【社会運動】

なぜ、女性は貧困なのか―3人の事例から考える―

                         飯島 裕子


 若年シングル女性の貧困問題を、その構造まで踏み込んで報道するメディアは少ない。
 「女性は非正規であっても親と同居なら安心。家事手伝いでもおかしくない」
 という〝常識〟と、そうした〝常識〟に基づいた社会規範や制度が
 若い女性に生きづらさを強いる。
 『ルポ貧困女子』で彼女たちの声を丹念に追った飯島裕子さんが、
 「貧困にすらなれない」女性の問題を可視化し構造を明らかにする。
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◆◆ 女性の貧困率は高止まり

 女性の貧困は、はるか昔から存在し、そして今も存在し続けている─しかし、その状況が明らかにされる機会は、これまでほとんどなかったように思う。
 そんな女性たちの貧困が大きく報道されたのは、2011年末、朝日新聞紙上であった。「単身女性、3人に1人が貧困」という記事が第一面に掲載されたのだ。記事によれば、単身女性全体の32%、65歳以上の単身高齢女性と母子世帯の50%以上が、国民一人あたりの可処分所得の半分に満たない貧困状態にあるという(資料1)。これは国立社会保障・人口問題研究所が2007年の国民生活基礎調査をもとに算出したものであり、統計が発表されるずっと以前から女性の貧困率は高かった。

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  資料1 年代別・世帯類型別相対的貧困率(2007年)

 ところがこの記事が掲載された直後、最も注目されたのは、20代、30代の若年女性の貧困であった。「貧困女子」という言葉が生まれ、かつては最も貧困と縁遠いと思われていた若年女性たちが貧困に陥っている─とさまざまなメディアが彼女たちの状況を取り上げていった。
 その後現在まで、「貧困女子」に対する世間の注目は続いているものの、彼女たちがなぜ貧困に陥っているのか、構造的な問題に踏み込んでいるものはほとんどないように思う。

 昨今、貧困問題への人びとの関心は高まっている。2000年代初頭以降、「学校を卒業しても仕事が見つからない」「非正規の仕事を転々としている」「派遣切りに遭って家を失った」など、若者、とりわけ若年男性から始まった貧困に対する人びとの関心は、現在、子どもに対して向けられている。新聞等のメディアで「子どもの貧困」に関する報道を見かけない日はないくらいだ。一方でシングル女性の貧困やその困難に注目が集まることは非常に少ないように思う。

 私は2012年~15年まで、無業もしくは非正規で働く若年女性(40歳未満)に対するインタビューを続け、50人近くの女性たちに話を聞いてきた。詳しくは『ルポ貧困女子』(岩波新書)に書いてあるので、そちらを読んでいただければと思うのだが、その中から数人のケースを紹介し、若年女性たちの置かれた現実について見ていきたいと考えている。

◆◆ 3人の事例から見る若年シングル女性の困難
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(1)過労で離職、実家は針のむしろ

◇Aさん(36歳)
 大卒+正社員経験あり+実家暮らし
 ・設計事務所総合職→過労で退職→派遣(コールセンター、事務等)を転々
 ・母親との関係に悩む
 ・心療内科受診

 理系の大学を卒業し、設計事務所に総合職として入社。仕事は忙しく、終電続きの毎日が続くうちに、ストレスからメニエル病にかかり、1年半で退職。体力的に正社員として働く自信が持てなくなったため、派遣会社に登録し、一般事務やコールセンターのオペレーター、映像会社の技術職など、さまざまな仕事を経験しました。いずれも契約満了や上司によるパワハラ、部署の閉鎖によるリストラなどで、長く続けることができませんでした。先日まで働いていた事務派遣は半年契約だったのですが、派遣先の都合で契約が短縮されてしまい、今は求職中です。ずっと派遣社員を続けることはできないと感じ、数年前から正社員での就職を探しているのですが、なかなか見つかりません。今の世の中、一度非正規になってしまうと簡単には正社員に戻れません。35歳を過ぎたころから一段と厳しさを感じるようになりました。

