「社会環境フォーラム21」の提唱

■ 「社会環境フォーラム21」の提唱          荒木 重雄

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<編集部より>
  「オルタ」読者であり本誌49号掲載の「儒教は変革の思想になり得るのか」
の筆者でもある荒木重雄氏らが、このたび、より公正で人間的な社会のありか
たをめざす相互啓発と社会的提言の場として<社会環境フォーラム21>を創
設することになりました。これまでに本誌責任編集者・加藤宣幸や連載「海外
論潮短評」筆者・初岡昌一郎ら約100人が会員に参加し、5月10日、明治大学に
おいて設立総会を開催して本格的な活動を開始します。
  荒木氏は多くの「オルタ」読者諸氏に参加を求め、「オルタ」との連携を図
りたいと考えておられます。皆様のご賛同をお願いいたします。
以下に「設立趣意書」を掲載します。


■<社会環境フォーラム21>設立趣意書
  本フォーラムは、21世紀に入ってなお混迷の度を深める世界の現実を冷静に見
極め、本来、人が人として拠って立つところの社会は如何にあるべきかを原点か
ら問い直し、誰もが人間らしく真の豊かさを享受できる「社会環境」を模索し、
研究成果を広く社会に提言することを意図する。

20世紀末の東西冷戦の終焉後、世界は「グローバリゼーション」のうねりの中
で大きく構造変化を遂げることになった。「グローバリゼーション」は、市場
原理・競争原理や経済利潤の絶対化を前提として、世界規模で制度や価値観の
一元化を推し進めている。
  しかし、この結果もたらされたものは、国内外における格差の拡大、社会的連
帯や社会意識の崩壊、歴史意識や伝統文化の喪失など、社会の根底をゆるがす弊
害である。また、資源の枯渇と環境の破壊が急激に進行し、人類社会の危機さえ
予見させるにいたっている。世界に蔓延しているナショナリズムやエスノナショ
ナリズムの昂進や、宗教に名を借りた紛争の頻発も「グローバリゼーション」に
起因する。

20世紀において既に、人類生存の可能性は核兵器・環境問題・南北問題・人口
圧力問題に対処しうるか否かにかかっていると指摘されたが、これらの諸問題と
ともに21世紀に我々が当面する上記の問題も、人類がつくりだした病根であり、
未来社会の存亡にかかわる不安要素である。現在を生きる者として、社会に内在
する諸問題の解決に真剣に努力することは未来社会に対する責務であることは言
うを俟たない。

本フォーラムでは、以上のような認識に立って、複雑、多様な社会の諸問題を
広い視野から多角的に解き明かそうとするものであるから、自然・人文・社会科
学の既存の学問分野だけでなく、医療・福祉や教育関係者、ジャーナリスト、ア
ー^ティスト、生活経験と見識豊かな市民など様々な分野の人々の参加を期待
する。

本フォーラムは、定期セミナー・講演会その他の催事の開催、および、会報・
紀要・著書の刊行などの事業を行う。事業に際しては、地方および海外における、
本フォーラムと関心を共有する諸氏・団体との交流・協力を促進する。また、本
フォーラムが求める同時代的課題意識を有する若手の研究者・ジャーナリストな
どへの積極的な協力および育成を図る。
                (筆者は元桜美林大学教授)

<社会環境フォーラム21>に関心をお持ちいただいた方は
荒木( arakisg@mx36.tiki.ne.jp )または事務局( seforum21@gmail.com )
に問い合わせ、資料請求をお願いします。 なお、年会費は5000円です。

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