俳句38

【俳句】                     富田 昌宏

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初蝶の黄の全きに農継げり

とくとくと樹液流れて芽吹かな

裏山の芽吹く気配やカレー煮る

山畑の光あまねし春菜摘む

立春や今朝茶柱の二本立つ

千万の虫絶叫や野火猛る

野火走る父祖伝来の曲り畦

落日も一つの火焔野火果つる

戦争の勲記は空し春彼岸

喜寿よりの余白手つかず臥龍梅

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