■ 俳句                       富田 昌宏

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  外井戸に手繰る釣瓶や今朝の秋

(終戦日の想い出二句)
   電燈カバー外す手震え終戦日

  米擦って上澄みを乳終戦日

  戦中戦後生きて生かされさつま藷

  「放浪記」求め古書街鰯雲

  枝豆の粒粒噛んで護憲論

  ど忘れの続くた生活(たつき)や茗荷の子

  数珠玉や幼な馴染みも喜寿傘寿

  子育ての地蔵の膝や秋茜(あかね)

  流星やこの里をまた人去りて

        (俳句結社「渋柿」同人代表)

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