【編集事務局便り】206

■梅の花もそこここで咲きだし、春の訪れを感じるころになりました。
今月は久保孝雄氏からオンラインでの講演記録を元に「構造変動進む世界の現状
と展望― 多極化する世界と米中日 ―」として、中国をめぐる世界の状況につい
てご寄稿いただき、羽原清雅氏から「教育行政は難しい ― 14年間の教育委員
の経験から」、栗原猛氏から「政治における「剛毅木訥」と「巧言令色」」、仲
井富氏から「千代田区長選」についてご寄稿いただきました。コラム等での毎月
の連載もありがとうございます。

■前編集長である加藤宣幸が亡くなった18年の2月のことを仲井富さんが思い出
してくださいました。
「マンション内にあふれる書籍を指差して「この本や資料なんとかしなければ」
というと、加藤さんも「そうだなあ」と答えたのが最後だった。」
本人は、ぼちぼちと整理していたものの、まだ多くが残されたままです。書類や
書籍に「資料性」があるのかないのかもわからず、そのまま丸3年を過ぎてしま
いました。どのようにしたものか、皆様にお教えいただければありがたいです。

■父は、母親が産婆で忙しかったため、祖母の元で育ったと聞いています。その
勧めで府立高等工業学校に通い、懲役に行かなくてすんだものの、ずっと大学教
育を受けることへのあこがれがあったように思います。「大学で何を学んだか」
と聞かれても勉学とは縁のなかった私は答えを濁すばかりでした。
その父にとってメールマガジン「オルタ」は、皆様から教えをいただく「大学」
だったのだ、と最近つくづくと思います。ありがとうございます。

■新型コロナが引き金になり、時代の変化が加速度をまして進んでいるようです。
この転換期に思うことなどございましたら、「論文」でなく、「エッセイの」よ
うな形式でも構いません、ご投稿いただければ幸いです。また、面白いと思った
書籍のご紹介などもいただけると視野も広がり、考えるヒントにもなります。

発信が手一杯で運営に齟齬や失礼がございましたら心よりお詫び申し上げます。
引き続き育てていただければありがたく存じます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(MK)