【記事紹介】

参院選立憲民主党の惨敗と右翼“ガチウヨ”の健闘に見る希望

仲井 富

はしがき 
 参院選挙は予想通り自公の勝利と、野党立憲民主党の惨敗という結果に終わった。連合会長を先頭に、従来の野党統一候補というやり方を捨ててそれぞれが単独で戦う参院選挙は、近来ないやり方であり、その結果は当初から予想されていたように、立憲民主党の惨敗という結果になった。しかも敗北後の立憲民主党には、その責任を自覚して対処する姿勢はない。責任を取るどころか、旧民主党の岡田氏を幹事長に迎えて、対処するというやり方である。   
 しかし敗北しても未来を感じさせるやり方もあった。それは以下に紹介する“ガチウヨ” 43歳女性が参院選で訴えた沖縄、と言う毎日新聞の記事である。
 かつての60年安保の時代には、南平台の岸信介私邸と、アメリカ大使館前の抗議行動は、日々繰り返される闘争手段だった。しかし昨今では、そういう闘争はほぼ見られない。相も変らぬ国会前行動のくりかえしである。だが直近の参議院選挙では、自らを「ガチウヨ」(ガチ=本気、ウヨ=右翼)と名乗る女性がアメリカ大使館前で、抗議行動をくりかえした。
 以下は 佐野格  毎日新聞 2022/8/24が報じた驚きの記録であるのを紹介したい。

引用
◆黒塗りの宣伝者に日の丸を掲げて
 黒塗りの街宣車に日の丸を掲げて大音量の軍歌が流れる。そんな右翼団体のイメージとは異なるが、自らを「ガチウヨ」(ガチ=本気、ウヨ=右翼)と名乗る女性がいる。参院選東京選挙区(改選数6)に出馬した木工大工、中村之菊(みどり)さん(43)。結果は34人中33番目。規定に達せず供託金300万円は没収された。だが、後悔はない。「目的は果たした」という彼女の言葉の真意とは――。】
 参院選が佳境を迎えた7月1日午後、東京都港区の米大使館前に突如、大音量の演説が響き渡った。沖縄の人たちは、この爆音に耐えて生きている。眠りに就こうとすれば地響きが鳴り、遠くから爆音が聞こえてくる。『また米軍機か』といらいらせざるを得ない。アメリカ大使館の中にいるみなさんと違う現実です。ぜひ体感してもらいたく、このような爆音(の音量)で抗議をしてます」
 拡声器のマイクを握る中村さんのボルテージは上がる。
 
以降は下記の毎日新聞サイトにログイン後お読みいただけます。
https://mainichi.jp/articles/20220823/k00/00m/040/170000c

(2022.9.20)
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