俳句26

■俳句  富田 昌宏

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  春耕や音巻き上げて耕耘機

  ふるさとを捨てぬ気構へ青き踏む

  春愁や米の作れぬ田に座して

  物納の区画決まりてなずな咲く

  徴兵のなき世称へよ建国日

  モーツアルト聴かせしと言う春トマト

  薄氷(ウスライ)を割って気のすむほどのこと

  ざっくりと深手負い来て猫の

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