【オルタのこだま】

オルタ146号を読んで

豊間根 龍兒


◆【オルタの視点】
1.2016年を展望する/丹羽 宇一郎
言われるとおり中国は巨大になりましたね。とても日本は対抗できない。世界各国がお伺いに行っているのに、日本だけが突っ張っているのは滑稽。北朝鮮の難民問題とは思い至らなかった。ミサイルばかりに目が行っていた。日本のこれから行く方向、信用・信頼・技術。教育に力入れろ。そうですね。将来見なくてはね。有難うございました。

2.アメリカ大統領予備選挙〜アイオワからニューハンプシャーへ/武田 尚子
これを書いている最中にスーパーチューズデイの結果判明。トランプ氏の強さに驚く。オバマにトランプの押しの強さ、迫力があったらなあと思う。矢張り、底流に人種問題がありますね。

3.戦争について考える/三上 治
難しい。戦争それ自体の批判という。戦争はなんで起こるのだろう。国家・国民・民族間の争いと思うと、それを否定し多民族国家を目指すのかなあ。安倍首相の「戦争のできる国」について反対、では「戦争のできない国」目指すのか。=「憲法9条護持」だけでもないでしょうね。

4.それでも「戦後」は終わらない/北岡 和義
岸・佐藤の欺瞞に満ちた政治を放置したままで安倍に引き継がれているから戦後は終わらない。それから美空ひばりを産んだ自由な戦後、今は息苦しく押しつぶされそう。それに比べインドネシアは世界に縮図のように、いろいろなものがあるがそれが共存している。これを見習えという。
言われる通りだと思いますが、外交・歴史はきっちりきっちりステップ踏んで進むものではなく、話し合いの積み重ねで進むものだと思います。慰安婦問題は、ひとつスッテップが進み良かったと思っています。インドネシアは前号でも紹介が在りましたが、共生の面で世界の範にしたい国ですね。

5.茶色い戦争と茶褐色の戦争画/大原 雄
藤田は戦中戦後の日本を苦しみながら、自分を貫いて生き抜いたのですね。今は戦争画と言っていますが、そのうち一般絵画として扱われ、書き改められたことも、その経緯が歴史として残りましょう。女性画と一緒に並べられればその違いに驚くな。

6.台湾の存在誇示、次期政権へ圧力—馬総統の南沙訪問の意味を解く/岡田 充
民進党に領土主権を守らせる圧力をかけたのだという。なるほど、何でこの時期と思ったが納得。中国はやはり言葉の国だなあ。「三つの必要、三つの不要」、示した目標も説得力ある。「主権は分割できないが、資源は共有できる。」言った以上は東洋各国、皆、平和裏に解決してほしい。アメリカに対してどう言うか。難しい。付かず離れずくらいしか言いようがない。

7.急速に高齢化するアジア社会—中国と韓国に焦点をあてて—(3)/田村 光博
韓国の状況厳しいですね。老齢化率も厳しいですが、それ以上に老人の置かれている状況が厳しい。10人中8人が年金ゼロ、あるいは月額2万5千円以下とか、自殺率が日本の3倍以上。年寄りを敬う儒教の国、これからどう対処してゆくのだろう。心配だ。

◆【沖縄の地鳴り】
2.宜野湾市長選挙—「オール沖縄」立直しの急/平良 知二
3.宜野湾の敗北が語るもの〜知事の心 与党知らず〜/河野 道夫
4.宜野湾市長選結果と出口調査/世論構造研究会
敗北の原因がいろいろ分析されている。これからやることは、これら分析結果を今後に生かすことでしょうね。

5.今も占領続いていると反対派/〜ワシントン・ポスト紙辺野古取材沖縄タイムス
こういう時にこそ、基地の米国内移転を強く訴えたい。

6.2016年 砂川平和ひろば開き/福島 京子
横田基地も視野に入れて基地撤去を考えているようですね。叶わないようなら基地分散移転も考えて欲しい。

7.砂川闘争60年と辺野古闘争(1)〜デニス・J・バンクスの話/仲井 富
このようなお方が居られて今の砂川があるのか、有り難いことだ。

8.米軍トリイ基地の強化拡充/国際法市民研究会
読谷村の議員、村民の気持ちを代表しているのであろうか。そこが問題だ。

9.編集後記と辺野古関連月表 2016.1.17〜2.17/仲井 富
福岡高裁の和解案提示、何か唐突な感じがした。内容もはっきりしなかった。
が、これを記している最中に和解成立で書き直し。選挙を見据えての行動と解説されている。単なる先送りだ。解決方法は見えてこない。が、兎も角、選挙に勝たねば始まらないということのようだ。おや、また、つば競り合いしている。よく分からない。

◆【コラム】
1.海外論潮短評(101)「アラブの春」から政治的な冬に—逆戻りした中東諸国の最新事情/初岡 昌一郎
アラブ諸国の状況詳しく教えて頂き有難うございました。新統治モデルがISとは驚き。今でも、それだけの場所を確保・統治しているのにも驚き。それだけ統率されているなら何とか話し合いの場につかせて欲しいな。IS除外の和平交渉などありうるのだろうか。妨害するに決まっている。

2.宗教・民族から見た同時代世界〜仏・米の事件後に見るテロを受けた社会の変化/荒木 重雄
テロを口実に各国で締め付けが行われている。なるほど。テロはこれをどう見ているのだろう。
思惑通りとみているのだろうか。それともやりにくくなったとみているのだろうか。難民受け入れ、日本はどうする。やり方に知恵が要るが基本は受け入れ。双方への教育が大変と思う。

