【編集事務局便り】197

■今月号では、初岡氏から次のご提案と各執筆者へのお声がけもいただき、「ポ
スト・コロナに向けて」と特集コーナーを設け、今号では、5名の方にご寄稿い
ただきました。
・まず、初岡氏からは「コロナ感染の拡大が、予想もしなかった世界と社会を現
出させ、これが従来のシステム、慣行と制度、産業と経済、ライフスタイルの大
転換を迫る変革の時代を招来の予感がする。オルタの場を通じて、今後の社会、
経済、日本と世界などの改革に関する幅広い議論を出発させたい」と「 ポスト・
コロナ時代を見つめた未来を開拓する議論のよびかけ」を
https://bit.ly/36dtZfu
・「宗教と同時代」を荒木氏からは、コロナ禍でみえた強い指導力への誘惑、同
調圧力などから、ナショナリズムの台頭とその方向性について
https://bit.ly/3g25s1A
・井上定彦氏からは、ご専門の社会経済政策的視点から、「成長が常態という常
識への基本的問い返し」などのいくつかの視点を
https://bit.ly/3g9Xjsa
・ドイツの事情にお詳しい前島巌氏からは「変化の兆しをもとに、ポスト・コロ
ナの時代の趨勢的変化を予想し、それに対する我々の課題について問題提起の試
論を展開いただき、https://bit.ly/36g5NJJ
・横田氏からは「市民の「参加型の英知」が自らの社会を「つくり・かえる」主
役」になる時と分析いただきました。https://bit.ly/2ygWKLQ

■引き続き議論を広げたく、「ポスト・コロナに向けて」は、来月も引き続き、
皆様からのご意見ご投稿を広くお待ちしております。短い文でもかまいません。
また、今回の皆様のご考察へのご意見なども気軽にお寄せいただければと存じま
す。

■「新型コロナウイルス」関係では、
・平良氏による沖縄のコロナ状況 https://bit.ly/2LOrYgl
・海峡両岸論では、新型コロナの発生源をめぐる情報操作について
https://bit.ly/2LJkRWB
・「宗教・民族から見た同時代世界」ではコロナ禍の宗教界を
https://bit.ly/3bOhTeb
・「大原雄の『流儀』」では、「人間の眼には「見えない敵」」である新型コロ
ナウイルスについて様々な角度から https://bit.ly/3bOS9yd
・三上氏からは、3月以降ワイドショーや報道番組で日々コメントされている白
鴎大学の教授で児童文学者でもある岡田晴恵氏の小説「隠されたパンデミック」
を紹介いただき https://bit.ly/3dZJ0Ev
・韓国に詳しい丸山茂樹氏からもご報告などをいただいています。
https://bit.ly/2WJmeuG

■「検察庁法改正案」が、審議入りしながらも、5月8日から始まったTwitterで、
「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグ(#、キーワードやトピ
ックを分類するために活用される)とともに抗議の声が高まり、また15日は、検
察OBからの「意見書」がでるなどののち、5月18日政府、与党は今国会での検察
庁法改正案の成立を断念、継続審議とすることを決めました。
今号では、15日の検察庁法改正に反対する松尾邦弘・元検事総長(77)ら検察OB
「東京高検検事長の定年延長について」の「意見書」を全文と
https://bit.ly/2ToQ31w 栗原氏によるコメントhttps://bit.ly/2WQcgYNを掲載
いたしました。

■「データにっぽん」では、財務省職員・赤木俊夫氏が遺した「手記」に関して、
「週刊文春」のスクープ記事と毎日新聞からの抜粋と、たいする安倍首相、麻生
財務省の答弁の抜粋を整理いただいております。読み進めると心が痛みます。
https://bit.ly/2WKY9DI

■「オルタの広場から」で羽原氏から「日本語教材」の作成と「世界の日本語学
習者『日本語作文コンクール』」を続けていらっしゃる大森夫妻のご紹介をいた
だきました。元新聞記者のご主人と奥様が30年にわたりボランタリーで作成した
教材は、妥協のないものでお二人の「日本の真の姿を」という並々ならない責任
と情熱を感じます。また、「世界の日本語学習者『日本語作文コンクール』」は
今年で4回目とのことですが、それ以前に中国の留学生を中心として日本語コン
クールは計24回応募総数は4万7千通あまり。教材の印刷発送や、コンクール入賞
者を日本へ招待したり、累計で1憶円あまりも私財を投じていると知り、また驚
かされました。オルタ広場として、できることがあればご支援していきたいと考
えたいと思います。https://bit.ly/2WKNclB
ご夫妻の「国際交流研究所」HPはこちら http://www.nihonwosiru.jp/

■そのほか、多方面の方々からのご寄稿を感謝申し上げます。

■この緊急事態宣言が解除されたのちも、新型コロナウイルスは、消滅するわけ
ではないので、「ポスト・コロナ」ではなく「with コロナ」で暮らすことにな
るそうです。
しかし、今回の新型コロナの世界的大流行(パンデミック)により、世界中がほ
ぼ同時期に生活や文明が凍り付いたようなこの時期は、あふれるモノ、過剰なサ
ービス、止まらないグローバル化、振り落としてきたものにも気づかず、どこに
向かっているのかわからず無我夢中で走り続けてきた日常に、突然予期せぬスト
ップがかかり、私たちの歴史に忘れられない深い溝のようなものを刻みました。

■「いつでも」 「望むまま」 「便利」である必要があったのか・・。
24時間空いているというコンビニには、適当な時間に閉まっていれば開いている
ときに行けばいい、
宅配は毎日届かないでも、一週間に1度か2度、指定日に届けばいい、
デパ地下の、毎日有り余って捨てるほどの総菜はなくてもいい・・・。
生活を「問い直す」いい機会になっています。

■フランスでは、航空会社への融資条件として、二酸化炭素(CO2)の排出を減
らすよう求め、鉄道ならば2時間半以内で行ける距離の国内線の減便と、2024年
までのCO2排出量の5割削減を求めたと報道されている、また、カナダは主力産業
の石油・ガス業界にメタン排出を抑える設備導入を促す。経済効果だけでなく地
球温暖化への対策を狙っているといいます。(日本経済新聞2020年5月17日朝刊)

各国で、このコロナ禍を契機に、未来の地図を描きなおそうという試みしている
ようですが、日本では懸案事項は山積みのまま、なかなか新しい社会観を作りだ
そうというところまではいっていないようです。

■これを機会に、どのような未来を描いていらっしゃるでしょうか。
皆様のご意見やご寄稿をお待ちしています。今しばらく、くれぐれも油断なくお
過ごしください。(M.K)

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