俳句8

■俳句; 富田 昌宏

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ついと来て鈴虫序曲奏でけり
  
流人めく夜や切れ切れに虫鳴いて   

目減りする預金通帳地虫鳴く   

仇敵のごと稗を抜く漢かな   

草の名に「雑草」はなし野路の秋   

鰯雲弁当箱のほか手ぶら   

紫は帝王の色秋なすび   

略歴は農一筋や蚯蚓鳴く