3.落穂拾記(49)春節の旧満州を垣間見て/羽原 清雅
ものすごい旅。貴重な体験談教えていただき感謝。日本の許しがたい痕跡数多く残っているのだなあ。そのほかでは生活環境やら経済、すべてに広さを感じました。

4.中国単信(30)SMAP騒動から考えたこと/趙 慶春
何で騒いでいるのかよくわからなかったが、解説していただきよくわかった。企業内トラブルと同じですね。でも、芸能界は怖いな。えらい騒ぎだ。

5.風と土のカルテ(25)親の背見て子は育つ 雨ニモアテズ/色平 哲郎
笑えない。本当にこんな若者が増えている。一面、アメリカの傘の下でぬくぬく過ごしている日本のことを言っているようにも思う。

6.槿と桜(18)パンソリを聞いたことがありますか/延 恩株
「パンソリ」聞いた覚えがある。絞り出すような声で歌っていた。意味は説明聞いた程度だったが、胸を締め付けられる。吸い込まれるような気持になった。じっくり聞いてみたい。歌じゃないけれど琵琶法師も同じような気持にさせたのではなかろうか。

7.酔生夢死〜「国際社会」ってなんだ?/岡田 充
成程、簡単に聞き流していた。範囲がそれぞれ違うんだな。範囲をぼかして刺激しない知恵かもしれないが混乱させられる。

8.フォーカス:インド・南アジア(1)/福永 正明
ここにも巨大な国があるな。それだけにIT産業などで時代の先端行っているかと思うと、裾野は貧困にあえいでいるようですね。ガンジーの国でもある。早く立ち上がってアジアを引っ張って欲しい。そのお手伝いを日本が出来るとうれしい。

◆【北から南から】中国・吉林便り(1)/今村 隆一
10ヵ月で60回も出掛けたとは驚き。元旦は人か山かとありますが、普段も地元の人は家族連れなどで登っているのですか。日本と違いがあるのかな。綱名とは驚き、確かに覚えるのが大変だ。先の旧満州の話と比べると大学関連だから上流階級の話のようですね。

◆【自由へのひろば】
1.異文化結婚にみる民族の交流と共生—グローバル化時代の新たな可能性を探る/吉田 正紀
詳しく異文化結婚の実態を教えていただいた。なかなか大変ですね。でもこれこそが多民族共存の姿と思う。やっぱり、食べ物と宗教が一番こだわるところかなあ。裏に離婚も結構あるのだろうな。

2.ユーラシアを見渡した視点で歴史を振り返る時代/柏井 宏之
古田氏の追悼から、いろいろな人が出てきた。それだけ大きな存在であったのですね。引用された高説、正直、絡み合って読み解けない。考えてみれば、この小さな島に天皇一系続いてきたことは奇跡みたいなもの。いろいろな思惑が絡んでくるのも不思議ではない。

◆【「労働映画」のリアル】労働映画のスターたち・邦画編(5)/清水 浩之
役所広司、名前の由来初めて知った。矢張り、『シャル・ウィ・ダンス?』あたりを思い出す。

◆【書評】『安保法案 テレビニュースはどう伝えたか』/大原 雄
詳しい分析! 視聴の参考になる。でも、本当にNHKがこんなことでは困る。他の番組も今後変化が報じられている。どう変わるか心配。これからも、このような分析をぜひお願いする。

◆【本の紹介】『ボクの韓国現代史 1959−2014』/萩原 恵美
面白そうですね。読んでみましょう。韓流ドラマを楽しむ助けになりますね。

◆【マスコミを叱る】(26)2016年1〜2月/田中 良太
・見ていた番組のキャスター総交代とは、寂しい限り。星浩とはそのような人物か。分かればそれなりの見方も出来るのではなかろうか。「多事争論」とは懐かしい言葉。
・「北朝鮮ミサイル新聞」とはよくぞ名付けたもの。隠れミノに使ったことは確かですね。「北朝鮮は日本にとって脅威ではない」と言い切っている。さらに締め付けた時、旧日本と同じようなことにならないだろうか。
・週刊文春お手柄!潰されないように守らなくてはなるまい。
・私などが気づかないことで「叱る」ことがいっぱいありますね。今後に期待します。

◆【旅と人と】母と息子のインド・ブータン「コア」な旅(19)/坪野 和子
筆者も『どうも違うらしい。うまく表現できない。』と言っている。それほど細かく分かれているのですね。チベット仏教のお坊さんの凄さは、活かし方を教えているということかな。上人とのやり取りも禅問答のようだ。

◆【投稿】まだ批判されていない安倍晋三のトンデモ発言—保守的に見せかけた売国発言/高橋 孝治
「もはや一国のみで自国の安全を守ることはできない。」という発言をトンデモ発言と言われる。そのおおもとは、「中国の脅威が迫っている」という認識にあると言っているようですね。
冒頭の丹羽氏の話も踏まえて考えてみたいと思います。「戦争そのもの批判」にも通じる。

◆【川柳】/横 風 人
最も私の気持ちにしっくりきた句: 企業献金 止まぬはずだよ 党ギックリ腰
私もぎっくり腰!

 (筆者は稲城市在住・元団体役員)

読者各位殿
 申し訳ありませんが体調崩し、今号を持って駄文は終わらせていただきます。長い間有難うございました。なお、勉強は続けさせていただきますので、今後ともよろしくお願いします。    豊間根 龍児


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