【編集事務局便り】205

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
1月8日の緊急事態宣言後も新型コロナは収まる様子はみえず、感染力の高い変異
種の感染も気になるところです。

1月号では、元参議院議長で弁護士の江田五月氏から「ポストコロナは歴史的転
換期」をご寄稿いただきました。
それを受けて、初岡昌一郎氏、井上貞彦氏、鈴木宏昌氏、石田奈加子から、また、
現役時代に、厚生(労働)省でいくつかの社会保険の制度設計やその実施(運用
の細目決定や個別問題への対応)に携わっていらした経験をお持ちの元厚生労働
省老健局長の堤氏から「公共政策の選択はどのようになされるか」をご寄稿いた
だきました。この論では、医療保険などにおいて応能的給付論(所得水準に応じ
て給付に差を設けること。)や、コロナ禍で、各所で話題になるベーシックイン
カム論も、「国家と国民の関係性」が問われることがよくわかります。

画像の説明

・毎月「21世紀中国総研」サイトの「海峡両岸論」を転載させていただいておりますが、この1月25日にその「海峡両岸論」をもとにした岡田充氏の書籍「米中新冷戦の落とし穴:抜け出せない思考トリック 」が発売になります。「Business Insider」での連載、「imidas]の「オピニオン」への寄稿もあわせてまとめられています。下記から購入可能ですので、この機会にぜひどうぞ。
https://amzn.to/39NbAs3

・大賀敏子氏からご紹介いただいた女性の映画「GOGO 94歳の小学生」はこちらでご覧いただけます。https://www.gogo-movie.jp
大賀氏には国連職員としてアフリカ諸国の現場にいらした経験から、「ルールが反故にされるとき(1)―アフリカ大湖地域について考える」を連載いただくことになりました。「地球は狭くなった」といわれても、なかなかアフリカの滞在
することはかないません。現場で働いてきた観点からのユニークなレポートをお
待ちしています。

・コロナ禍で大学の社会人向け講座なども、気軽に廉価で(あるいは無料で)オン
ライン受講できるようになったので先日「明治大学登戸研究所」資料館の無料講
座に参加しました。
https://www.meiji.ac.jp/noborito/about/index.html
かつて「風船爆弾」「生物化学兵器」、「偽札製造」などを研究した陸軍の秘密
研究所ですが、残された資料の少ない中、資料館として維持され、このように見
ることができるのは貴重なことと思います。

コロナ禍で日常の接触が限定される一方、それ以前には考えもしなかった、思い
がけない出会いや広がりもあるようです。それぞれにとっても「歴史的転換期」
のこの一時について、また様々な方からご寄稿いただければ幸いです。

次号発行時には新型コロナの感染も収束か、その道筋が見えていることを期待し
ています。皆様におかれましては、万事油断なくお過ごしください。(MK)

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