【沖縄の地鳴り】
<詩歌> 「島」
おねすとじょんだの
みさいるだのが
そこに寄って
宙に口を向けているのだ
極東に不安のつづいている限りを
そうしているのだ
とその飼い主は云うのだが
島はそれでどこもかしこも
金網の塀で区切られているのだ
人は鼻づらを金網にこすり
右に避けては
左に避け
金網に沿うて行っては
金網に沿って帰るのだ
(山之口獏/『鮪に鰯』原書房、1964年刊より)
Copyright © 2024 メールマガジン「オルタ広場i」編集室 All Rights Reserved.
メールマガジン「オルタ広場」編集部 千代田区九段北2-3-2 TEL:03-6261-4857 FAX:03-6261-4863 mail:alter@alter-magazine.jp
powered by Quick Homepage Maker 7.0.2
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK