俳句4

■俳句 富田昌宏

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父の日や六腑の健を父に享く

農協の名入りの亡父の夏帽子

竹皮を脱ぐ傍らの名刀展

防空壕ありし暗さへ竹落葉

裏見滝から人生を肯定す

麦秋の真只中の無人駅

振分けに吊す玉葱軒翳る

相触れて音なかりけり水すまし