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メールマガジン「オルタ」161号(2017.5.20)

◎ 日本を1930年代に戻す「共謀罪」NO
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【オルタの視点】 
「太極拳外交」の真骨頂:習近平・トランプ会談の真実とその後の急展開                                     朱 建栄

約20年前、日経の記者O氏に、「米国外交のスタイルはボクシング、中国外交は太極拳」と話し、引用されたことがある。両者の特徴は今日に至って変わっていない。習近平・トランプ会談、北朝鮮をめぐる中国の対応について、この角度から面白い真実とその行方が見えるのかもしれない。中国の俗語に「打太極拳」がある。その意味は、①責任を取りたがらず、ごまかしをすること、②本音を明かさないこと、である。ネットで日本語の訳を調べたら、「のらりくらりとやり過ごす」との訳が出ている。
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【オルタの視点】
共謀罪とは何か                        小池 振一郎

共謀罪法案とは   政府が「テロ等組織犯罪準備罪」などと称する共謀罪法案は、「テロリズム集団その他の組織的犯罪集団」の活動として、一定の犯罪を2人以上で「計画」(共謀、合意)した者は、そのいずれかにより「準備行為」が行われたときは、全員を刑に処するとするものである(法案6条の2第1項)。   犯罪の主体は、2人以上で「計画」した個人であり、「テロリズム集団その他の組織的犯罪集団」ではない。  犯罪行為が、「組織的犯罪集団」の活動としての一定の犯罪の計画である。  「組織的犯罪集団」とは、一定の犯罪の実行を共同の目的とする団体のことである。
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【オルタの視点】 フランス便り23
新星マクロン大統領の誕生ー難しい国民議会選挙       鈴木 宏昌

重苦しい雰囲気が漂っていた2週間の選挙期間を経て、勝ち残ったマクロン候補と極右のマリーヌ・ルペンとの間の決選投票(5月7日)は、マクロン氏が圧勝(66%対34%)し、39歳の大統領が誕生することになった。信じがたいことの連続だった今回の大統領選挙の結果にふさわしい終末と言えるだろう。しかし、マクロン新大統領のこれからの道は平坦ではないだろう。まず、6月11日及び18日にかけて、任期満了となる国民議会の総選挙が待っている。
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【オルタの視点】 
天皇の退位を首相が決めていいのか―決めるのは国民と国会の責任である―
                                橋山 禮治郎

天皇の退位、継承問題等に関する政府の特例法案が、本国会会期中に成立される可能性も出てきた。因果は巡る、これは新しく出て来た問題ではない。2004年の小泉政権時、2012年の野田政権時の二度にわたって皇族の後継者問題が検討されたが、いずれも途中で検討は中止された。それ以降、歴代内閣は天皇の国事行為や公的行為の増加等にも特段に配慮もせず推移したが、その間に天皇のお気持ちにかなりの変化があったことに周辺の方々も気づいておられたようである。
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【オルタの視点】 
天皇機関説事件と立憲主義への認識不足について       山崎 雅弘

◆◆ 今こそ読み直すべき昭和の分岐点:天皇機関説事件  1935年(昭和10年)の日本で起きた「天皇機関説事件」は、それから82年後の今を生きる我々にも、さまざまなことを教えている。だが、多くの日本人は教科書の年表で「昭和10年 天皇機関説事件 美濃部達吉」などのキーワードを記号の組み合わせとして記憶しているだけで、実際にどのような出来事だったのか、それが社会をどう変えたのか、という全体の筋書きをきちんと説明できる人は、国民の中ではおそらく少数派だろう。
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【オルタの視点】 
むのたけじにとって中国は特別の存在だった―むのたけじさんとの長い旅(6)                              河邑 厚徳

この号が出た直後には、映画『笑う101歳×2 笹本恒子 むのたけじ』の、全国の映画館での上映が始まる。6月3日(土曜日)より東京では恵比寿の写真美術館ホールとヒューマントラストシネマ有楽町。全国での上映が予定されている。昨年世を去ったむのたけじさんが帰ってくる。スクリーンの中で生きて語りかけてくれる。
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【オルタのこだま】
鈴木先生への質問                     ジョアキム明日香  

