■オルタのこだま(読者の声)

力石先生の原子力問題について     斉藤美智子

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 「オルタ」06年1月号の力石定一氏の『エコロジカルな成長に向けて』の原
子力艦船と原発に関する部分について(「編集後記に紹介した」原子力空母に反
対する地元の市民団体(原子力空母の寄港を考える市民の会)のパンフレットを
もとに国分寺市在住の斉藤美智子さんから詳細な書き込みがある、異論を含む長
文の意見が寄せられました。しかし、メールマガジンというメデイアの性格上、
全文を掲載することは分量的にも技術的にも不可能ですので、編集部で下記のよ
うに要約し投稿者の了承を得て掲載させていただくことにいたしました。

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「力石先生の原子力についての意見を読んで」
                           斉藤美智子      
 
 核をもてあそび出してしまった人間、ご自分の「中性子理論」が核分裂を実現
してしまったことを、生涯の痛みとされた湯川秀樹博士。それは相対性理論のア
インシュタイン博士も同じであったと思う。だからこそ、彼らがバグウオッシュ
会議を持ち、世界の核に警告を発し続ける由縁であり、さらにシュバイツアー博
士は彼のランバレネより、すべての知人に「核廃絶」の発信を続けられた。
 皆様、ご存知の高木仁三郎さんや多くの先達の方々は無念の死を余儀なくされ
ました。
 また、昨年8月、91歳で亡くなられ「辛酸佳境」と第一審敗訴時に田中正造
の語を掲げられた伊方原発訴訟原告の広野房吉氏は「あの世に行っても反原発」
の言葉を遺されて私たちの襟を正しめられました。
 私も30年来病身ですが、命ある限り一人になっても核も戦争もないこの美し
い地球をまもるために、はっきりと声を上げ続けようと必死でおります。
 力石先生の説が、日本の平均的良識なのかもしれませんが。原子力問題の認識
に対して、いくつもの疑問があります。創史社から刊行(05年8月)した拙著
『ピース&ピース』もご覧いただければ幸いです。
                     (国分寺市在住、現在入院中)
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