オルタのこだま

オルタ123号を読んで

豊間根 龍児

・3年目の3月11日: オランダでこのような活動があるとは驚きです。その中で講演され議論を投げかけたそうですが、あまり時間がなく深まった議論にならなかったとのお話でした。私はお話聞いただけでは、えらく日本は右傾化していると取られやしないかと危惧しました。都議選は原発問題だけで投票したわけではなく、教員組合に対して嫌がらせした右翼グループも一握りの連中ですから。オルタに寄稿されている方々のように将来を憂え、それを支持している方も大勢いることにも言及頂きたいと思います。それはともかく、オランダの教育方法については本当にうらやましく思います。オランダでは竹富町の教科書問題は論外なのでしょうか。

・尖閣諸島: 修士論文を読ませていただけるとは有り難いことです。国会答弁がすべてとも思わないし、どのような位置づけになるかは知りませんが、一つの知恵であると思います。ただ、短期的棚上げとは言いながら、僅かでも隙を見せると、竹島のようなことになりはしないかとの危惧します。

・都知事選の傷痕: 宇都宮陣営がどのように細川陣営を批判したのかよく知らないので何とも言えませんが、言っていることはよく分かりますし、仲間割れしている時ではないと思います。

・生活貧困者: いろいろな貧困者に一つ一つ対応するのは大変なご苦労だと思います。頭が下がります。少しでもお役にたちたい気になりました。

・ソチ・オリンピック: 亜熱帯地域での冬季オリンピックにしてはうまくやりましたね。力の入れようもすごかった。「エコノミスト」によるとプーチン政権、風前の灯のようですが、ウクライナ問題ではえらく強気。人気を取り戻した感がします。空威張りでしょうか。

・テロに脅かされていたソチ五輪: 本当によく無事に終えることが出来ましたね。こうやってこの地の歴史を教えられると、よくまあ、こんなところで冬季オリンピックをやることにしたものだと思います。そして、まるで兵舎の中でオリンピックをやったようですね。また、複雑な思いでオリンピックを見ていたのであろう人が多く居たのですね、それにしては、よく市民サポーターが集まったものだと思います。

・乱れることば: 失言、妄言、暴言。いつの時代も結構多いと思いますが、このところ、居直っているのが多い。やはり安倍の蓑に守られているせいか。

・おもてなし再考: なかなか痛いところ突いています。が、日本人とて全く満足していない。観光地に行って表示板不備で迷子になってばかりいる。これからオリンピックに向けて頑張らなくてはなりません。接客マニュアルは難しいと思います。守る最低限が記述されていることを徹底したい。最近、外国人の店員さんが多いから必要性は増しています。サンプルに出された中国語の注意書き、看板屋で売られている物ではないでしょうか。直すとすれば看板屋でしょう。一般の店はただ買ってきて貼っただけでしょう。日本人には想像された意味のように取れるから困りもの。

・TPP: 悪貨は良貨を駆逐する。日本のいい制度を輸出出来ないものでしょうか。日本の制度の何処かに無理があるのでしょうか。大手が儲からないということかな。

・思考力を奪う方法: やはり外からものを見ることは大切だということがよく分かります。
 日本社会はこのように見られている。猛省しなくてはならない。でも、最近、消費欲が満たされていないのですよ。そうして、お上に「してもらう」ために文句ばかり言っている。自分じゃ動かないし考えない。文句言えばいい方。男は引きこもりが多い。本当にどうにかしなくてはなりませんね。時事ネタで盛り上がる中国人とどこが違うのだろう。

・遺伝子組み換え作物: 恐ろしい話。なんでこれが最終回なの。カリフォルニア州、ワシントン州、EU、南米の人たちが、その後、どのようにして身を守っているか教えてほしい。

・先任権確立: 問い合わせに答えられませんのでパスします。

・ジェンダー平等: 勉強させていただきました。いろいろ活動して一枚一枚束縛を取り去ってゆくけれど、未だに「父親は依然として一家の長である。」ということ。あまり実感は伴わないけれどね。進化の先は女王蜂なのかな。

・香港的北海道旅遊団: 興味深く読ませていただきました。ところで、ツアーは何人で、グループ構成はどうだったのでしょう。また、「おもてなし」の面ではどうでしたか。
 外国人を案内すると思わぬ注文が出て驚かされますが、そのようなことはありませんでしたか。一頃、中国の観光客がごっそり減ったということでしたが、後遺症は残っていないのでしょうか。

・今の女性の役割: 福沢諭吉はすごい人だ。欲を言えば政治力が欲しかった。3月8日は「ホワイト・デー」にでも絡めたかったなあ。

・書評 ダワーの本2冊: アメリカに振り回されている日本、痛烈に語っている。キッシンジャーの中国説得の言葉に驚く。国家主義台頭は唆されていたことがありはしないか。読んでみたい。

・本の紹介「ジャパン イズ バック」: 小気味よく現況の弱点を解説しているようだ。それについての処方箋も示されているというから見てみたい。ここでは福沢諭吉は貶されている。

・靖国参拝は憲法違反: 私の単純な霊への信仰心とは、だいぶ違うなあ。安倍首相だって中国に許されれば慰霊に行きたいのと違いますか。ここまで排他的になるとますます、交流の道が閉ざされてしまう気がします。

・都知事選挙結果: 頭が混乱するほど選挙結果をいろいろ分析して見せてくれました。ここから対策が生まれてくるのですか。今回も随分動いたのですね。ご苦労様です。

・マスコミ昨今: 比較してみるとマスコミの差がよく分かります。読者はそれを好みで選び、さらにブレて行く。過去からのつながりを紐解き、ブレを修正する貴重な作業と思います。

・私にしっくりきた句: 啓蟄や土を噛みゐるショベルカー
 川柳: 「安倍憲法」市民主権を 足蹴にし

 (筆者は稲城市在住・元団体役員)


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