初めてメールさせていただきます。突然のメール失礼いたします。  この度は鈴木宏昌早稲田大学名誉教授の記事修正をお願いしたく、メールいたしました。  下記の記事になります。オルタ第110号(2013.2.20)フランス・パリ便り(その6)フランスの老人ホーム事情  「まず、第一は介護の実践部隊であるヘルパー(准介護士)の数と提供される介護サービスの内容である。フランスの准介護士は1年間の教育・訓練を要する国家資格だが、医療関連の職種ではもっとも低い資格とランクされている。給与水準は低く、看護師などの他の資格を得ない限り、昇給の見込みはない。ネットの情報で見ると、ヘルパーの給与相場は最高で1600ユーロとあるので、わずかに最低賃金(1430ユーロ)を上回る程度でしかない。そのため、外国人や海外領(カリブ海の島やレユニオン)出身者が多いのが実態の様である。」     
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【オルタのこだま】
ジョアキム明日香さま、                     鈴木 宏昌  

記事修正のお願いという投稿を興味深く読みました。私の小論は、4年前に書いたもので、フランスの老人ホームの状況を紹介したものでした。その文章のなかに、私が知っている老人ホームでは、介護士(ヘルパー)にはフランス海外領出身者が多いという表現があり、それは差別的な表現ではないか。また、低賃金の職種である介護士に多くの海外領出身者がいることを強調することは、日本人が持っている普通のフランス人は白人という固定観念を助長することになるのではないかという批判と理解しました。少々様々な観点が混ざっていますので、私の立場を事実認識、日本人の固定観念と偏見、そして差別問題と三つに区別し、簡潔に説明したいと思います。     
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【海峡両岸論】
「受け身」から「主導」に転換~日本の台湾政策の背景    岡田 充

安倍政権の台湾重視政策が目立つ。2017年初め、日台交流の窓口機関「交流協会」の名称変更に続き、3月末には現職副大臣が日台断交後初めて公務で訪台した。日本の歴代内閣の台湾政策は、1972年の日中共同声明など「四つの基本文書」[注1]に基づく基本方針の中で、状況対応型の「受け身」だった。一方、安倍政権は第二次政権発足後、日中関係と対中世論の悪化を背景に、「主導的」な台湾政策に転換した。日中国交正常化と日台断交45年の日台関係を振り返りながら転換の背景を探る。
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【沖縄の地鳴り】     
確実に高まるオスプレイ撤去―全基地撤去を求める沖縄の声―                                          桜井 国俊

私の沖縄生活は18年目に入った。那覇市の新都心が見渡せる現在のアパートに居を構えてからでも早いもので14年になる。新都心には新しい建物が次々と建ち、景観は日々変化してきたが、私の居住環境は5年前に激変した。怪鳥ミサゴ(ミサゴの英名は Osprey である)が我が家の上を頻繁に飛び、腹に響く独特の爆音・低周波音が、窓を閉めていても侵入してくるようになったのだ。思わずベランダに飛び出し、その飛行方向を確かめるのが習慣となってしまった。怪鳥は新都心の上を米海兵隊普天間飛行場の方向を目指して飛んでいく。
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【沖縄の地鳴り】  
なぜ沖縄なのか―占領者意識と差別政策>なぜ沖縄なのか            大山 哲

沖縄本島北部の大浦湾に広がる、美しい辺野古の海。新種や絶滅危惧種のジュゴンなど、約1,300種の多様性生物、豊富なサンゴ礁が群生する。大多数の県民はもちろん、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)をはじめ、国際、国内の8自然保護団体が、こぞって環境保全を訴え続ける。
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≪コラム≫海外論潮短評(116)
トランプと国際秩序―アメリカ・ファーストはヘッジング(脱同盟)外交の引き金                              初岡 昌一郎

国際・外交問題専門誌として世界的に影響力を持っている『フォーリン・アフェアーズ』3/4月号が、「トランプの時代」を特集している。この特集はトランプの外交・国際政策を、ポピュリズム、経済、ロシア、中国、テロリズム、イスラエル、北朝鮮などの観点から批判した8本の論文を収録している。その締め括りとして「トランプと国際秩序」を総括的に考察しているスチュワート・パトリックの論文を紹介する。
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≪コラム≫宗教・民族から見た同時代世界    
イスラム化か独裁化か、トルコの大統領権限強化がもたらすもの                                        荒木 重雄

