俳句95

■俳句                             富田 昌宏

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  睦び合う蜻蛉まぶしや震災地

  鬼やんま仮設住居を翔たざりし

  (セシウム検出)干し柿の加工自粛や伊達郡(ごおり)

  被災地に戻り障子を洗ひけり

  亡妻(つま)の影張付く障子洗ひけり

  柿一つ乗せ伝言の走り書

  燈火親し事典を割って拾ふ文字

  新米や一升枡の角丸く

  つまづきし石に影あり十三夜

  (マータイさん死去)爽秋や「Mottainai」の言重く

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