・ニューヨークの繁華街育ち、青年期以降もニューヨークで育ったと言われるトランプのスーツスタイルにネクタイ姿であろうか。
 
 トランプは、ホワイトハウスなど、大統領として登場する公的な場では、制服のような深い青系統のスーツに赤系統の勲章のようなネクタイが定番のようである。トランプは、ネクタイの結び方がユニークである。ネクタイピンを使わないのである。だから、トランプが結んだネクタイの先は、だらしなく、伸びている。
 全国紙朝刊の二社面の写真など典型的だ。
 
 以下、記録しておこうか。
 6月10日付全国紙今朝の見出しは、
 
 「世界の新薬 日本で使えない?」
 記事の中身は、
 「米政策、安価な国に価格連動 売ると「損」というもの」で、パンチに欠けるが、大事な医療情報だろう。
 
 私が指摘する問題は、トランプの写真である。星条旗をバックに青色系の紺色スーツ、赤色系のネクタイ、ホワイトなワイシャツ。ネクタイピンを使わない。いつものスタイル。
 
 これに対して、トランプとロシアのプーチンとの間には、別の「バランス問題」が、あるようだ。例えば、核兵器の問題などは、配色が、何か。次回、確認して、見ようか。
 
 私の観察では、首脳会談に基軸、つまり、会議主催国が基軸となっているのではないか、と思っているが、これから、じっくりと観察をして、いろいろ確認してみたい、と思っている。
 
 これまでに判ったこと。これから、調べること。
 
 ★ ゴールデン・トライ・アングル
 
 トランプ、プーチン、習近平が黄金(こがね)の三角形で、あろうか。
 黄金の三角形は、恒久平和か? 不安定な、コロコロ転がり出す直前か。
 
 北朝鮮などの祝い事で、黄金色、あるいは、黄色、白色のネクタイが、ありうるか?
 
 赤赤系の①ートランプ(プーチン)ー習近平。
 赤青系の②ートランプ(習近平ー)プーチン。
 
 赤は、優勢色か、トランプ色に変わることがある。第一は、トランプ色か。誰が決めたのか? やはり、トランプ大統領か。
 
 青は、赤に次ぐ色か。プーチンが使うことが多いのではないか。
 やはり、赤を優勢者に譲る、のは、大統領職のトランプというところか。これは、長期的な観察が必要ではないか。
 
 ★ トランプ青少年期
 
 トランプ。やはり、暴れっ子。父親が、やかましかったので、青少年期は、反抗的だった、ようだ。ペンシルバニア大学・ウオートンスクール中退。中退後、父親の指示で陸軍幼年学校に転校して卒業、軍隊へ。父親経営の不動産関係の企業を継ぎ、実業家に成る。倒産という苦い体験もする。 民主党、共和党などの党派の政治家を経て、大統領候補へ。アメリカの政治家の変身ぶりも、 見逃せない要素だろう。
 
 テレビ番組の司会者など。彼はどんな司会ぶりだったのか。知りたいですね。
 
 いろいろデータ検索してみても、トランプ少年の学歴の詳細など、判らないことが多い。
 どうして、こういう人物がアメリカ民主主義の金字塔である大統領選という花舞台の立役者として、生き残り、歴史に名を刻むことになるのか。
 今回のコラムでは、この問題は、主題の一つ。暫く追ってみたい。
 「泡沫候補」も、強権の独裁者へ。次回以降、書きたい。
 
 ★ 公共空間に、大統領の「落書き」?
 
 トランプは、公共の建物の外壁に自分の肖像画のようなものを飾り出したという。落書きか?
 アメリカ首都ワシントンにある司法省の外壁。トランプの自画像のような巨大な垂れ幕が掲げられた(全国紙、4月20日付朝刊記事、写真など参照)。
 
 「独立性を建前としてきた同省の変質を象徴する光景だ」と同紙の筆者である大学教授は記事を書く。その問題が跡を引いている、という。
 
 大学教授の説明では、このほか、国立公園の一般向け年間パスは、(従来の野生動物や自然風景に代わり、人物。今年は初代大統領ジョージ・ワシントンとトランプ氏の肖像画が採用された、という。
 文化施設「ケネディ・センター」は、「トランプ・ケネディ・センター」に改称。
 建国250周年記念の新紙幣「トランプ凱旋門」には、トランプ氏の署名が印字されると、いう。
 
 政治学者は、言う。「偉大で強い指導者だという演出が支持者の熱狂を生み、強硬な移民政策や国際法をも軽視する外交方針への抵抗感を薄める」と(警告する)。
 
 「全てが偉大な指導者が国のために闘っている」という結論に導かれる物語にのみこまれる、と大学教授は、憂慮する。
 
 彼が熱心に追加して警告するので、私たちも耳を傾けておこうか。
 
 ★ トランプ対アカデミズム
 
 トランプが、やろうとしていることやしたことを整理してみる。
 例えば、ケネディ・センターは、以下の通り。ー
 
 ケネディ・センター:複数の理事解任された。代わりにトランプ理事長が就任。
  ほか、トランプ系理事も。センター内規変更、大統領が選出した理事しか投票権を認めない。この結果、ミュージカルなどの公演をボイコットなど。
 トランプによるセンターの「私物化(?)、アーティスト離れ、共演辞退など(引用者ーー注。いずれも、表現は ママとした」。
 
 ワシントン・ナショナル・オペラがセンター退去、理事会もセンター閉鎖(2年間)、大規模改修計画発表など。トランプは、美術館や博物館の運営にも介入、という。
 
 ケネディ・センターは、トランプによって「乗っ取られた」と大学教授は、非難、主張する。「最高権力者が歴史展示に介入する姿勢は、民主主義的な「理想」とはかけ離れていると言わざるを得ないだろう」。
 
 トランプは、アメリカ建国250周年になにをたくらんでいるのだろうか。
 
 いずれにせよ。トランプは、アメリカでも建国250周年の歴史を語る主体を萎縮させようとしているのである。
 
 誰が、アメリカ建国250周年の歴史を語る主体たるべきか?
 それは、明らかであろう。
 建国250周年は、 まもなくである。

*編集室注:「「トランプ・ケネディ・センター」に名称を変更した手続きに問題があったとする連邦地裁の命令を受け、トランプ大統領の名前を建物の外壁から撤去する作業が行われた。」と13日AP通信が伝えた。(日本経済新聞 2026年6月13日付)

(2026.6.20)
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