 一人暮らしの経験はなく、両親、妹の家族4人で暮らしています。親からは「家にお金を入れろ」といつも言われます。パートをしている妹にまで「私はちゃんと入れているのに不公平だ」と責め立てられて…。仕事が切れた時は、スーパーのデモンストレーションの日雇いバイトをして家に入れるお金を作っています。特に母親からの干渉が激しくつらいです。自室でふさぎこんでばかりではいけないと思い、マラソンを始めたことがありました。母も最初は応援してくれていたのですが、ある日突然、「いい年して嫁にも行かず、仕事もせず、実家にいる人間がマラソンだなんてみっともない。すぐにやめなさい」と怒り出す始末。突然態度が豹変する母のことが子どものころから怖くてたまりませんでした。

 半年ほど前に、めまいや吐き気がひどく自室から出られなくなったことを機に心療内科を受診したところ、医師になるべく早く実家から出ることを勧められました。私自身もずっと家を出たいと思ってきましたが、途切れ途切れの派遣しかない現状では一人暮らしをすることはできません。それでも何でも飛び出してしまえばいいのかもしれないけれど、一度も実家から出たことがないので不安が先立ってしまうのも事実です。学生時代の友だちは結婚して子どもがいる人がほとんどで、今の状況を相談できるような人がいないのがつらいです。
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 Aさんのように、大学卒業後、正規雇用の仕事に就いたものの、過労やパワハラなどを理由に退職を余儀なくされたという人は少なくない。従業員、とりわけ新入社員を使い捨てるような働かせ方をする「ブラック企業」が社会問題化している。Aさんは違法な働き方を強いられたわけではないが、長時間労働で体を壊し、退職に追い込まれた。学歴が高く、就職に成功したかにみえる女性でも、職場でのトラブルに見舞われた結果、退職を余儀なくされ、その後の就業に困難を抱える女性たちに多く出会ってきた。
 また、Aさんのように、同居家族との問題を抱えている人も少なくない。実家に暮らしている場合、世帯年収から見れば貧困にはあたらないことが多いため、女性本人が自由になるお金がない場合でも、問題化されることはほとんどない。

 かつて〝パラサイトシングル〟と揶揄された実家暮らしの若者だが、現在では経済的理由から家族に頼らないと生活することができない状態にあることがわかってきた。もちろん親と同居することを否定するつもりはない。親も高齢になれば子どもの助けが必要な場合も出てくるだろうし、互いに助け合って暮らしている家族もある。一方、〝セーフティネット〟と思われがちな家族の中で、暴力や暴言にさらされながら、日々生きている人もいるのだ。
 シングル男女のうち、親元で暮らす人の割合は7割を超える。その割合は年々増えつつあり、30代後半~40代前半においては、1980年に50万人だったものが、2012年には300万人を超えている(資料2)。未婚化、晩婚化が進み、実家暮らしが長期化、無期限化することによって、関係が悪化していく場合が少なくない。それでも他に行き場はなく、実家といういびつな〝セーフティネット〟にしがみつかざるを得ない女性たちの問題は可視化されていないのが現状だ。

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  資料2 親と同居の壮年未婚者(35~44歳)数の推移(全国、1980、85、90、95~2014年)
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(2)一人暮らしで非正規は生活保護と紙一重

◇Bさん(29歳)
 高卒+一人暮らし+非正規繰り返し
 ・不動産事務→歯科助手→工場検品→電気屋→体調崩し生活保護へ→飲食店事務
 ・父子家庭出身
 ・地方在住
 ・うつにより生活保護を受給

 高校を卒業した後、不動産会社の非正規事務職を皮切りに複数の仕事を転々としてきました。私の住んでいる地方にはなかなか求人がありません。不動産会社もようやく見つけた職場でしたが、業績の悪化でリストラされ、その後、歯科助手、資材会社の事務職、電気店と仕事を変わりました。求人の多い都市部への引っ越しも考えましたけれど、ギリギリの生活でそのゆとりはありません。
 幼いころに母を亡くし、父親に育てられました。兄弟が2人いますが、皆、独立し、私も高校を出た後から一人暮らしをしています。現在、父親は再婚し、新しい家庭を築いているので、頼ることはできません。