トルコでこの4月、国民投票がおこなわれ、親イスラムのエルドアン大統領と与党・公正発展党(AKP)が推進する、議院内閣制から大統領制に移行する憲法改正案が認められた。 といっても、賛成51%、反対49%の僅差である。 新制度では、大統領は国会の承認なしに副大統領や閣僚を任命し、予算案も作成する。非常事態を宣言し、国会を解散できる。裁判官や検察官の人事も掌握する。まさに、三権分立を骨抜きにする大統領への権力の集中である。
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≪コラム≫中国単信(45)  
二頭の虎                            趙 慶春

中国に「二頭の虎」という童謡がある。「二頭の虎は走るのが速い。でも一頭は耳がなく、もう一頭は尻尾がない。本当にへんだ」という歌詞で、子どもならたいてい知っている。ただ今回取り上げる「二頭の虎」の話は実際の出来事で、かなり血生臭い。 2016年7月と2017年1月、北京と寧波の動物園で人間が虎に襲われて死亡した事件がそれである。 ことの顛末を含めて、まずこの二つの事件を紹介しよう。
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≪コラム≫槿と桜(33)  
「コングリッシュ」とは                   延 恩株

韓国に「コングリッシュ」(콩글리시)という言い方があります。一部のお年寄りを除けば韓国人なら誰でも知っている言葉です。でもこの言葉を日本語に訳すとなるとちょっと厄介です。 これは「Korean」と「English」(=Konglish)を合わせた合成語で、英語を母語とした人には理解不能の英語もどき、つまり韓国製英語のことです。日本にも「和製英語」という言い方があるようですが、日本の「和製英語」とも概念がまったく同じというわけではないようです。
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≪コラム≫風と土のカルテ(38)  
医師は認知症者の「パートナー」になれるか?       色平 哲郎

4月上旬、「認知症当事者研究会」というグループが都内で開催した勉強会で、 「初期」認知症であることを公表されている丹野(たんの)智文さんと、彼を「パートナー」の視点で支えている医師、山崎英樹さん(清山会医療福祉グループ代表)の話を聞いた。 仙台市在住の丹野さんは2013年、39歳のときに「初期」認知症と診断された。 丹野さんのことは日経メディカル Online などでも報じられているので、ご存じの方も多いかと思う。
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≪コラム≫【酔生夢死】
準戦時態勢?止めておくれ                  岡田 充

「北の核は中国にとっても深刻な脅威。習近平指導部は明らかなシグナルを発している。前にこんなことを言ったら、売国奴とののしられたものです」。こう語るのは、旧知の朱鋒・南京大学国際関係研究院長。中国の安全保障研究の第一人者である。北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐる米朝緊張が極度に高まった4月下旬、来日中の彼に会った。
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≪コラム≫【大原雄の『流儀』】
ワイダ監督最後の作品『残像』と3つの死         大原 雄

2016年10月9日、ポーランドのアンジェイ・ワイダ監督が亡くなった。享年90歳であった。1926年、ポーランド北東部のスヴァウキ生まれ。世界的な名監督の名に恥じない、輝かしき作品群と受賞歴がある。ポーランド軍の大尉だった父親は「カティンの森事件」に巻き込まれて、虐殺されている。
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≪コラム≫【技術者の視点】(11)
担うべき十字架                       荒川 文生

◆ 1.復興支援コンサート  新緑に包まれて穏やかな「ゴールデンウィーク」を如何お過ごしでしたでしょうか? 混迷と退廃を極める国際情勢のなか、日本では一部の狂信的政治家が歴史に学ぶことを忘れ、再び孤立と破滅への途を歩もうとしています
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≪コラム≫【あなたの近くの外国人(裏話)(8)】
ウイグルからの留学生たち(2)               坪野 和子

