【ポスト・コロナの時代にむけて】
「秩序ある混沌」社会(注)
―民度指数、徳指数の導入とその一般化(提言)
(注):表現・人権が自由な社会では反社会的な行動をしない限り、混沌は welcome(カンフル剤)である。いま新型コロナウイルスの危機の時代を乗り切るための知恵―新しい民度にについて考えてみた。
◆ 1.いのちを守るための力
函数y=f(m,t)の法則
y=自己及び他人のいのちを守るための力(統合力、総合力、power)の指数。
m、t因子の集合体として数値化して表す。
◆ 2.m=民度指数
国民・住民の生活状態、文明の進捗の程度。具体的には日常生活上のルーチン、プロトコール、習慣、工夫、常識など。天災、人災、パンデミックなど非常な時においては、さまざまな危機に対処するための対策、方法、手段、準備(予防)。 いわゆる危機管理システム(crisis control mgt)そのもの。
mの因子(クライテリオン)としては、他人への共感、思い遣り、惻隠の情、人間の尊厳、尊敬、寛容さなど。家族、仲間、グループ、地域、社会、国民、宗教、国家、民族、種族、マイノリティなど集団には普遍的な民度があると考えられているが、価値観の違う固有(独自)の集団民度もあると考えられている。民度の涵養、啓発が望まれる。
◆ 3.t=徳指数
品格、人格の力。わが国においては上皇/上皇后両陛下による昭和の戦争戦没者への鎮魂、慰霊、祈りの旅、被災地訪問などに象徴されるいわゆる皇室外交がそれに当ろう。今後は国民・国家の側にも身に付けていくべきゆとりが望まれる。
◆ 4.課題
m、t指数(因子)の具体的内容の検討。またt指数(因子)については、国民・国家が積むことができる民間外交などの検討。また海外の皇室(王室)同士の summit(仮称)開催提案など。
6月や狭窄の心眼で視るパンデミックかな 烏有
<参考文献>
『あしへい』22号(2019/12、p111)
『オルタの広場』17号(2019/9)
『遺偈マンマンデイ(慢慢的)』(2017/5、田中七四郎)
(河伯洞会員)
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