【本の自薦】 柴田 敬三
この4月末に、『原発をゼロにする33の方法』というタイトルの、ハンディーな単行本を出版しました。(1200円+税 四六判160頁強。ほんの木刊)
PART1は、私、柴田敬三編で、原発ゼロへの33の方法を見開きワンテーマで。PART2は、官邸前で毎週金曜日のPM6時~8時に頑張る、反原連や、たんぽぽ舎、経産省前テントひろばなど、リーダーたちや、東電株主代表訴訟、福島原発告訴団、また世田谷区長の保坂展人さんらを取材。活動の実情とその目指すことや、訴えの主な論点を語ってもらいました。
33の方法は、自分で書いていても苦戦しました。まずアメリカをどう相対化できるか。また霞ヶ関の官僚を民主化できるのか? 原子力村とりわけ経団連を脱原発へ転換させられるのか。その具体的で有効な方法はあり得るのか?
また、電力会社の御用組合である電力総連と、それに力負けしている連合。さらに、電力総連系の議員。(国も地方も)また、電事連の圧力なども解体させようにも、容易なことではありません。
私の33の、つたないアイディアの中では、今ひとつ具体化できませんでした。(笑)しかし問題の所在と、考え所のポイントは列挙したつもりです。
後は市民の出番です。各地でワークショップを開き、独自の原発をゼロにする知恵を寄せ集め、多様に息長く、しかも効果的に切り込んでゆく。そんな活動を期待した次第です。
最後に、反原発を少なくとも1986年から続けているつもりの私も含め、原発ゼロ、そして廃炉派も、使用済み核燃料と廃棄物等の中間、そして最終処理への具体策を提示し、未来の世代に核のゴミを残さない方向への議論を始めるべきだ、と思います。原発を推進し利益をむさぼった連中に、一切の責任をとらせたいですが、それを阻止し得なかった世代の責任も、我々反原発派にある、と私は考えるからです。 ご一読頂き、この本をお広げ頂ければ誠に幸いです。
(株)ほんの木 柴田 敬三
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