俳句117

俳句                     冨田昌宏

(思い出)かいがいしや金婚の妻障子張る

蜩の声をおとして飲む紅茶

月冴えや源氏物語(げんじ)につめし肩のこり

月落つや戸張屋敷の馬小屋も

したたかに天に止まりし木守柿

酒蔵めぐりのクポン手に秋気澄む

帰化植物の繁茂ゆるさじ秋のやま

沢桔梗五指を開きて雨を呼ぶ

              (俳誌「渋柿」代表同人)


最新号トップ掲載号トップページのトップバックナンバー執筆者一覧