【編集事務局便り】229

■謹んで新年のお喜びを申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
本号では、12月に羽原氏から、「安保3文書をめぐる緊張の今後―権力者独走・国会論議欠如・世論の静けさ」をご寄稿いただきました。初岡昌一郎氏から、「新冷戦は過去の冷戦よりもさらに重大な危険―軍事増強と対決よりもコミュニケーション拡大と対話を」を国際政治問題専門のメール通信「カウンター・パンチ」の国際論調ご紹介いただきました。今後、不定期にご紹介いただけることになりました。

■新年より個人サイトの運営を開始した岡田充氏の「岡田充の海峡両岸論」「台湾有事」はどのように作られたか~日本衰退を加速する岸田軍拡路線」を新サイトhttps://okadakaikyouryouganron.weebly.com/
から掲載させていただきました。過去の記事はこちらからになります。
https://okadakaikyouryouganron.weebly.com/1245012540124591245212502.html

■また初岡昌一郎氏から、石郷岡健氏の『杉原千畝とスターリン』(五月書房新社、2022年10月刊)を「ユダヤ人迫害をめぐる独ソ関係と日本の立場に新しい光を照射、―美談の闇と諜報機関の役割に肉薄する圧巻の国際資料解読」でご紹介いただきました。
「広い歴史的かつ国際的視野からユダヤ人を研究してきた筆者による渾身の歴史書」。「一般的に理解されている事実の理解と歴史の表層を越えて切り込む調査報道(インベスティゲイティブ・ジャーナリズム)の技が生かされている」(本文より)。是非書評をお読みの上、多くの方に本書が読まれることを願っています。石郷岡建著『杉原千畝とスターリン』

■2018年栗原猛氏による、現地へ足を運んでの神社紀行、「神社の源流を訪ねて」も、今月号で、50回を迎えました。ありがとうございます。
「やっとここまで来られました。あと数回、対馬と壱岐を回って、日本と同じように天孫降臨の地のある新羅をちょっと見てくる予定です。」
とご連絡いただきました。ぜひ、対馬、壱岐、新羅からのご寄稿もお待ちしています。

■年始にあたり、2022年にメールマガジン「オルタ広場」に購読登録いただきコメントをいただいた中の一部を下記に掲載させていただきます。
◇4月:ウクライナ紛争に関するオルタナティブなご意見が興味深いものでした。メールマガジン楽しみにしております。
◇5月:同調圧力を強めているマスコミの中で、真相究明をめざしている数少ない記事であるとみました。
◇7月:YouTubeでいくつか動画を見たことで、皆さんのことを知りました。生活の中で見過ごすことの多かった問題について、勉強させていただきたいです。これまで気づかなかったということは、恵まれていたからではなく、問題意識が低かったからに過ぎません。よろしくお願いします。
◇9月:バングラデシュのチッタゴン丘の現状に興味があり、ネット検索をしてたどり着きました。さまざまに複雑な条件が入り乱れた現状のようですが、知ることができたことに感謝いたします。
◇10月~12月;
 三権分立のどの機関も機能も正義を失っているような疑わしい日本の民主主義社会の現代渦中で、世直しすべく視点からの記事は大変同感、共感、賛同するものです。もっと早く知れば良かったですが、今後多くの正義の記事を読んで自己啓発させていきたいです。
 どうすれば「リベラル勢力」が結集できるか、市民の立場で皆さんと共に考えていきたいと思います。
 大手メディアでは扱われにくい踏み込んだ内容に期待しています。
 平和と共生を創るために、ぜひ勉強させてください。
 今、岸田政権は、憲法を更に蔑ろにして、敵基地攻撃能力を入れた安保3文書の改定、原発回帰など、安倍政権以上に国民の声も聴かない政治を進めています。このような時、オルタの広場の声は重要です。またよろしくお願いします。

■毎月の皆様からのご寄稿をいただきありがとうございます。その蓄積で、信頼が積みあがっているものと存じます。心から感謝申し上げます。

■年明けに沖縄へいってまいりました。
1つは、当メールマガジンを創立した加藤宣幸がかつて経営した出版社・新時代社が1970年に出版した平良孝七氏の初めての写真集『写真集沖縄 百万県民の苦悩と抵抗』から、「復帰50年 平良孝七展」https://okimu.jp/exhibition/tairakoushichi/
パネル展示されていると聞きましたので、そちらに出かけてまいりました。
https://www.artagenda.jp/exhibition/detail/7372

写真展は、1部は、『写真集沖縄 百万県民の苦悩と抵抗』全頁のパネル展示
2部以降はその後の平良孝七さんの詩情豊かな沖縄と島々の写真や、ひめゆりの塔の生存者、戦後沖縄の人々等の肖像写真など大変印象深いものでした。
1月のNHKETV特集 沖縄の“眼”になった男 ~写真家・平良孝七とその時代~
https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/21RG47YR46/
でも取り上げられていました。

■平良孝七氏のことばより。

「写真を撮って「役立つのだ」と言い切ること
はまったくできない。
・・・・・・でも、
無理して言い訳をさせてもらうなら、
島々の土に愛着を覚え、
生活を私なりに記録し、訴え、
為政者や、都市に住む人たちが忘れている
島々の実情をこの写真によって、
心を動かされる人がいるならば、もしや、
「役立つ」ものになりはしないかと・・・・。」

■その写真の多くに心をゆさぶられました。

■少しずつでもいろいろなものがつながっていく喜びと同時に発信する責任を感じる新しい年の始まりになりました。

■来週は寒さがたいへん厳しくなるようです。どうぞお体十分にご自愛くださいますよう、お祈りいたします。(MK)

(2023.1.20)
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