 電気店に勤めている時、うつになって働けなくなってしまいました。その電気店は高齢の夫婦が営んでいる家族経営の店で、従業員は私一人だったのですが、奥さんの干渉がものすごくて、私の行動すべてを逐一チェックして批判するんです。庭の掃除や自宅の大掃除までやらされて、時給は最低賃金の750円。でも蓄えがまったくなく、収入が途絶えたら生活できない。この仕事すらなかなか見つからなかったことを考えると、辞めることはできませんでした。そんな生活を続けているうちに夜眠れなくなり、医者に行ったらうつと診断され、仕事を辞めて退職。
 でも次の仕事を探せる状態ではなく、役所に相談したところ、生活保護を勧められました。半年間、生活保護を受給して心身を整え、半年後に現在勤めている飲食店の事務バイトの仕事が決まりました。月収12万円。家賃を払うとあっという間になくなってしまいます。仕事のかけもちも考えますが、バイトなのにサービス残業があってままなりません。夜、テレビをつけている時は電気をつけないとか、できる限りの節約術はほとんどやっています。正直、生活保護を受けていた時のほうが精神的には余裕がありました。今もまだ精神科に通っている状態なので、いつまでこの生活を維持できるか、不安な毎日です。
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 一人暮らしで非正規雇用の場合、失業や体調不良など、ちょっとした理由で貧困状態に陥ってしまうことが明らかになった。Bさん以外にも、正規の仕事を辞めた後、転職先が見つからず、日雇い派遣で食いつなぐが、生活が立ち行かなくなり、生活保護を受給したケース(大卒、34歳)があった。彼女は親との関係は悪くないが、地方で一人暮らす母親に頼ることができなかったという。
 Aさんのように、家族と同居することの背景に隠された困難がある一方、〝頼れる家族〟がいない場合、いとも簡単に生活困窮状態にまで追い込まれてしまう。Bさんの場合、職場でのパワハラがあり、体調不良が続いていたが、「収入が途絶えたら生活できなくなる」とギリギリの状態まで耐えてしまったことが、うつ病を悪化させてしまっている。

 男女とも労働によって自立することが理想であるが、自立の見込める正規の仕事は労働条件が過酷であったり、〝ブラック企業〟である可能性も高い。一方、体力的、精神的に負担が少ない仕事は非正規であり、賃金が低く、不安定で自立することは困難である場合が少なくない。
 結局、〝頼れる家族〟というセーフティネットがなければ、職場でのトラブル、病気などちょっとした出来事が引き金となって生活が困窮し、生活保護に頼らざるを得ない事態に容易に追い込まれてしまう。こうした状況は高卒でも大卒でも変わらない。

 一方、学歴が低い場合、就職において、圧倒的に不利であることもわかった。Bさんは高校を卒業した際、正規の仕事に就くことができず、その後も安定した仕事を望みながら、非正規の仕事を転々としている。2000年代以降、若年層の中でも高卒者の就職は厳しい状況が続いている(資料3)。高卒女性で見ると、1992年に60%台を維持していた正規雇用率は2007年には30%台にまで落ち込んでいる。

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  資料3 若年人口(20~24歳)に占める正規従業員の比率(性別)

 Bさんは、いざという時、家族による包摂が期待できない点、学歴が低く正規雇用での就職が難しい点においても、最も厳しい状況に置かれていることがわかる。
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(3)中退後、就労経験がなく、社会的に孤立