先月、ゆるしがたい居住地域での事件があり、今回の原稿は本来先月ご高覧いただく予定でした。 3月末日。九段下に行きました。駅を降りると、ゆるーい中国語に満ちていました。構内を歩いていて、日本語が聞こえるほうが不思議な感覚になりました。ああ、靖國神社参拝に来て千鳥ヶ淵で花見に行く人達のようです。おじいさんおばあさんの兄弟が祀られているのでしょう。みな、家族旅行のようでしたから。え? 中国人が? 靖国神社って軍功を祀るから嫌いでは…。いえ、台湾人のみなさんです。日本という国は「多民族国家」だった…。お蔭さまでインド大使館の中に入ったら英語の切り替えがスムーズにできました。
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≪コラム≫【ザ・障害者】
世界に類のない日本の盲人史(2)              堀 利和

●検校について ここで検校に絞って話をします。明石覚一検校、八橋、生田、山田の三検校、杉山和一検校、そして塙保己一検校、この人たちを特に覚えておいてください。  塙保己一検校は国学者として有名ですが、こんな逸話が残っています。弟子が塙保己一検校に文献を読んでいたら、読むのをやめました。訳をたずねると、弟子は、風が吹いて灯りが消えてしまい読めませんと答えました。そのとき保己一は、「目あきは不便だなぁ」と言ったといわれています。なかなかとんちのきく人のようです。
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≪コラム≫ 
フォーカス:インド・南アジア(9)            福永 正明

日本からインドへの原子力関係の技術、資機材などの貿易を認める、「日印原子力協定」は、2016年11月11日に署名され、今国会で「承認案件」として審議が行われている。 両院議席で圧倒的優位を占める与党は、きわめて迅速な審議を求め続け、民進党・共産党など野党が、慎重審議を求めてきた。特に、本協定を2010年6月に交渉開始したのが民主党政権であり、民進党の賛否については注目されていた。だが、党内での激論を経て、民進党は「反対」の立場を決定した。
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【北から南から】
中国・吉林便り(17)祝労働節と平和憲法そして婚姻   今村 隆一

5月1日はメーデー。中国では「国際労働節」として休日になっています。「労働は価値を創造するのであり、個人の幸福も、社会の発展も、労働者の勤勉なはたらきによらずに生まれたものは一つもない。労働節によせて、労働者に敬意を表する。」とこの日、人民日報は報じました。祝労働節と平和憲法そして婚姻
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【本を読む】 
『落穂拾記―新聞記者の後始末』 羽原 清雅/著 オルタ出版室/刊 新時代社                                  加藤 宣幸

かねて著者からメールマガジンオルタに連載した50回分の「落穂拾記」をまとめた、とお聞きしていたのだが、実際に上品な装丁のB5版511頁9ポ2段組み総字数約65万字を超える分厚いこの本を手にした時には、正直いってそのボリュームの大きさに驚いた。勿論オルタに連載したもの以外に、著者が学生として60年安保を論じた論文、ジャーナリストOBとして早稲田大学学生のインタービューに答えた記事、あるいは小選挙区制度反対の持論を述べた政治論など数点が加えられてはいるが、ほとんどはオルタに載ったものだからまさかこんな大部のものとは思っていなかったのだ。
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【書評】
グローバル企業の労使関係   首藤 若菜/著  ミネルヴァ書房/刊                                       井上 定彦

主要国の代表的産業・代表的企業とされてきたものが、一斉にその活動をグローバル化した。「サプライチェーン・マネージメント」とか、グローバルな「バリュー・チェーン」の経営とかいわれるようになってからすでに久しい。これらの企業の資産価値も巨大になって世界中の資産家(比較的少数の富者)の富はますます増しているが、他方、そこで働く労働者数は膨大となったにもかかわらず、産業・企業への社会的対抗力が国内ほどにも働かないため、賃金・雇用などの条件はますます不利になる傾向がある。「世界の不平等」に関する実証研究が示す世界中に広がる格差の拡大は、これに関わるところも大きいはずだ。
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【社会運動】
企業は激変し若者は貧困を強いられた           藤田 孝典   

藤田孝典さんが代表理事をしているNPOほっとプラスは、生活困窮状態にある人たちの相談や支援を埼玉県内で行っている。年間500件の相談が寄せられるという。その相談例から浮かび上がる現代の若者たちの厳しい労働状況や、貧困の問題。さらには、その年代の子どもを持つ親やその世代が、その過酷な労働状況や貧困問題をどう捉えていけばいいのかということも考える。若者たちの過酷な現実を描いた『貧困世代』の著者、藤田さんに話を聞いた。       
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【選挙分析】
河村たかし名古屋市長圧勝―自公民共社民の既成政治勢力惨敗―                                     仲井 富

4月23日に行われた名古屋市長選挙は、2008年に掲げた減税日本の公約を守り続けた河村市長が、自公民共社民+連合という日本の既成政党連合を一蹴して完勝した。名古屋市長選は23日投開票され、いずれも無所属で、現職の河村たかし氏(68)=減税日本推薦=が、前副市長で弁護士の岩城正光(まさてる)氏(62)と、元会社員の太田敏光氏(68)の新人2人を大差で破り、当選を決めた。市議会解散請求(リコール)に伴う1期目途中の辞職、出直し選を含め4回目の当選となり、河村市政は3期目に入る。選挙権年齢が18歳以上に引き下げられた後、初の政令市長選だったが、投票率は36.90%で、4年前の前回を2.45ポイント下回った。
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【自由へのひろば】
「事実としての在日」と「変わらない日本」の交錯―静岡本名裁判の概要と含意―                           柳 赫秀

2015年10月14日東京高等裁判所であった「静岡本名裁判」(以下、本件裁判と略す。)の控訴審は、同年4月24日の地裁に続いて、判決内容に変化はあるものの、やはり当時40代前半の在日韓国人の訴えを認める判決を読み上げた。この事件は、普段通名(日本名)で暮らしてきた在日韓国人3世である原告が、10年以上勤めていた浄化槽会社の日本人社長から数回にわたって本名(韓国名)の使用を慫慂されただけでなく、終礼時間に原告が韓国籍であることを知らない従業員もいる前で在日韓国人であることを明かされ精神的苦痛を受けたとして、被告の行為が原告の名称使用に関する人格権侵害またはパワーハラスメントに該当すると主張し、損害賠償を請求した事件である。
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【自由へのひろば】
津久井やまゆり園と事件について~尾野剛志・家族会前会長が語る                                   尾野 剛志

●事件当日から息子一矢の状態  事件を朝知らされて、頭の中が真っ白になってしまいました。テレビはただ殺傷事件ばかりを報道して、そして植松も逮捕されていました。名前も誰かもわからないで、殺された人は15人とだけ。
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【自由へのひろば】
相模原市障害者施設「津久井やまゆり園」殺傷事件の2月24日の起訴を受けて                             堀 利和

「津久井やまゆり園」の残忍極まりない殺傷事件の本質を理解するためにも、本事件の経緯を簡単に検証しつつ、その意味するところを私たちの問題にひきつけて考えてみたい。
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【自由へのひろば】
ジョンになりたいシン                 工藤 寛治

勲章がきれいに映える制服に身を固めた軍隊の高官たちに囲まれて、気持ちよさそうに話しているジョン。誇らしげに最新兵器を並べた軍事パレード。歓喜の表情で拍手をする人民に迎えられて視察をするジョン。 同じ三代目でありながら、どうしてこうも違うのだろうか、と予は考えている。ジョンは国中のものから尊敬され、国の運営も軍事行動も自分の思うままに決めている。かれの一言一言が法であり命令である。ジョンは権力者にとって理想の人物だ。
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【マスコミ批判】
マスコミ批判に代えて~江田三郎を偲ぶ        田中 良太

5月22日は故江田三郎氏の命日である。1977年死去だから、今年は没後40周年となる。その日は長男の江田五月氏の誕生日であり、五月氏は「天の啓示だ」と言って、後継者として政界入りすることを決めた。
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【「労働映画」のリアル】
第20回労働映画のスターたち・邦画編(20)観月ありさ      清水 浩之

