【お知らせ】

「あなたの70周年談話、募集します」

◎エスペラントに訳し、全世界に発信していきます!  駒澤大学学生・川良日郎
◎ゼミの学生が、自主的に以下の活動を企画しました。自慢のゼミ生です。是非皆様、ご協力をお願いします。  駒澤大学教授・李やんやん

今、歴史を振り返る国際的な交流を行う。そんな企画です。
 2015年夏、第二次世界大戦が日本の降伏によって終結してから70年の節目の日が世界各国に訪れます。この日、日本人や韓国人・中国人などのアジア人だけでなく、アメリカ人もフランス人もインド人もモンゴル人も、もちろんその他の国々の人もかつての世界大戦を思い出し気持ちを新たにします。
 この機会に私たち自身の歴史を地球市民として振り返り、エスペラントという言語でそれを表現してみませんか?
 エスペラントとは何かというと、ポーランドのザメンホフという目医者が開発した人工言語です。ことばの違いや民族間の対立を乗り越えて、世界中の人々が自由・平等に、そして平和にコミュニケーションすることを目的として作られました。文法に例外がなく、学習を容易にする様々な工夫がされているため、英語の何倍も簡単に習得することができます。世界中に100万人ほどのエスペランティストがいると言われていますが、現状ではエスペラントは英語に敵うような勢力を持った言語ではありません。しかし英語でもできない事がエスペラントにはできるのです。それは「ある国家の歴史」に囚われない自由な意見の表明です。
 この夏、日本の内閣総理大臣によって「日本の歴史」としての70年談話が語られます。また韓国の大統領によって「韓国の歴史」としてやはり記念の談話が語られるでしょう。もちろんそのほかの様々な国の歴史も、「その国の歴史」として語られるのです。そうした離れ離れになった歴史とは別に、エスペラントは「地球市民の歴史」を作り出すことができます。それは私たち一人一人が第二次世界大戦をどのように考えているか、ということを「市民の言葉」で表すからこそ成り立つものです。例えば想像してみてください。第二次世界大戦について、私たちの率直な感想を日本語で公にしたら、どんな批判がありえるでしょうか? それらはみな「日本の歴史」を共有することを日本人に強制することでしょう。
 そのため、私たちは人工的な国際言語を使ってこそ、離れ離れになった歴史をつなぎ合わせることができるのではないでしょうか? だからここに、エスペラントを使って「私たちの70年談話」を作り始めましょう。それは私たち自身の感覚によって捉えられた歴史についての記述であり、歴史家や政治家の記述ではなくて、私たちの身近な人たちの話の延長線上にあります。この機会に私たち自身の経験や視点を公にして、もし望むなら議論もしましょう。でも私たちは何らかの結論に到達する必要もないし、政治家のように歴史を断定する必要もありません。私たちの宣言は私たち一人一人の歴史として語られるわけですが、私たちは、エスペラントによってその歴史を共有し、共同で未来を作り上げることができるのです。
 是非あなたの70周年談話を、私たちにお寄せください!エスペラントに訳し、全世界に発信していきます!

●ご投稿フォーム: http://nia70akomento.blogspot.jp/2015/06/70.html
●企画・運営:川良日郎
●問い合わせ先:nia70akomento@gmail.com

※この記事は日中市民社会ネットワーク(CSネット)メルマガ日本語版7月号(51号)からCSネットの許諾を得て転載したものです。

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