◇Cさん(30歳)
 高校中退+実家暮らし+就労経験なし
 ・中学でイジメ経験
 ・ひきこもり(15年ほど)
 ・バイトが続かない
 ・父親から言葉の暴力

 中学の時から不登校気味でした。もともと体型のことでコンプレックスがあったのですが、高校に入ってすぐのころ、クラスの男子にからかわれたことをきっかけに、物がまったく食べられなくなってしまいました。拒食症と診断され、入退院を繰り返すうちに、学校に通う気力が失せてしまったんです。拒食症と関係があるのかわかりませんが、同じ時期に婦人科系の病気にかかってしまい、結局、高校は2年で中退しました。
 それ以来、自宅にひきこもりがちな生活を送っています。このままではいけないとファストフード店やコンビニの求人に応募したこともありましたが、ずっと自宅で過ごしてきたので自信が持てなくて、2日と続かず、辞めてしまいました。

 家族は両親と私の3人。父は運送業などの職を転々としているので、昔から収入が不安定でした。母が清掃のパートをして何とか家計を支えている状態です。
 仕事がうまくいかないせいなのか、父はいつも怒りっぽく、暴力的で、幼いころから体罰を受けていました。今は体罰こそありませんが、言葉の暴力がひどいです。「まともに働けないお前には生きている価値がない」と毎日のようにののしられて、精神的に参ってしまっています。働いていない分、料理や掃除などの家事全般をやっているのですが、「きちんとやるまで外出するな」と言われたりして、行動の自由もありません。

 今は拒食症はだいぶ良くなっていますが、精神科のカウンセリングは続けて受けています。カウンセラーの方のアドバイスに従いながら、短時間ですが、コンビニでアルバイトができるようになりました。でもフルタイムで働いた経験はないので、先のことを考えると不安ばかりです。両親もいつまでも健在というわけではありませんから。父親から逃れたいので、一刻も早く家を出たい気持ちが強いのですが、お金がないのでどうすることもできません。父親の逆鱗に触れないように、家ではいつも息を潜めています。
 学校を中退しているため、同世代の知人や友人はいません。人間関係に苦手意識が強くて、人とうまくやっていく自信が持てず、外に出る一歩がなかなか踏み出せないのです。
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 不登校などを理由に学校を中退したまま、社会との接点を見出せず、自宅にひきこもって過ごす女性は少なくない。
 実家にひきこもっているため、同居家族がいるわけだが、Cさんのように家族との関係が悪い場合、事態は深刻だ。働かないことを責められ、父親からたびたび暴力を受けていたという女性(短大卒、30歳)は、耐えきれなくなって実家を飛び出し、公園で野宿をした経験がある。数日後、生活困窮者を支援するNPOの関係者に保護され、生活保護の手続きを行い、現在は一人暮らしをしている。

◆◆ 見落とされる「家事手伝い」の存在

 2012年、ひきこもりやニートを含む若年無業者の数は63万人。そのうち23万人が女性と推計されている。政府は若年無業者に対し、若者サポートステーション(通称サポステ)を設置するなどさまざまな対策を講じている。しかしサポステの利用者は男性が多い傾向にあり、訓練や作業内容なども男性を想定している場合が少なくない。またCさんのように過去の経験から男性に苦手意識を持つ人もいるため、女性独自のプログラムも検討されるべきであろう。
 若年男性が就職せず自宅にひきこもっていれば、家族やご近所の〝大問題〟になるが、女性の場合、「家事手伝い」で体裁が整ってしまうことが少なくない。厚生労働省は、若年無業者(ニート)の定義について「就学、就労、職業訓練のいずれも行っていない15~34歳までの非労働力人口」とし、「家事手伝い」を除外している。統計上でも見落とされる「家事手伝い」の存在は、社会の中ではさらに目立たないものになっており、これが女性無業者の存在を問題化させない大きな要因の一つになっていると言える。

 学校や職場から疎外されていると、友人を作ることは難しく、社会との接点を見出すことは容易ではない。「働いていない」「学校を出ていない」「友だちがいない」といった状況がさらに自信を喪失させ、外に出ていく意欲を奪い、社会的に孤立させていく悪循環を生み出してしまっているのだ。