《26年連続主演! 連ドラ界のイチロー姉さんが演じる 私たちの「お仕事」》毎年1月・4月・7月・10月と、日本の「連ドラ」=連続テレビドラマの大多数は3か月ごとに新番組としてスタートし、大体10話から13話のシリーズを放送する。主演俳優は舞台公演の「座長」のような存在で、その時代のトップスターの証明でもあるが、観月ありささんはなんと26年連続で主演を務め、現在もギネス記録を更新中だという。まさに連ドラ界のイチロー、いや「イチロー姉さん」とお呼びしたい存在だ。
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【追悼・西村徹先生】
オクシモロン(臆子妄論)八十翁の誕生(1)―身近に接した西村徹先生(大阪女子大学名誉教授、英文学)―             木村 寛

● はじめに  Still I believe that at the beginning,  依然、私は信じる、初めに  God made a world for each separate man, 神が一人一人のために  and in that world, which is within us,  世界を造り給い、各自の内にある  One should seek to live.  その世界の中で生きるべく模索すべきことを。   オスカー・ワイルド『獄中記』1905序    西村先生は『オルタ誌』の発刊にともない(2004年)、10年もの間、毎月エッセイを書き続けられた。八十歳近くなってから自らに課した活動であり、それは口からせっせと粘液を吐きながら(粘液は引っ張られると糸に変わる)、自分の繭を作る蚕に似ている。西村先生は戦中派としてエッセイを書くために生まれたのではなかったのか。
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【宇治万葉版画美術館】                宇治 敏彦

(1)防人(さきもり)たちの思いは「家族」  万葉集第20巻には東国から徴用されて北九州の守備に当たった兵士たちの歌が特集されている。任期は3年だったが、彼らの思いは故郷に残してきた家族のことだった。掲載の2首も「お賽銭をあげて社の神に祈るのは恋しい妻のこと」「神に祈るのは両親のため」と歌っている。
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【川柳】                       横 風 人

合・非法 狭間で仕切る 権力のヤミ   出るは出るワ この軽薄さは アベ独裁   ついに来た 仮説を超えた 核時代
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【編集後記】                     加藤 宣幸

◎東京の黄金週間は快晴が続き薫風爽やかだったが、世界が注目するパリからは『ここ3週間近く肌寒い日が続きワイン産地では霜による被害がでた』と在パリの鈴木宏昌先生からのお便り(5月4日)があり、さらにパリが「ルペン嵐」で大荒れだった模様を『新星マクロン大統領の誕生』として頂いた。東京では安倍一強が先年の秘密保護法・安保関連法に引き続き、金正恩の暴走を奇貨として危機感を煽り、初の「米艦防護」・改憲日程表明と踏み込み、共謀罪(現代版治安維持法)の強行採決で「戦争なき戦時体制」を作っている。
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■【ご案内】
津久井やまゆり園事件を考える相模原集会(5月27日・相模原市)
◆◇ 津久井やまゆり園事件を考える相模原集会への呼びかけ ◇◆   2016年7月26日早朝に殺人事件が発生しました。19人もの重度の知的ハンディがある人たちが殺されました。傷を負った人は23人(他に職員の3人が負傷)です。重度の知的ハンディがある人たちの生存を否定する行為でした。>津久井やまゆり園事件を考える相模原集会
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■【ご案内】
緊急学習会 「共謀罪」の危険性(6月10日・新宿区)
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■【ご案内】
【トレーラー】 第一回目の配信 ご案内  澤口 佳代
メールマガジンオルタと連携する動画サイトとして『トレイラー』=「TRAILER」(テスト版)がいよいよ2017年5月からスタートします。ソーシャルグッドな事を映像で伝えるメディア「トレイラー」 の第一回目の配信テーマは、月2回発行されている雑誌『BIG ISSUE』(ビッグイシュー) 編集長インタビュー。沖縄・辺野古現地取材。提携する季刊雑誌『社会運動』から 「20年後、子どもたちの貧困問題―格差社会を終わらせよう」・「信州に遺る―満州に渡った人びとの思い」。6月3日初公開のドキュメンタリー映画『笑う101歳×2 笹本恒子 むのたけじ』」予告編。そしてNGOの活動紹介として「WWF」と「Green Peace Japan」の映像をご紹介いたします。

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