【コラム】
あなたの近くの外国人(裏話)(39)

「近く」と「遠く」のコロナの話し④

坪野 和子

 短い夏休みが終わって、公立高校の出校が平時と同じペースに戻りました。コロナ前、元気いっぱいの団塊より上の年齢の女性たちが、山登りの帰り、フラダンスのお稽古の帰りと一見してわかる服装で、優先席を占拠していました。自粛以降、こういう方々の姿がなくなりました。
 電車内で、夏前にはあまり見かけなかった高齢者の姿が増えています。最近見かけるのは、特にお洒落して出かける女性たち。単独かご夫婦です。また「昼カラオケ」のご利用者もこの世代の男性が多いと感じていました。このタイプのお店がお休みしていたのもいいと思います。失礼かもしれませんが、首都圏での「不要不急の外出自粛」は感染拡大を止めたのではないかと思います。でもそのおかげで健康に暮らしていらっしゃるかたが増えたのでは?

<マスク寄付のお願い>
 インドでは、コロナ感染者が200万人を超えました。東京ベイインターナショナルスクールでは、インド現地のNPOを通じてマスクの寄付活動を行っております。 ※画像をご利用しての拡散も可能なかたはご協力お願いします。

画像の説明

[郵送による寄付]
  〒136-0071 東京都江東区亀戸1-18-9
  東京ベイインターナショナルスクール 「マスク在中」

 メッセージの有無は問いません。

【情報】
 インドでは、今「ノーマスク」外出は、500ルピーの罰金を科せられます。日本円にすれば700円ちょっとなのですが、日本円の4万円が平均月収で、スラムや貧困層はマスクを買うことも困難で、コロナ禍で仕事がない人もマスクを買うことは困難で、物資が届かない遠隔地の人もマスクを買うことは困難で、そういう人たちは「ノーマスク」にならざるをえません。この中には、被差別の階層や宗教の人たちも含まれます。今、被差別の人たちが不満を爆発しています。

◆ 1.近く」のコロナの話し ラマダン明けて自粛終わって(2)「浮気」と「仕送り」(1)

 今年のラマダンが早い時期だったラマダン明けのイード。日本に経営者ビザ等で在留しているムスリム外国人、いつもなら、一時帰国して奥さんと家族と過ごしていたはずでしたが、日本と本国の双方でこの時期は入出国ができませんでした。その上、日本人のガールフレンドが(日本的な意味の「友達以上恋人未満」と英語の「カノジョ」と両方の意味で)東京在住だったり、神奈川と埼玉とか東京を越えないと会えない状況にあり、日本人はきっちり自粛して会いに行くことを拒んで会えなかったり(男性が会いに行けばいいのに…と「通い婚」の日本人の私は思う)、そんなこんなで、性的欲求不満の男性が、今までずっと紳士だと思っていたのに、豹変していきました。

 パキスタン人男性が偽難民(自称ロヒンギャ)のバングラデシュ人売春婦に騙されて、援助交際をはじめだしました。本人は経営者ビザなのですが、コロナ前から自身の経営がうまくいっていなかったので、主な収入は資格外活動のアルバイトでした。これは本国の妻を中心とした家族への仕送りだったはずでした。ですが、援助交際のためのお金に流れました。
 私は、仕送りが滞っていることに関する奥さんの怒りの電話を横から聞くことになってしまいました。ウルドゥー語がわからないふりをしながら聞いていたので、とても辛かった。彼は、たまたま本国の妻が一人でしたが、他に奥さんがいたら???と感じました。 

 (東京ベイインターナショナルスクール顧問)

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