◆◆ 女性の貧困や孤立は、社会構造上の問題

 ここまで女性たちの声を中心に話を進めてきた。女性たちが貧困に陥る構造について、少し整理してみたい。

 冒頭にも記したが、女性の貧困率はずっと高止まりしている。にもかかわらず、なぜ女性の貧困は問題になりにくいのか。
 その背景には「男性稼ぎ主モデル」の存在があると考える。「男性稼ぎ主モデル」とは、男性が長時間外で働き、女性は家事、育児を担うというモデルである。「性別役割分業モデル」と言い換えることもできるだろう。端的に言えば、一家の家計は男性がメインで支え、女性は結婚し、サブ的(家計補助的)に働く存在と捉えられるため、若年女性の貧困や雇用の問題は取りざたされてこなかったということができる。税や社会保障制度もまた「男性稼ぎ主モデル」をメインにつくられてきたことは、たとえば年金の第三号被保険者制度や配偶者控除からも明らかだ。それゆえ、「男性稼ぎ主モデル」から外れた未婚女性やシングルマザー、夫と死別した高齢者などは貧困に陥りやすいのだ。

 ところが近年、この「男性稼ぎ主モデル」は崩壊しつつある。その背景には男性の雇用も脅かされており、男性が〝稼ぎ主〟として一家を支えることが困難になっているという事実がある。また男女ともに生涯未婚率が上昇し、シングル女性の数が増えてきたことも問題を可視化させることにつながっていると言えるだろう。
 もちろん「男性稼ぎ主モデル」によらず、みずから働いて自立する女性も存在する。昨今、政府によって女性活躍が推進され、仕事もプライベートも〝生き生きと輝く〟女性(そういう女性がどれぐらいいるのかは疑問だが)に注目が集まっている。
 しかし一方で、女性の非正規雇用率は5割を超えており、賃金は未だに男性より低く抑えられている。これまで紹介した女性たちのように、フルタイムで必死に働いても、貧困から抜け出せず、自立して生きていくことができない女性も少なくないのだ。本稿では、若年シングル女性の状況を中心に話を進めてきたが、中高年齢層のシングル女性の状況も困難を極めている。

 ここまで見てきたように、シングル女性の抱えている困難は見えづらいため、社会的サポートや支援がほとんど存在してこなかった。職場でのパワハラからうつになり、働けなくなってしまったBさんのケースを紹介したが、非正規で働いてきた彼女が使うことができた社会的資源は、生活保護制度しかなかった。しかしここ数年、少しずつではあるが、全国の男女共同参画推進センター等を中心に支援の動きが広がってきている。

 一方で、彼女たちはそもそも支援が必要な存在なのかという疑問もわいてくる。拙著『ルポ貧困女子』の帯に「アラフォー/非正規/シングル/子どもなし 気がつけば、崖っぷち」と記したが、そのように感じてしまう社会こそ、問われるべきではないのかと思うからだ。女性たちが貧困や孤立に追い込まれたのは、自己責任ではなく、社会構造上の問題であると言っても過言ではない。女性たちが生きづらさ、働きづらさを感じる背景には、彼女たちにそう感じさせてしまう社会構造がある。

 女性たち一人ひとりに対するきめ細やかな支援は不可欠であるが、一方で女性たちの貧困の背景にある社会構造上の問題に目を向けていかなければ、解決策を見出すことはできない。このことを忘れてはならないのだということを最後に記しておきたいと思う。

<プロフィール>
飯島 裕子 Yuko IIJIMA
ノンフィクションライター。
一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。大学卒業後、専門紙記者、雑誌編集を経てフリーランスに。『ビッグイシュー日本版』等で取材、執筆。大学非常勤講師も務める。著書『ルポ若者ホームレス』(ちくま新書2011)、『99人の小さな転機のつくりかた』(ビッグイシュー日本版/編、大和書房2010)等。

<参考図書>
『ルポ貧困女子』飯島裕子著 岩波新書(2016年)

※この原稿は著者の許諾を頂いて季刊社会運動426号から転載させていただいたものですが文責はオルタ編集部にあります。(http://www.cpri.jp/

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